081008の朝刊記事から
タイ騒乱 2人死亡
負傷者続出 副首相が引責辞任
【シンガポール7日斎藤正明】タイの反政府団体「民主市民連合」は7日、首都バンコクの国会周辺での抗議運動を拡大、警察による鎮圧で、少なくとも394人が重軽傷を負った。
車両の爆発などで、男女2人が死亡。
チャワリット副首相は同日、鎮圧による負傷者続出の責任を取り、辞表を提出した。
鎮圧に当たった警察官4人が銃で撃たれ、4人が刃物で刺されて負傷した。
デモ参加者が発砲したとの情報もある。
同日夜には、警察の治安活動を補助するとして軍も出動。
同国の政情不安は、本格的な騒乱に発展した。
市民連合のメンバーは6日夜から国会周辺の道路を封鎖。
警察は7日朝、議員らの議場入りの際に催涙ガスでデモを強制排除し、多数のけが人が出た。
警察は同日午後、議員らの退出時にも催涙ガスを使用。
市民連合はその後も、約8千人規模で封鎖を続けている。
政府スポークスマンは「市民連合は銃や手投げ弾を持つ武装集団だ」と非難した。