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’08/091/5の朝刊記事から
金総書記「四肢に障害」
中国政府 脳卒中と断定
【北京14日共同】健康悪化説が伝えられている北朝鮮の金正日総書記について、中国政府が「脳卒中で倒れ、今も四肢に障害が残っている」と断定していることが14日、わかった。
複数の中国筋が明らかにした。
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医師5人派遣し手術
病状について北朝鮮から外交ルートでの正式な連絡はないが、中国側は派遣医師らの情報を基に確認した。
ただちに後継者問題に発展する事態ではないが、中国政府内では朝鮮半島情勢の不安定化を視野に米国と今後の対応を協議するべきだとの声が出ている。
同筋によると、金総書記が倒れたのは8月14日で、北朝鮮側は中国に医師の派遣を要請。
人民解放軍の軍医5人が派遣され手術が行われた。
術後の経過は良好だが四肢に障害が残っている。
「脳卒中前に近い状態まで回復するとみられるが、相当期間の静養やリハビリが必要」という。
また「(金総書記の父親の)故金日成主席は心臓発作で死去しており、心臓では致命的になる懸念があったが、頭だったのはまだ良かった」(同筋)と関係者の間で受け止められているという。
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中国政府は公式見解として「北朝鮮側からは(金総書記の)健康に何か問題があるとは聞いていない」(中国外務省報道官)としているが、最近、中国国内の関係部門幹部には病状について通知した。
9日に平壌で行われた建国60年式典では労農赤衛隊(民兵)による閲兵式だけで、本格的な軍事パレードは行われなかった。
同筋は「軍事パレードを行えば、金総書記が出席しないと不自然なために民兵に切り替えた」と指摘している。
金総書記の健康状態はここ数年良くなく、昨年もドイツ人医師に手術を受けたという。