’08/08/08の朝刊記事から
異常性行為の罪 元副首相を起訴 マレーシア検察
【シンガポール7日齋藤正明】マレーシア検察当局は7日、野党勢力指導者のアンワル元副首相（60）を異常性行為の罪で起訴した。
クアラルンプールの裁判所は同日、初公判を開き、保釈を認定。
アンワル氏は政界復帰を目指して今月下旬の下院補選に出馬表明しており、追訴によって野党勢力と当局との緊張は一段と高まった。
当局は、アンワル氏が６月２６日、クアラルンプール郊外のマンションで、元助手（23）を相手に同性愛行為に及んだとする。
イスラム教を国教とするマレーシアでは同性愛行為は異常性行為として処罰対象となり、最高刑は禁固20年。
アンワル氏は初公判で「悪意のこもった訴追で自分は無実だ」と主張した。
支持者らのデモなどに備え、裁判所周辺には約200人の警察官が配備された。
同氏は1998年に副首相を解任、異常性行為と権力乱用の罪で投獄されたが、異常性行為は2004年に無罪が確定した。
今年４月に被選挙権を回復。
地盤の北西部ペナン州の選挙区で、夫人のワンアジザ下院議員の辞職と入れ換われで出馬表明。
補欠選挙は２６日に予定される。
撮影機材
Kodak DC4800
