8年越しに鑁阿寺・旧足利氏館【国指定史跡】の登城、というよりもほぼ完全参拝を成し遂げました。
鑁阿寺の正面玄関ともいえる楼門・太鼓橋【栃木県指定文化財】前に戻りました。
今回の旅の目的は達成された格好になりますが、帰宅まではまだまだ時間があります。
出発前に、「夕食は外で食べてくる」と宣言しました。
それに一応、おみやげも考えないといけません。
「ふらっと両毛 東武フリーパス」をもう少し利用して、
(東武鉄道のサイトより引用)
フリーパスエリア内で夕食を食べられそうな街・・・太田だ!
太田といえば太田焼きそばなるB級グルメがありました。
静岡県の富士宮、秋田県の横手と並んで「日本三大焼きそば」などとのたまっている太田焼きそば。
我が胃袋の許す限り、食べてやろうじゃないか。
鑁阿寺を出て、まず向かうは東武足利市駅。
「市」のついてないJRの足利駅よりもやや遠くにあります。
(足利市駅より撮影)
鑁阿寺や足利学校から足利市駅へは、この中橋を渡らなければなりません。
上の画像は足利市駅より撮影したものなので、向こう岸から渡ってきた格好ですね。
しかしこの日は・・・
風、強えぇ~!
アイフォンさんを落とさないように、恐る恐る渡良瀬川を撮影。
ちなみに下流の赤い橋は、田中橋というそうです。
やや急ぎ足で、東武足利市駅に到着。
今度の電車は、15時12分発 東武伊勢崎線 普通電車 伊勢崎行きです。
おお、なかなかに現代的な・・・この車両ではなさそうです。
こちらは特急電車 りょうもう号で、特急料金を追加しなければ乗車できません。
まぁ、この電車は反対方向の浅草行きなので、そもそも乗る必要はないのですが。
電車は定刻どおりに発車。
太田駅のひとつ前、韮川駅にて・・・
日本100名城・第17番、新田金山城攻略!
15時22分、電車は定刻どおりに太田駅に到着しました。
「株式会社 SUBARU 前」・・・スバルは太田に本社があるのか?!
そうではなく、スバルの自動車工場が太田駅前にあるのだそうです。
しかも、工場の所在地は「スバル町」というそうです。
ちなみに、スバルの本社は渋谷にあります。
【今回の乗車記録】
T O B U 東武鉄道 [TI15]足利市駅 2番線 15時12分発
[TI]東武伊勢崎線 普通 伊勢崎行き 3両ワンマン
[TI18]太田駅(株式会社SUBARU前) 3番線 15時22分着
*所要時間 10分
*移動距離 7.9km
*運賃 ふらっと両毛使用(使用しない場合、IC運賃 195円) ※消費税率改定前(8%)の料金です。
【今回の「城攻め」成果】
[TI]東武伊勢崎線
15時12分 [TI15]足利市駅 発車
15時17分 [TI17]韮川駅 新田金山城【日本100名城・第17番】を攻略
15時22分 [TI18]太田駅 到着
太田駅に隣接する、太田市観光案内所へ。
こちらでレンタサイクルを借りることができます。
太田焼きそばのお店も、佐野ラーメンと同様に市内各所に散在し、しかも駅からそれなりに離れたところにあるようです。
焼きそばをハシゴするわけですから、今回もレンタサイクルの力を借りることとします。
車輪カバーに描かれているお嬢様は、たしか金山城の由良家の姫だったか・・・?
すると観光案内所の職員さんは、「この方は妙印尼さんです」と教えてくださいました。
妙印尼は、揺れる由良家を支えた才女として知られています。
豊臣秀吉の小田原征伐では、子の由良国繁が心ならずも北条家に従って小田原に籠城していた際に、国元の留守を預かりました。
そして秀吉や前田利家と通じて豊臣方につきました。
戦後に由良家は上州の所領を召し上げられてしまいますが、妙印尼の活躍により常陸牛久に所領を与えられ、由良家は明治維新まで高家として名を列することとなります。
さて太田市のレンタサイクルは、利用料は無料となっています。
当時レンタサイクルの存在を知っていれば、金山城まで4km近くも歩かずに済んだんですが、ともかく・・・
新田義貞・脇屋義助兄弟に見送られ、太田駅を出発。
1軒目のお店は・・・
「もみの木」です。
太田駅からやや離れた場所、市街地を抜けて住宅地にある小ぢんまりとしたお店です。
メニューがいろいろあるようですが、今回は焼きそばハシゴ旅。
純粋に焼きそばだけをいただこうと思っていたのですが、「もみの木名物」と強調されては仕方がありません。
から揚げ焼きそば(当時税込540円)をオーダーしました。
上州太田焼きそば1皿目、うまい!
「昔ながらのソース焼きそば」という太田焼きそばらしく、ソースの味が直球でやってくる焼きそばです。
こちらのソースは甘酸っぱいタイプ、やや酸味が強いようにも感じました。
具材はキャベツと豚肉、それに紅しょうがといたってシンプル。
紅しょうがはあまり好きではないので、お残ししてしまいましたが・・・。
一方で、から揚げはあまり味が強くない感じ。
ソースの味が強かったせいでしょうか・・・それともから揚げもソースと絡めて味わえばよかったかもしれませんね。
足利で渡良瀬川を渡ったときにも感じましたが、やはり風が強い。
そんななかで住宅地をかいくぐり、
三角形の土地に店を構える、「清水屋」本店へ。
住宅地の中にぽつんとある、小さな商店のようなたたずまい。
小さいころ、父にたばこのお遣いによく行かされていましたが、そのタバコ屋さんのようにも感じました。懐かしいですねぇ。
こちらのメニューはいたってシンプル。
たい焼きやお好み焼きも売っており、飲食店というよりも軽食屋さんといった感じでしょうか。
オーダーは、焼きそば中盛り・肉入り(当時450円)。
太田焼きそばは、具材がキャベツ、青のり、紅しょうがの3つというのが基本なのだそうです。
肉が具に入っていない店も少なくないようで、清水屋さんも肉なし焼きそばがデフォとなっています。
あと、苦手な紅しょうがを入れないように注文して・・・
太田焼きそば2皿目、うまい!
先ほどの「もみの木」さんとは全く異なる、甘みがないあっさり目の味です。
ふんだんに散らばっている青のりがなんとも香ばしいです。
麺もさらに細いので、あっさり目の味ではありますが薄味ではありません。
2店の焼きそばが、味は180度異なるという面白さ。
定義が厳格ではない太田焼きそばならではの現象なのかもしれませんね。
さて私はここまで、佐野ラーメン3杯、太田焼きそば2皿をいただきました。
この日の食事はすべて麺類、うどん県以来の麺喰いぶりを披露しましたが・・・
ここに至って、ついに満腹中枢が起動してしまいました。
時刻も午後4時を回り、レンタサイクルの返却時間が差し迫っています。
りょうもう麺喰いの旅は、これにて終了・・・?
甘いものは別腹。
たい焼き(当時180円)をいただき・・・
さらに、オーナーご夫妻がりんごをご馳走してくださいました。
先にいらっしゃった常連と思われるお客さん(店前に車を停めていた方?)が、長野から送られてきたりんごをオーナーに贈ったようです。
そのりんごのおすそ分けを頂戴することとなったわけです。
大量の麺、たい焼きとりんごを胃袋に収め、私は太田駅に戻っていきました。
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