今日のひとネタ

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Wikipediaに命を懸ける

2007年01月22日 | ブログ・インターネット
 昨夜のことですが、そのまんま東が当選確実だというので検索してWikipediaで見てみ
たら、一番上に「この項目は現在進行中の事象を扱っておりますが、Wikipediaはニュース速報ではありません。性急な編集をせず事実を確認し正確な記述を心懸けて下さい。」という注意書きがありました。

 「はて?」と思ったら早くも「2007年1月21日から宮崎県知事」と書いてあったためでした。別に先を競って書くようなものでもないと思うのですが、Wikipediaに命を懸けてるような人がいるのでしょうか? なんにしても、正式就任は23日だそうでこの記述は今朝早く書き換えられてました。

 昨年のくらたま先生の所得隠し騒動の時も即座に書き込みした人がいた様子で、上記の「性急な編集をせずに…」という注意書きがありました。まぁあそこに張り切って書き込みする人なんてネット利用者のほんの一部でしょうから、同じ人かもしれませんけど。

 私にとってWikipediaというのは、当然ながら「全面的に信用するわけにはいかない」という存在です。(ちょくちょく閲覧してるのに申し訳ないですが) たとえば、ある人物についての記載が「某所のパーティーでこんな事を言った」とか「ラジオ番組で発言した際、××氏にたしなめられ以後微妙にスタンスを変えている」とか「○○については△△と言ってたのにいつの間にか▲▲というようになった」とかそんな感じなので、「そこまで細かいこと書いて誰か検証できるの?」ということで。

 そもそも事実なんて当事者しか知らないことが多いし、事実が必ずしも真実ではない場合もあります。(ま、かっこいい) さらに雑誌のインタビューで言ってたことなんて、何か聞かれた事に本人が答えたものをライターが適当にはしょって文章にして編集長かなんかのチェックが入って、その後校正とかレイアウトとかいろいろ作業が入るでしょうから(そういう作業手順は詳しく知りませんが)、元の発言とはかなり変わってることも多いようです。

 わかぎえふさんは、バレエだったかミュージカルだったかそういう関係の雑誌のインタビュー記事で「さいでおまんねん」とかいう話し方にされてたとか。きっとテープを文章に起こした人が「関西人はみんなそういうしゃべり方をする」という固定観念の塊だったのでしょう。甲斐よしひろ氏も「雑誌のインタビューで関西弁にされてた。『ワイは』なんて言っとらんよ。」と怒ってた事があります。これなんかも、西の方の出身の人はみんな関西弁をしゃべるという事にされてたのでしょう。

 ということで、先を競ってWikipediaに書き込むような人は嫌いです。自分の固定観念でもって「この人はこういう人だ」と一方的に決めつけた書き込みをする人も嫌いだし、なんの疑いも持たずにそれらの記載を信じてしまう人も嫌いです。

 良心というか良識というか、そういうものを信じて運営を続けていけばいつかはそれなりにまともな百科事典になるのかもしれませんが、この世の中から戦争がなくならないのと同じでいつまでも収まりはつかないでしょう。特に甲斐バンドの項目なんかは。まったくもう。ブツブツ…。