ロンドンでの暴動のニュースについて報じた昨日のサンデーモーニングにて、コメンテーターの浅井慎平氏がパンクロックの話を出してました。「ロンドンでは1970年代半ばにパンクロックのムーブメントがあって、そうやって音楽に行けた人はいいんでしょうけど…」というようなことで。(記憶に頼ってますので正確ではありません)
で、「そうかロンドンといえばパンクか」と思ったのですが、そもそも「パンク」とはなんでしょう? 一般に「パンク」といえば「パンクロック」のことをさし、狭義ではロックの演奏スタイルの一種になりますが、広義ではライフスタイルとか言動のことも指すようです。
ではそもそもパンクロックとはどういうものか調べようとあちこち見てたら、アナーキズムの話に行き着きました。そもそも日本ではアナーキーというパンクバンドがあったりしたくらいなので、「パンク」=「アナーキー」=「無政府主義」という連想が働いてしまいますが、Wikipediaによると<日本語では通常は無政府主義と訳されるが、必ずしも「政府を廃止して無政府状態にすべき」という思想ではない。>のだとか。国家や権威の存在を望ましくないという考えでもあり、個人主義自由主義の流れを汲むものもあり一種「イマジン」の世界もそう解釈できるかもしれません。
ますますわからなくなって「アナーキズム」をあれこれ調べたら、今度は「ダダイズム」の話に行き着いたり。それでネットで「ダダ」を調べるとまずウルトラ怪獣が出てきますが、解説を読んでみると「あれは怪獣ではなく宇宙人だ」という声も多く、ダダも奥が深いです。なお、子供が駄々をこねるという「駄々」もダダイズムが語源であるのかと思ったらそちらはさすがに俗説であり、実際は違うのだとか。
なので結局何がどうだかわからず。ただ、イギリスというと階級社会であるイメージが強いのですが、そういうところで若者の暴動が続いているというと、よほど閉塞感が強いのだろうかと思ったり。階級社会であれば閉塞感なんて当然のもののような気がしますが。
そこへ行くと日本ではパンクロックも「メロコア」とか「青春パンク」とかそういう方向へ行ってしまうので、本場のラップが日本に来て反体制色や政治的メッセージのない言葉遊びのおしゃべり音楽になってしまったのもわかろうというもの。ただしロンドンでああいう暴動が起こってるくらいなので、もし日本もそんな風になってしまったら、いよいよ世も末でしょう。なのでいっそのこと極めてみようかと「アナキダダパンク」というジャンルの音楽を考えたのですが、日本では流行らないでしょうね。が、一般的にいうパンクとかアナーキズムというのは今の世の中が終わることを望んで…るのかなぁ。どーなんでしょう>ほんまもんのパンクスの皆さん。(って、そういう人はこれを読んでないでしょうが…)