俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

河原鶸

2013-02-13 | 俳句・春・動物


雲去れば電線に鳴く河原鶸

アトリ科の鳥。山林や田、河原、市街地の公園などで見かける。緑がかった褐色の翼に鮮やかな黄色のしまがある。雄の方が緑色が濃く、雌は褐色を帯びている。嘴は太くピンク色。キリキリコロコロと澄んで鳴いたり、ジュイーンと濁って囀ったりする。電線に止まってきれいな声で鳴いている小鳥がいた。青空に鳴く河原鶸であった。その声は大きく辺りにとよもしていた。

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河原鶸次は何処へ参らむか


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春の霜

2013-02-12 | 俳句・春・天文


向かうより知人の来り春の霜

春になってから降りる霜のこと。春でも風のない晴れた夜には地面が冷え、大気中の水蒸気が氷の結晶となって地上に降りる。春の霜の上を歩いていると、向こうから知り合いがやってきて挨拶をした。春寒の朝であった。

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春霜へ木洩れ日揺れてゐたりけり


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赤楊(はんのき)の花

2013-02-11 | 俳句・春・植物


池渡る風に吹かるや榛の花

カバノキ科の落葉高木。林野の湿った場所に自生。早春、葉に先だって花が咲く。雄花は黒褐色で枝先に二三個つく。雌花は紅紫色で雄花の下につく。樹皮や果実から染料が採れる。池の縁に榛の木が花を垂れて風に吹かれていた。寒い風であった。

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雄花


雌花



大き犬連るる漢や榛の花


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紅梅

2013-02-10 | 俳句・春・植物


池の端に早や紅梅の二三輪

紅色の花をつける梅で、艶やか。一般的には白梅よりもやや遅く咲くと言われているが、今年は紅梅の方が白梅よりも早く咲き始めていた。善福寺池の奥と観泉寺の近くに紅梅が咲いていた。早朝は曇っていたが、次第に晴れてくると、青空のもとの紅梅は明るい春を告げていた。

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禅寺へ晴れし紅梅くぐりけり


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春寒

2013-02-09 | 俳句・春・時候


春寒しベンチの男煙草吸ひ

春になってからの寒さ。余寒と同じであるが、寒さの方に重点のある余寒とは微妙に異なる。料峭は春風が寒く感じられること。東京都杉並区の善福寺公園に行った。池を廻ると手が悴むほど寒かった。そんな春寒の中、ベンチに腰掛けた男が池を眺めながら煙草を吸っていた。

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春寒や幼子に寄る鯉の数


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