今日のひとネタ

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デビュー40周年につき石川ひとみのシングル曲を語る企画 その18(冬のかもめ)

2019年05月12日 | 石川ひとみ

 1982年9月21日発売のシングル。作詞 康珍化、作曲 西島三重子というコンビで、シングルで言うと康珍化先生は「ミス・ファイン」以来、西島三重子さんは「あざやかな微笑」以来となります。一方編曲は、シングルでは初登場となる鷺巣詩郎さん。

 鷺巣詩郎さんは、今では作編曲家、音楽プロデューサーとして引っ張りだこですが、当時はアレンジの仕事が中心だったでしょうか。70年代には既に「EYES」というリーダー作でソロデビューしていましたが、私が一番印象の強いのはBLEND。

 これはアリスの矢沢透さんとヴォーカルのジョン・スタンレーさんとのユニット。ドラムとヴォーカルとキーボードのユニットなので、レコーディングでもライブでもサポートメンバーを入れていたと思いますが、その辺はよくわかりません。アリスの解散前から活動が始まっていたようで、1981年には既にレコード出てますね。私はラジオで何曲か聞いたことありますが、どれも英語の歌詞でした。楽曲は全部英語だったのかも。曲は知らずに聞いてたら日本のグループとは思わない感じでかっこよかったです。調べてみたら、レッツゴーヤングにも出ていたようですが私は見たことありません。

 鷺巣さんは「笑っていいとも」のテーマ曲の編曲もそうですが、あの番組が始まったのは「冬のかもめ」発売の翌月なんですね。なので、これらの作業を並行していたことは想像に難くありません。(って、売れっ子アレンジャーだからいろんな仕事してるでしょうが) ちなみにBLENDのジョン・スタンレーさんは、その後八神純子さんと結婚されました。

 そしてこの「冬のかもめ」ですが、9月に冬の曲が発売されてたんですね。曲は彼女の声を活かせる良い曲ですし、鷺巣さんのアレンジもバッチリです。が、冬の海に眠る恋人のことを歌う曲なので悲しすぎます。前年は「まちぶせ」で紅白歌合戦に出場してましたし、これがヒットすれば今年も!というスタッフの思いはあったと思うのですが、前作が「君は輝いて天使にみえた」だっただけに、ファンとしては「今度はこんな悲しい曲が…」という気持ちはありました。

 何回も書いてるように、この当時私はテレビを持ってなかったので、この曲はもっぱらラジオで聞く方でした。この年の秋には早稲田大学でライブを行い、その模様は「キャンパス・ライブ」としてアルバムも発売され、この曲も収録されています。当時の最新シングルとして当然歌われてますから、公式にライブ音源の残っている貴重な曲ということになりますね。

 なお、石川ひとみさんには「私はかもめ」という曲もあります。その他、間際らしいタイトルの曲としては「一枚の写真」と「三枚の写真」というのもありますので、音源をお探しの方はお間違えの無いように。と、日常生活には特に役立たない情報でした。