俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋の薔薇

2019-09-25 | 俳句・秋・植物




秋の薔薇まばらに彩を点じをり




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薔薇は四月~五月に咲くので夏の季語であるが、一段落

して盛夏を休み、秋涼しくなって再び咲くのを秋薔薇という。







二度目のため花はやや小ぶりであることが多い。







だが、冷ややかな秋気の中で芳香を放って咲き、気品が

ある。







神代植物公園の夏の薔薇は種類も数も多く、圧巻であるが、

秋に来るとその景色は全く異なる。







秋の薔薇は数えるほどしかなく、まばらに咲くばかりである。

花も小さいが、それだけに愛おしく感じられる。






幾度も秋薔薇に歩を留めにけり




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秋の夕焼

2019-09-24 | 俳句・秋・天文




稜線のくきりとありぬ秋夕焼




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「夕焼」は夏の季語だが、秋に見られる夕焼をいう。







「秋の夕焼」は夏ほどの激しさ、大きさはなく、独特の寂しさ

を持っている。







ある大形店舗の屋上に上がったとき、秋の夕焼で西の空が

赤く染まっていた。







段々と色が濃くなり、秋の夕焼にしては大きく、激しく、長く

続いていた。







連山の稜線が、秋の夕焼でくっきりと見えていた。






秋夕焼父母の国その上に




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秋彼岸

2019-09-23 | 俳句・秋・時候




雲切れて森に日差しや秋彼岸




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春の「彼岸」に対し、秋の彼岸をいう。







秋分の日とその前後の三日の計七日間のこと。







寺院では彼岸会を催し、彼岸参りが行われる。







前後三日間は、悟りの境地に達するため必要な六波羅蜜を

一日一つずつ修める日とされている。







秋彼岸の中日の今日は曇っていたが、午後に雲が切れて

晴れが広がってきた。

森にも明るい日差しが入ってきた。






秋彼岸寺を巡りて社にも




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鰯雲

2019-09-22 | 俳句・秋・天文




カリヨンの正午告げをり鰯雲




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巻積雲または高積雲のこと。







さざ波に似た小さな片雲の集まりが空一面に広がる。







名は鰯の群のように見えるからとも、この雲が出ると鰯が

大漁になるからともいう。







魚の鱗のように見えるので鱗雲、鯖の背の斑紋のように

見えるので鯖雲ともいう。







カリヨンが正午を告げて秋の曲を奏でていた。

空には鰯雲が張り出していた。






駅出でてコンコースあり鰯雲




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かぼす

2019-09-21 | 俳句・秋・植物




輪切りにし厨に立たすかぼすの香




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橙に近縁の柑橘類の一種。

柚子に似るが小形。

酢橘に似るが、一回り大きい。




かぼすのさっぱりそうめん



果肉は酸味が強く、厚い果皮は特有の香りがあり、香味料

とする。




かぼすの香る豚肉とキャベツのレンジ蒸し



かぼすを沢山戴いたので、料理に使おうとして輪切りにした。

すると、厨にかぼすのよい香りが立った。




お湯割り焼酎のかぼす絞り


到来のかぼすに浮かぶ顔ありぬ




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