今日のひとネタ

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自分の頃の成人式は

2007年01月08日 | 日記・雑記・ただの戯言
 私の成人式は約23年前でした。出身は石川県加賀市ですが成人式は1月ではなくなぜか4月の第一日曜と決まってて、当時大学生だったのですが丁度春休みの帰省中。

 石川県加賀市と言うと山代温泉、片山津温泉などを抱える加賀温泉郷として知られておりますが、そういう環境が青少年の発育には多大な影響を与えると見えます。(私の場合は小学校の通学路に温泉旅館はもちろんソープもありストリップ劇場もあり。)

 なので、成人式に集まった面子を見ると「うわっ!」と思ったものでした。すなわち、身近にいる大人を見てるうちに考えが偏った一方向に染まってしまう人が多いのでしょう。大人になることとは「男子=ヤクザ 女子=バーのマダム」という事になってたようです。

 私なんぞは初めて買ってもらったスーツで出かけたのですが、ヤクザルックに身を固めた一団や、「お前、晴れ着なのに化粧の仕方が根本から違うぞ」というお嬢さんたちを多数見かけました。生身で見たときもあれでしたが、あとで貰った記念写真もなかなか…。(その時の写真が今どこにあるか知りませんが。)

 まぁ自分のときはそんな感じで、当時まだ学生でしたから「成人とは大人と書くのね」(という歌はない)なんて認識はさっぱりなかったので、「近頃の新成人は…」なんて偉そうな事は言いません。今年の新成人の中にも、いろいろ苦労を重ねてホームレスから這い上がって一時は兜町の風雲児とまでいわれたのにバブルの崩壊によって全財産を失いそこからまた裸一貫でマグロ漁船の下働きで地道に働き一財産を築いて今やITベンチャーの社長にまで昇りつめたという人もいるかもしれません…って、いないか?

 なんにしても「大人かどうか?」なんてのは単純に年齢で決められる問題ではないです。私なぞは就職し見知らぬ土地に来てバカだサルだと言われながら働いてみて「やっぱり自分で金を稼ぐようにならないと社会の厳しさはわからないよな」とか思ったのもつかの間、結婚して家庭を持って「ようやく大人になったのか?」と思ったら今度はまたいかに世の中が矛盾だらけで暮らしにくいものであるかということに気づいた瞬間、今度は子供が高校受験を迎え「学校教育も受験制度もおかしい!」と怒りながら、家では「吾輩は主婦である」のDVDを借りてきてガハガハ喜んでるという日常ですもの。

 いずれにしても私の新成人の頃と今の若者の生活様式で大きく違う点は、携帯電話とインターネットの有無でしょう。ま、電話については昔から若者(特に女性)は電話が大好きでしたから携帯電話のおかげで世の中がダメになったとは言いませんが、電車の中でずっと携帯いじってるような若い子を見ると「この暇に本でも読めばいいのに」とかは思います。

 本も「なんでもいいから読めばよい」というわけではないと思うのですが、「読まない」のじゃなくて「読めない」若者が多い気がしますので。いずれにしても、体力も時間も豊富にある若者たちの今後の活躍に期待します。そのためには「おぢさんになっても人生楽しいよ」というのを見せてあげるのが我々中年の使命だと思ってます。負けないぞぉ。