’08/08/10の朝刊記事から
ロシア軍介入 グルジア「戦時状態」
南オセチア死者2000人
【モスクワ9日共同】グルジアからの分離独立を主張する南オセチア自治州へのロシアの軍事介入で、グルジアのサーカシビリ大統領は9日、全土で15日間の「戦時状態」を宣言する大統領令を出し、徹底抗戦する構えを鮮明にした。
ロシア軍は9日も2日連続で空爆を実施、部隊の増援を続けた。
同様に独立を主張するアブハジア自治共和国でも戦闘が起き、戦火は拡大する様相だ。
ロシアのコワレンコ駐グルジア大使は、グルジア軍が侵攻した南オセチアの州都ツヒンバリで少なくとも住民2千人が死亡したと述べた。
ソビャニン副首相兼官房長官によると、過去1日半に南オセチアから3万人がロシアに避難。
人道危機への国際社会の懸念も高まりそうだ。
ロイター通信によると、ロシア軍機がグルジア中部のゴリ近郊で9日午前に空爆を実施、五人が死亡したという。
ロシア軍当局は、同軍機2機が撃墜されたことも確認した。
インタファクス通信によると、親ロシアのアブハジア自治共和国ではバガプシュ大統領が9日、グルジア側が支配している同自治共和国コドリ渓谷をアブハジア空軍機が攻撃していると明らかにした。
ロシア軍機が攻撃したとの情報もある。
ロシアのメドベージェフ大統領は9日、グルジアに戦闘停止を強いるため作戦行動を行っていると述べ、国際社会が求めている即時停戦には応じない姿勢を示した。
タス通信によると、サーカシビリ大統領は9日、イラクに駐留する2千人規模のグルジア軍部隊を一両日中に帰還させることで米国と合意したと述べ、総力戦で対抗する姿勢を示した。
撮影機材
Kodak DC4800