あわしまマリンパークを発つ頃、厚い雲に隠れていた富士の高嶺がその姿を現しました。
この日の静岡地方の日没時刻は、16時40分ごろ。
国立天文台からの情報をもとに、私はとある場所をGoogle Mapで調べます。
距離は・・・約15km。
経路は・・・つづら折りのカーブの多い道。
所要時間は・・・30分弱。
日没までには間に合いそうです。
午前3時起きの身に襲いかかる、睡魔。
私の中では、その眠気よりも「夕陽に赤く染まる富士山が見たい!」という望みが打ち克ちました。
運転手の経路選定権限を行使して、Google Mapで調べた場所・・・
大瀬崎は、伊豆半島の北西端から駿河湾に突き出ている岬です。
岬には
神社の先にはビャクシンの樹林が生い茂り、樹林の中にある神池は海に極めて近いにもかかわらず淡水をたたえています。
伊豆半島を地図で見ると、北西部は北から西に向かって直角に曲がるところがありますね。
そのカクっと曲がるところ、そこが大瀬崎です。
大瀬崎に向かう前に・・・
某学園アイドルアニメにも登場したという、沼津の名店・「
こちらはご当地の名産品・寿太郎みかんを用いた和菓子が有名で、
私は「松月のみかんどら焼」を購入。
なんだかかわいらしい・・・?
みかんのあんこが詰まってますなぁ・・・うまい!
どら焼のおかげで、しばしの間睡魔は退散していきました。
そしてこのどら焼が、沼津での昼ごはんとなってしまったのでした。
海沿いを往く道。
九十九里浜のような砂浜沿いの道ではなく、険しい崖っぷちの道です。
急カーブと急こう配のアップダウンの連続は、眠気をかかえる運転手にはかなり堪えます。
そして・・・
大瀬崎に到着しました。
赤く染まる富士山は雲の襟巻きを巻いていました。
車から出てみると・・・・・・なんという強風!!
あまりの強い風に、第2王子は帽子を飛ばされそうになりました。
私は・・・ただただ笑う始末。
あまりの困難に遭ってしまったときは、人間って笑ってしまうものなのですね・・・いや、それは私だけか?
そして女王様はふたりの様子を目の当たりにして、車から一歩も出ようとしませんでした。
雲の流れは速いものの、富士山からはなかなか離れそうにもありません。
嵐のような強い風の中で、大瀬崎の散策にはとても行けそうにありません。
あと2、3分で日没を迎えるので、このまま引き上げることにしました。
帰路へ―――。
何度か仮眠をとりつつ、沼津市内を後に。
結局食事らしい食事をすることなく静岡県を退去。
海老名SAの売店で購入したお弁当を車中で食べて、この日のディナーとしたのでした。
久しぶりの長時間運転に、少しばかりの達成感と甚大なる疲労感を覚えていた私。
そんな私に、第2王子が浴びせた言葉・・・・・・
「次は金沢にドライブしましょう♪」
日付はクリスマスをとうに過ぎ、柏へ。
別居している第2王子の居宅へ、彼を送り届けたのでした。
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