北海道最初の下車駅は、JR木古内駅です。
この木古内駅は、これから登城する松前城の最寄駅。
これよりバスに乗って、松前まで足を運びます。
※今回の登城記は、「松前城・前章」と銘打ってはいますが、松前城はほぼ登場しません。
単なる「バス旅日記」になっていますが、悪しからず。
さて今回乗車するバスは・・・
9時05分発 函館バス 松前出張所行きです。
車窓からの海を愉しみたい私は、前方の左座席に着席しました。
この日の乗客は私を除いてたったのひとり。
おそらくこの方も松前城へ行くのかな・・・そう思いつつ、ほぼ貸切状態のバスは定刻どおりに発車しました。
木古内駅を発ったバスは、しばらく木古内の市街地を走り、海沿いの国道228号・松前街道へ。
国道228号に入った直後の青看。
目的地の松前までは54Kmもあります。
ちなみに7Km先にあるのは知内町です。
左の車窓から津軽海峡がよく見えます。
木古内町の隣り・知内町に入り、海とはいったんお別れ。
知内川を渡り、バスと私は内陸の方へ。
名も知らぬ山のすそ野に広がる田園。
松前=海 というイメージとは裏腹に、行く先には山。
そしてカーブもそこそこ増えてくる道なのに、函館ナンバーの車が平気でバスを追い抜いていきます。
いちおうバスも気を利かせて、(というよりも時間調整?)無人のバス停で停車しているのですが・・・。
国道228号に架かる跨道橋。まぎれもなく北海道新幹線の線路です。
新幹線開業前は、ここに知内駅という津軽海峡線の駅がありました。
北海道新幹線の跨道橋からほどなく、知内橋を渡ります。
おや、向こうに見えるのは青函トンネルか!?
じつは青函トンネルではなく第1湯の里トンネルという、(北海道側からすれば)前座のトンネルだそうです。
ですがこの2つのトンネルは間隔がとても短くシェルターで覆われているので、画像のトンネルが事実上の青函トンネルの入口となっています。
「青函隧道」の扁額もあるそうです。
国道228号はさらに山中に入り、隣町・福島町へ。
福島町に入りしばらくは山の中を進みますが・・・
山を下って、街中へ。
青函トンネル記念館が進行方向左側に、
横綱千代の山・千代の富士記念館が右側に。
福島町は横綱を二人も輩出している「横綱の里」といえます。
そういえばここの手前にあった道の駅は、道の駅 横綱の里ふくしまなんてネーミングがされています。
福島町の市街地を過ぎると、車窓よりふたたび津軽海峡が見えてきました。
小さな漁港と集落を通っていきます。
集落もなくなり、津軽海峡に迫る断崖。
国道228号は断崖をぬうように、時として海に張り出すように通っています。
トンネル連続区間、というより断崖から落石を防ぐシェルターで覆われた区間に入り、いよいよ松前町へ。
松前町に入り、海の景色は荒々しさを増していきます。
このバスの車窓は見ていてまったく飽きません。
遥か彼方に見えるのは津軽半島か?
振り返ると先ほどの福島町。
山々がこんなにも張り出しています。
本州側を見やると、あのでっぱりはおそらく竜飛崎?
(・・・だと当時は考えていましたが、地図と照らし合わせると、おそらくは小泊岬のようです)
今度はうっすらと見える島の影・・・あれは奥尻島か?
(これも当時の考えで、地図を見るとどうも渡島大島(松前大島)らしいです。奥尻島のわけがありません(^_^;))
断崖絶壁をぬうように進んでいた国道は大きくカーブし、海岸線が穏やかになってきました。
向こう側に松前の城下町が見えてきました。
松前城天守【復興】も心なしか見えてきたかな?
バスは相変わらず海ぎわを進んでいきます。
いよいよ素晴らしき車窓とお別れの時を迎えます。
午前10時34分、松前城の最寄となるバス停・松城停留所に到着。
海に張り出したバス停。
ここより、松前城の本当の登城は始まります。
【今回のバス乗車記録】
木古内駅前 1番のりば 9時05分発
■函館バス ●松前・木古内線 松前出張所行き
松城停留所 10時34分着
*所要時間 1時間29分
*移動距離 55.9km *運賃 1,250円