鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

世界遺産・観自在王院庭園

2012-12-18 | 公園・庭園

2 0 1 2 年 3 月 3 1 日 ( 火 )

午 前 1 1 時 4 5 分

岩 手 県 西 磐 井 郡 平 泉 町

J R 平 泉 駅



平泉駅の改札を出て、観光案内所で地図を入手。
最初に向かうは、駅から約1キロのところにある世界遺産・毛越寺(もうつうじ)
なるべく多くの名勝史跡に行きたい私は、颯爽と駅を出ると、風を切りながら迅速に行軍。

多賀城ではいくぶん晴れ間があったが、平泉の天気は今にも雨が降りそう。



毛越寺の山門が見えてきたころ、行く手の右側になにやら広場のようなところがあった。

広場の中央になかなか大きな池がある。
公園かなにかか?

案内看板があったので見ると、ここは観自在王院庭園【世界遺産・国指定名勝】であった。


観自在王院は、奥州藤原氏の2代目・藤原基衡の妻が建設した寺院で、毛越寺に隣接していた。
平安時代後期におこった浄土信仰をモチーフとした浄土式庭園がつくられた。

鎌倉政権による平泉攻めがあった1189年(文治5年)以後は荒廃。
江戸時代になると、あたりは水田になったという。

1973年(昭和48年)から1976年(昭和51年)にかけて発掘、復元されている。
2011年6月、「平泉 - 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」のひとつとして世界遺産に指定された。


院の入口であった南門跡から。



パッと見ではただの広場。
しかし奥に入ると、名勝のゆえんが見えてくる。


院の中央を占める舞鶴ヶ池



背後にあるなだらかな山は、金鶏山【世界遺産・国指定史跡】。
平泉の街づくりにおける基準点であったという。

雨が降ってきたが、このまま池を回る。









大小18もの石を組んでできた滝石組からは、素朴さ、力強さを感じる。



遣水跡
毛越寺の池から水を引いていたという。



なんかいいねぇ~
雨が止んでくれればもっといいんだけど・・・。


院の奥には、かつては壮麗な阿弥陀堂が大小2棟建っていた。
『吾妻鏡』によると、仏壇は銀、高欄は金でできていたらしい。



今は素朴で小さなお堂と、



これまた素朴なお地蔵様がたたずんでいらっしゃった。





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