俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

竹の春

2019-09-10 | 俳句・秋・植物




マルチーズを女抱き上げ竹の春




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竹は夏の間著しく成長し、秋には親竹ともども枝葉を茂

らせる。







他の植物が落葉する時期に青々と茂り成長の時期を迎える

ことから「竹の春」という。







春とは違い、竹の葉が次第に青々としてくるのを見るのは、

生命力を感じてすがすがしいものである。







散歩をさせていたマルチーズを飼い主の女性が抱き上げて

ほかの人と立話をし始めた。

そばの竹が青々と空に映えて美しかった。






盆栽苑裏に風音竹の春




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秋興

2019-09-09 | 俳句・秋・人事




秋興や絵を描くための小椅子にて




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秋の興趣をさまざまに味わい楽しむことをいう。







行事ばかりでなく、広く催事や演舞、遊びを指す。







公園に行くと、セグウェイに乗ったり、絵を描いたり、花の

写真を撮ったりと、それぞれが秋の遊びを楽しんでいた。







春の季語に「春興」があるが、こちらは春らしい浮き浮き

した楽しい気持ちである。

これに対し「秋興」は、澄んだ空や紅葉のなかでの遊びを

楽しむ気分がある。







池の前で持参の小椅子に掛けて絵を描く人がいた。

正に秋を楽しんでいるようであった。






秋興のパークトレイン待ちにけり




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秋曇

2019-09-08 | 俳句・秋・天文




秋陰の池の橋より眺めけり




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秋の曇った天気のことをいう。







「春陰」に対して「秋陰」ともいう。







曇った日が二、三日続くと、気分も暗く沈みがちになる。







秋曇でどんよりとしていた。

池の橋からスワンボートの漕ぐ様子を眺めていた。






秋曇ベンチにふたりづつ掛けて




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思草

2019-09-07 | 俳句・秋・植物




思草橋の袂のくさむらに




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ハマウツボ科の一年草。

薄、粟、茗荷等の根に寄生する。







秋、葉腋から長い花柄を出し、先端に淡紅色の花を横向き

につける。







舟形の萼に筒状の花の様子が煙管に似ているところから、

「南蛮煙管」の名がある。







「思草(おもいぐさ)」は南蛮煙管の古名。







橋の袂の薄の根元に、南蛮煙管が幾つも頭をもたげていた。

年配の人達が集まって、次々と覗いて行った。






南面の裾のなんばんぎせるかな




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薄荷の花

2019-09-06 | 俳句・秋・植物




薄荷咲く晴れて小さきハーブ園




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シソ科の多年草。







湿った草地に自生する。

また、香料や薬用とするため古くから栽培される。







八~十月、葉腋に淡紅紫色で唇形の小花を輪状につける。

草全体に香気があり、葉から薄荷油を採る。







小さいハーブ園に薄荷が咲いていた。

白雲の飛ぶ空に次第に青空が広がってきた。






八方に伸びて揺れゐるめぐさかな




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