ある日、茨城県西部を流れる小貝川に沿ってサイクリングをしていたときのこと。
飲食店を探すためにGoogle Mapをながめていました。
よくよく見ると、茨城県西部には「焼きそば屋さん」が多いのです。
富士宮(静岡県)や太田(群馬県)のようにひとつの街に集中しているのではなく、茨城県西部エリアに広く点在しているのです。
「焼きそば屋さん」。
ラーメンなどとともに、ついでに焼きそばを売っているようなお店には参りません。
焼きそばしか売っていない店、あるいは焼きそばを主として調理販売しているお店を、今回はできるだけ回っていきます。
題して「ちばらぎ焼きそばハシゴ旅」、ここに開幕。
やってきたのは、茨城県坂東市。
平成17年(2005年)岩井市と
千葉県から見れば、利根川を挟んで野田市の対岸にある街。
チーバくんでいうなら、鼻のつけ根の上あたりでしょうか。
坂東市の旧岩井市街には3軒の焼きそば屋さんがあるようですが、
今回は午前9時に開店していた「のぼりや」さんに伺いました。
看板からわかるとおり、大判焼きと焼きそばを主としているお店のようです。
焼きそばは「将門くん焼そば」という名称で売っています。
それでは店内へ。
中には60歳くらいの翁と、その息子と思しき35歳くらいの壮年がいました。
ふたりとも物静かな感じで、息子さん?は黙々と大判焼きを焼いていました。
「のぼりや」さんはテイクアウト専門。
開店したばかりの時刻でしたが、「将門くん焼そば」はすでに仕込み済みだったようで、オーダーしたらすぐに手渡してくれました。
「将門くん焼そば」は、小サイズが230円とリーズナブル。
サイズが中、大、特大と上がるにつれ、価格が50円ずつ上がっていきます。
また大判焼きは小倉あん、白あんとクリームがあり、どれも130円。
ここでは「将門くん焼そば」大(330円)と小倉あんの大判焼き(130円)をいただきました。
テイクアウト専門店の場合、食べる場所が大きな問題となります。
せっかくの焼きそばですから、ベンチに座ってゆっくり味わいたいものです。
地図をみると、近くに公園があるようなので行ってみることに。
すると・・・
見事な銅像を目の当たりにし、ここだ!と思って停車。
平将門公之像の真ん前で、
「将門くん焼そば」をいただきます!
青のりがふりかけられ、紅しょうがが添えられたパックの焼きそば。
具はキャベツだけという、とってもシンプルなものです。
「将門くん焼そば」、うまい!
味はどちらかといえばあっさりですが、それでもしっかりと味付けがなされています。
ソース焼きそばでもなく、塩焼きそばでもない・・・ダシ風味でしょうか?
なかなかにおいしゅうございました。
大判焼き、その名も「将門くん大判焼き」。
よく見られる円形の「今川焼き」とは異なり、大判小判の形のような楕円形をしています。
それゆえに「今川焼き」ではなく「大判焼き」というのでしょうか。
「将門くん大判焼き」、うまい!
粒あんは甘すぎず、生地とのバランスも良し。
小豆の歯ごたえを愉しみながら、おいしくいただきました。
平将門公の前に自転車を停め、立ちながら焼きそばと大判焼きを頬張る私。
この像の周りって、ベンチが一切なかったのです。
部活通いの中学生どもの冷たい視線を浴びながら、最初の焼きそばを味わったのでした。
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