鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

あけぼの山の桜・前編~布施弁天詣で

2020-05-30 | 寺院仏閣


令 和 2 年 ( 2 0 2 0 年 ) 3 月 2 1 日 ( 土 )

午 前 9 時 1 3 分

千 葉 県 柏 市

紅 龍 山 東 海 寺 ・ 布 施 弁 天



令和2年。
赤き帝国から端を発した災厄は、全世界を混乱の渦に巻き込んでいます。
大いなる災厄があったとしても、春は確実にやってきて、桜はいつもと変わらぬ美しい花を咲かせます。

この日は女王様をお勤めの場にお送りし、帰りに少しだけ寄り道をしました。

わが本拠地・柏で桜の名所というと、利根川にほど近いあけぼの山というところがあります。
あけぼの山の桜の様子をチラッと見ていこうというわけです。

そしてあけぼの山の傍らにあるのが、「布施弁天」紅龍山東海寺
柏市随一の名刹なのですが、私は今まで参拝したことがありませんでした。
そこでこの機会に、布施弁天さんにも参拝していきましょうというわけです。



柏ナンバーのかわいいクルマを駐車場に停め、



段葛?から参拝開始。
鳥居が立っていますが・・・でもここってお寺ですよねぇ?





楼門【千葉県指定文化財】をくぐります。



楼門はけやき造りの二階建てで、階上に釈迦三尊、階下に四天王が安置されています。
扁額の文字は「最勝閣」
軒下の龍、麒麟などの彫刻も見事です。
楼門の前に構える白い枠のようなものも楼門の一部分で、あたかも竜宮城の門のようなかたちをしています。
現在はコンクリートでできていますが、建築当時は白漆喰で塗り固められていました。



東の持国天



南の増長天



西の広目天



北の多聞天
四天王を拝礼して、境内へ。




境内はそれほど広くなく、早速本堂が見えてきます。



手水舎で手水を・・・・・・



時節がら、今回は手水なし。




本堂【千葉県指定文化財】でお詣り。

「世を脅かす災厄が、一刻も早く取り除かれますように」
もちろん「女王様のご多幸」も忘れずに祈念しましたよぉ~。



本堂には、皇室の象徴「菊花紋」が掲げられています。
傍らの灯籠にも、菊の御紋が施されています。
これは、弘仁14年(823年)東海寺が嵯峨天皇によって勅願所に定められたことに由来します。



布施弁天がおわすこの地は、江戸時代中期には沼田藩(現在の群馬県沼田市周辺)を治める本多氏の所領(飛び地)となりました。
藩主の本多正矩は布施弁天を篤く信仰し、各地の大名から寄進を求め、享保2年(1717年)に現在の本堂を完成させました。
本堂内陣(本尊をお祀りする空間)の天井には、寄進した諸大名の家紋が描かれているそうです。




本堂の傍らには、鐘楼【千葉県指定文化財】が建っています。
この鐘楼、かなり珍しいかたちをしています。



屋根が△、上層が〇、土台が□の多宝塔のようなかたちをしています。
このような形式の鐘楼は、全国的にもまれなのだとか。
そして土台は□というよりも多角形、正確には八角形です。



棟札によると文化15年(1818年)建立で、筑波の名主を務めた飯塚伊賀七という人物が設計しました。
伊賀七は「からくり伊賀」と称される発明家で、この鐘楼の設計図は現在も残っているのだそうです。




三重塔
こちらは昭和48年(1973年)の建立。




布施弁天参拝、〆は東海寺の高台の際にお立ちのfont color="blue">布施観音像。
この日は天気がとても良く、筑波山がくっきりと見えました。



お花見2020・第1話「あけぼの山の桜・前編~布施弁天詣で」 完

お花見2020・第2話「あけぼの山の桜・後編」へ続く。

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