今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

恋するパンクス

2008年05月17日 | 日記・雑記・ただの戯言
 吉田豪氏の「BAND LIFE」(バンドライフ)という本を読みました。これは吉田氏があちこちの雑誌でバンドマンに対して行ったロングインタビューを書籍化したものです。感想としては結構面白かったです。

 今回登場してるのは、森若香織(GO-BANG'S)、氏神一番(カブキロックス)、関口誠人(C-C-B)、ダイヤモンド☆ユカイ(レッド・ウォーリアーズ)、水戸華之介(アンジー)、中山加奈子(プリンセス・プリンセス)、阿部義晴(UNICORN)、いまみちともたか(バービーボーイズ)、BAKI(ガスタンク)、石川浩司(たま)、サンプラザ中野くん(爆風スランプ)、サエキけんぞう(パール兄弟)、NAOKI(ラフィン・ノーズ)、KERA(有頂天)、仲野茂(アナーキー)、MAGUMI(LA-PPISCH)、KENZI(KENZI&THE TRIPS)、イノウエアツシ(ニューロティカ)、ダイナマイト・トミー(COLOR)、大槻ケンヂ(筋肉少女帯)など。

 読みたかったのはプリプリの加奈ちゃんなのですが、全体を通してみるとラフィン・ノーズとかアナーキーとかニューロティカとかKENZI&THE TRIPSとかガスタンクとかの、パンク系の人たちの言葉が印象に残ります。

 なにしろ私はパンク系の音楽は一切通らずに過ごしてきたので、ハードコア、メロコア、ストレージエッジ、スカコアとかそういうそういう言葉もまったく知りませんでした。やはりポップス系の人とは覚悟が違うというかそんなものを感じます。一番印象に残ったのはラフィン・ノーズのNOAKI氏のインタビューでした。

 さて「パンクとは何か?」という事になると、言葉でさらっと説明できる人の方が少ないのでは? アメリカとかでは歌詞に反体制のメッセージが強く込められてるという事になるのでしょうが、その一方で「パンクファッション」なんて商売もやってるようで、バンドマンは本気でも周囲の人たちは単なるビジネスだったのかもしれません。

 私は日本のパンクバンドというとアナーキーくらいしか思い浮かばないのですが、世間一般では日本を代表するパンクバンドはブルーハーツだとか。「キスして欲しい」とか「リンダリンダ~」とか歌ってるのを聞くとどうもイメージが違うのですが。

 Wikipediaを見ると「青春パンクロック」という分類も紹介されてたりしますが、「パンクロッカーに青春なんてあるんか?」とか思ってしまいます。おまけに175Rもパンクロックグループに分類されるのだとか。金八先生の「贈る言葉」をうたうパンクスは私はどうにも許せません。

 パンクというのは音楽のジャンルというよりはそれをやる人の生き様みたいなところがありますので、「女にもてたくてバンド始めることにしたけど、みんなあんまり演奏できないからとりあえずパンクでもやるか」なんてのはいけません。パンクをやるために生きてるみたいなのが男らしいです。ただ「パンク=反体制」というイメージだけで考えると、既存システムを破壊する→改革を実行する→自民党をぶっ潰すという、ということで小泉元総理の支持層みたいになったり。

 さて、本日のタイトルは渡辺みさっちゃんの曲名ですが、「パンクス」という言葉自体が若い人に通じにくくなってきてます。ということで現役のパンクスの人たちには頑張っていただきたいものと。