眠れぬ夜を過ごした道の駅野沢温泉を発ってから、15時間。
旅立つ前にわが本拠地の布団を出てから、36時間。
この日のお宿・ホテルインターゲート金沢に到着しました。
このときの我々のステータス・・・
筆者(私) 寝不足、運転による疲労、眠い眠い眠い眠い
女王様 持病のめまいがわずかに起こる
第2王子 微熱、だるさ
三者それぞれに問題を抱えていましたが・・・
おおぅ、15時間ぶりに寝ることができる!
なにより、36時間ぶりにまともな寝床で横たわることができる!
金沢で、一泊!・・・するのはまだ早かったのです。
この日のお夜食をどうするか。
当時の私は正直早く寝たかったので、夜食はあとで、なんなら無しでもいいくらいでした。
しかしそれは許されません。
この旅に出る前、第2王子は駅近くの居酒屋に予約を入れていたのです。
予約の時刻は、午後8時。
ホテルからだと約1キロほど離れているので、仮眠をとることすら許されず、夜の金沢を街ブラすることになりました。
予定の時刻より1分前、この日のお夜食をいただく「味楽ゆめり」に到着しました。
ほほぅ、奥能登の食材を用いたお料理をいただけるのですね。
しかし「宇出津」で「うしつ」というのはなかなかの難読地名ですね。
まぁ当時は眠気7割食欲3割の心持ちで、看板をまじまじとは見なかったんですけどね。
中に入ると、活気はありながらも落ち着いた感じ。
「ゆめり」さんは、令和4年(2022年)の食べログの居酒屋部門で「百名店」に選出されています。
店内の雰囲気からは「さすが『百名店』」といったところですが、はたしてお料理の方はいかがでしょうか・・・。
予約を入れていた我々は、入口から近めの座敷席へと通され、着座。
さっそくお通しが出されました。
枝豆に、たこのお造りでしょうか。
小皿に箸置き、敷き紙まで小粋なデザインが施されていますね。
お酒が飲めない第2王子と、酔拳の使い手ともっぱらの噂の女王様は、無難にソフトドリンクを注文。
いっぽうドライバーの私は、地酒をいただきます。
奥能登の地にこだわる「ゆめり」さんは、地酒も奥能登のものがそろっています。
しかし私はどうでしょう藩士ですので、
「過保護は手取りがドシャっと入って咳き込んで帰りゅ」
・・・という、大泉校長の語呂で有名な、加賀国の地酒「手取川」一択ですね!
手取川! くぅぅぅぅ~うまい!
炎天下を進んできた私の喉をいやす銘酒、そして清涼感に満ちた切子のおちょこも、眠気を抑え食欲を増進します。
夢サラダ・・・だったかな。
私は天敵のキューカンバーを除いて、そして女王様は生ハムを除いて・・・。
それにしても好き嫌いの多い連中ですねぇ。
お刺身9種盛合せがやってきました。
配膳する浴衣のおねいさんが、それぞれの刺身がどの魚であるかを説明してくれます。
ほろ酔いの私が「じゃあ、これは?」と問い返しても、おねいさんはにこやかに(失笑して?!)答えてくださいました。
生牡蠣。
女王様の大好物。
牡蠣は生より焼きと考える私はここで宗旨変えすることなく、食べずじまいでした。
能登地どりの卵のふわふわ出し巻も美味いですねぇ~。
美味い食事と銘酒「手取川」で、ひとりしたたかに酔っていく私。
ほかにも頼んだ食事はあるのですが、次第に撮影も面倒になっていきました。
そして私がもっとも印象に残ったお食事・・・こんか鯖。
「さばのへしこ」ともいいます。
これがまぁ~しょっぺぇ~のですが、恐ろしく酒に合うのです。
こんか鯖→地酒→こんか鯖→地酒・・・これを繰り返したら、あっという間にダメ人間になってしまう。
そう感じさせる、恐ろしいコンボ。
そういえばかの上杉謙信も、塩分の濃い梅干を肴にして、酒を嗜むことをとても好んだといいます。
それがため、謙信は脳溢血により49歳で亡くなってしまうのですが・・・私も気を付けよう。
何を食べたかあまり思い出せなかったのですが・・・まぁいいでしょう。
お食事代は3人で16,000円ほどと安くはなかったものの、なんだかんだいって満足の得られたお食事でした。
新幹線でやってきた観光客が最初に見る、金沢の「アレ」。
「ゆめり」さんから駅まではそこそこ近いので、金沢駅兼六園口鼓門のライトアップを見に来ました。
うんうん、金沢に来たんだぞーーー!というのを一気に実感できますねぇ。
とはいえ第2王子の体調不良と私の寝不足のため、夜の散歩はここまで。
女王様が忘れた上着を取りに「ゆめり」さんに寄ってから・・・
金沢で、一泊!
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