俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

パンパスグラス

2019-09-20 | 俳句・秋・植物




青空に靡きパンパスグラスかな




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イネ科の多年草。

アルゼンチン原産。

日本には明治中頃に渡来した。







薄に似るが、大形。

雌雄異株。







夏から秋にかけて銀白色に輝く大きな雌穂をつける。

庭園に植え、生け花、ドライフラワーにも用いる。







和名を白金葦という。

季語にはなっていないが、公園でよく見かけるので、試しに

詠んでみた。







秋の青空に羽毛のようなパンパスグラスが風に靡いていた。

すっかり日本に馴染んでいた。






女声白金葦の向かうより




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コスモス

2019-09-19 | 俳句・秋・植物




咲けば揺れ易きコスモス微風にも




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キク科の一年草。

メキシコ原産。

日本では観賞用に栽培される。







八~十月頃、茎の上部が枝分かれし、頭状花をつける。

周りには花びら状の舌状花が、中心には黄色い管状花が

つく。







舌状花の色は、白、淡紅、濃紅などさまざま。

また、八重咲きのものや早咲きのものなど多くの園芸品種

がある。







コスモスは茎が細長いからか、花をつけるとちょっとした

そよ風にもすぐに揺れることよ。

蕾のときはさほどでもないが。






人の世のことはさておき秋桜




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狗尾草(えのころぐさ)

2019-09-18 | 俳句・秋・植物




夕暮の日差しが好きよ猫じやらし




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イネ科の一年草。







路傍に普通に見られる雑草である。







夏、茎頂に緑色の円柱状でのぎの多い、子犬の尾に似た

花穂をつける。

「えのころ」とは犬ころのことで、「えのこ草」ともいう。







その穂で子猫をじゃらつかせることから、「猫じゃらし」とも

いう。







夕方の斜めに差す日が好きである。

猫じゃらしに夕日が差すと金色になって美しい。






乳母車二台並びて猫じやらし




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秋の暮

2019-09-17 | 俳句・秋・時候




犬と子が川堤駆け秋の暮




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秋の夕暮時をいう。







秋の夕暮はもののあわれの極みを感じさせるものとして、

古来多くの詩歌に親しまれてきた。







『新古今和歌集』の三夕の歌はことに名高い。







秋季の終わりは、「暮の秋」といって区別する。







犬と男の子が川堤を走って行った。

秋の夕暮の一齣であった。






すれ違ふ人の温みや秋の暮




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女郎花

2019-09-16 | 俳句・秋・植物




碧眼のをみな見てをり女郎花




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オミナエシ科の多年草。

秋の七草の一つ。







日当たりのよい山野に自生する。







八~十月、茎の上部が分枝して、その先に黄色い小さな

五弁花を多数つける。







漢方では、根を乾燥させたものが「敗醤根」と呼ばれ、

煎じて飲むことで、炎症抑制や膿の排出などに利用

される。







最近は外国人をあちらこちらで見かけるが、公園にも

やってきて、青い眼の女性が女郎花をじっくりと見ていた。






篁の風の揺らせり女郎花




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コメント (2)
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