今日のひとネタ

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有線放送大賞の思い出

2017年12月04日 | 日記・雑記・ただの戯言

 有線放送というと、電波というか無線の放送に対して「有線」の放送ということになるのでしょうが、日本では一般的に喫茶店や居酒屋で流れてる放送のことをイメージします。それはそれでいいのですが、問題は有線放送大賞という賞のこと。

 あれは私が中学生の頃ですが、年末にテレビで有線放送大賞とかいう番組をやってました。歌番組は好きなので兄と見てたわけですが、途中から茶の間に入ってきた父が「お、有線放送大賞か。これは小林旭が大賞とったんや。さっき見たスポーツ新聞に出とった」というですよ。我々は「なんや、そうか。」と思ってしまいました。

 まぁ父は、息子達が古谷一行演じる金田一耕助シリーズの「獄門島」を見てるときに、途中で犯人ばらすような人でしたから、有線放送の大賞を先に言うくらいでは驚きません。映画の「ナバロンの要塞」かなんかをテレビで見てたときも「この女がスパイじゃなかったかな~」とか言ってたし。

 しかし放送中の番組の先を父が知っていて、なぜ我々が不審に思わなかったかというと、うちの田舎は民放が2局しかなく数日遅れで放送される番組が珍しくなかったから。なのでこれもそうかと思ったのですね。

 が、その後番組は進み「今年の大賞は沢田研二さんの『勝手にしやがれ』」と発表され、ジュリーが受賞し我々は目が点。父は「新聞に書いてあったのに!」と妙に不機嫌に。

 で、その時は解決できなかったのですが、後日調べてみると有線放送の音楽賞には「日本有線大賞」と「全日本有線放送大賞」があったんですね。同じような人が出るので、同じ日にやるわけではありません。後者は読売テレビと大阪有線が共催していた賞で2000年に既に終わってるとか。まぁレコード大賞と歌謡大賞みたいなものでしょう。

 その「日本有線大賞」も今回で最後だそうです。今回が50回だったということは、50年続いたのでしょうか。有線放送にはいろいろ思い出がありますが、それはまた別の話としましょう。

 なお、父が犯人をばらした「獄門島」も、父が見た片岡千恵蔵版と古谷一行版ではストーリーを変えてあって犯人が違ったようです。正しくないネタばらしは一種の親切なのかも(?)。