今日のひとネタ

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北斎LOVE

2011年08月13日 | 日記・雑記・ただの戯言

 夏休みというと海へ山へと出かける人も多いことでしょう。私はというと今日は金沢方面へ。金沢というと有名なのは兼六園ですが、それは横を通っただけで行き先は美術館。ゲージツ派の家族に連れられて、と。まず出かけたのは「金沢21世紀美術館」。現在開催中の展覧会は「イェッペ・ハイン 360°」と「Inner Voices ー 内なる声」。


 ここに行くのは昨年に続いて二度目。私はそれまでほとんど美術館というものに行ったことがなかったので、美術館というと絵画とか彫刻が整然と並んでるものだと勝手に思い込んでたのですが、ここは妙な展示が多いです。


 イェッペ・ハインというのはデンマークの若手作家だそうで、360°というくらいなのでなんかグルグルしてたりとにかく360°を意識した不思議な展示でした。「Inner Voices ー 内なる声」というのは、美術館の解説によると<経済成長とともにグローバル化の波を受けてきた1960年代以降に生まれた女性作家たちに注目し、生の困難さと可能性の両面を人間に見る、彼女たちのInner Voicesー内なる声に耳を傾けます。>だそうです。絵画でも彫刻でもない展示とか、映像もあったり音声だけの作品があったり、かなり難解というかなんというか。じ~っと眺めていると何かが見えてくることもあるのでしょうが、今日はそこまでの域には辿り着けず。


 次に行ったのは「石川県立美術館」。ここは21世紀美術館から徒歩5分くらいと近いのでハシゴしてみようと行ったのですが、結構上り坂がきつくてこたえました。で、そちらのメイン展示は「ホノルル美術館所蔵 北斎展 -北斎生誕250周年記念-」。葛飾北斎というと「冨嶽三十六景」が有名ですが、なにしろ作品数は半端じゃありません。


 今回の展示について美術館の説明によると<本展は、北斎デビュー時の春朗と名乗っていた時代の作品から、最晩年の作品「地方測量之図」までを、年代順に陳列し、画業を概観するものです。北斎を代表する「冨嶽三十六景」、「諸国名橋奇覧」、「諸国瀧巡り」などの揃い物を紹介するほか、日本初公開の肉筆なども含め、約160余点をご覧いただきます。>だそうです。


 とにかくこちらは圧巻でした。(作品一覧はこちら) 何がどうだと言って「冨嶽三十六景」は作品が36枚だけじゃないというのが勉強になったり、葛飾北斎も東海道五十三次ネタを描いてたというのも驚き。今日はハシゴの2軒目だったので足腰が限界に来てしまい全作品を解説も含めて細部までじっくり鑑賞するという見方はできなかったのですが、質といい量といいすっかり北斎先生LOVE(?)になってしまいました。この展示はもうすぐ終わってしまいますが、普段生で見るためにはホノルルまで行かねばならないようですので、今のうち行ける人は是非どうぞ。


 それにしてもなんでこれらの作品群がホノルル美術館にあるの???