今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

英語がなんだ

2008年05月28日 | ニュースに一言
 小学校3年生からの英語授業を必須化するという案があるとか。私は自慢するわけではありませんが、英検2級を5回受験したという筋金入りの「英語オンチ」ですのでこのニュースにコメントする資格はあるでしょう。

 小学校での英語授業に関しては「やりたいならやれば?」という立場であって「絶対ダメ」とは言いません。が、必須化という流れには諸手を挙げて賛成はできんと。

 要するに目的が大事なわけで、英語を日常会話程度できれば即国際人というわけでは無いし、日本にいて日本人相手に仕事をするのなら「英語より日本語の勉強が必要」と思うわけです。当然ですが。

 私も英検2級を5回も受けるくらいですから一時は英会話教材にどっぷり漬かり、運転中も英語ばかり聞いてたほどなのですが、多少話せるようになったと思っても実際使う機会がないと。そのときにそもそもなぜ勉強してたかというと、映画とかニュースとか洋楽を通訳も字幕もなしで理解できるようになればそれはそれで素敵かと。なおかつ普段車で営業してるので、その時間ずっと英語を聞いてればヒアリングの技術が向上して聞き取れるようになるかと思った次第です。

 が、英語で何が難しいかというと聞き取ることであって、それは英語に限らず邦画でもセリフを100%聞き取っているかというとそんな事もないんですね。ついでに歌の話をすると、サザンの歌などはほとんど歌詞をわからないまま聞いてたりしますし。なので私にとって英語を勉強することのモチベーションが維持できなかったと。

 よく聞く話ですが、英語を勉強することは「ここまでやれば充分」ということはなくて、たとえば穴の開いたバケツに水を貯めるように休むことなく常に知識を注ぎ込まねばならないといいます。ですが社会人の場合、そもそも本業が忙しいので英語ばっかり勉強してるわけにはいきません。なんてことを言ったら「忙しくてもやってる人はやってますよ」と、ある英語教材の営業マンに言われたことがあって、もちろん切れそうになりました。

 小学生に英語を教えるなら、最初はネイティブスピーカーが話す英語のリズムに触れさせるくらいにして、その後どういうレベルを目指すのか、仕事で使えるようにするならどれくらいのレベルが必要か、日常会話ができたとしてそれがどういう役に立つか、とかそういうのを徐々に示してあげるのが必要かなと思います。例えば通訳になりたいとすると、かなり高度なレベルまで英語をマスターするとともに、日本語もちゃんと使えなければならないわけですし、そういうことも教えてあげた方がいいと。それで興味を持った子が本格的に勉強するならサポートするようにすればいいかと。

 あとは知ってる限りで「英語が得意」という人は日本語が結構怪しかったりするのも問題。うちの会社にも英語が得意な若手社員がいますが、ごく一般的な日本語の文書を読むのがたどたどしかったりします。若い人でなくとも、DJの小林克也氏もリスナーのメールを読むのがあまり得意でないように見受けられます。

 英語学習で一番思い出すのは映画「バカヤロー!私、怒ってます」の第4話「英語がなんだ」。小林薫氏が主演でしたが、あれは面白かったですね。私も英語の勉強してた頃、ある人に教えを請おうとしたら「なんか勘違いしてるね。会話はあくまでも気持ちの問題だから細かいことに拘らないで」とか言われたことあります。そりゃそうなんでしょうが、単語を覚えるコツとか教材とかその辺のことを教えて欲しかったので聞いたんですが。あの「英語はHeartだよ!」とういうのを思い出します。

 ま、そんなこんなですが書きたいことの三分の一程度しか書けてません。日本語は難しいですね。人間の言語に関する能力がコップ1杯程度だとすると、それが英語で半分以上占められてる場合全部日本語が詰まってる人とは違うのは当然でしょう。訓練してコップそのものが大きくなるのならそれはそれでいいのですけど。

 これだけ英会話教室があちこちにあって、それでもペラペラというレベルの人が極端に少ないように思うのですけれど、それはそれでまた別の機会にしましょうか。