石川ひとみさんの第13作目のシングル曲。(カウントは「プリンプリン物語」を除く) 1982年5月21日発売。作詞・作曲:天野滋、編曲:若草恵という布陣。これはファンの間では「君天」と呼ばれており、凄く人気の高い曲で最近のコンサートでもアンコールとかラストとかに歌われています。私も彼女のシングル曲の中では一番好きかも。多分ご本人も好きなのでしょう。
天野滋さんについては、前作の「ひとりじめ」を、やれ湿っぽいだの粘着質だの曲中の男が屁タレだのと散々批判したのですが、この曲は素晴らしいです。石川ひとみさんのシングル曲では唯一歌詞が男性目線で男性の言葉なので、ファンがカラオケで歌いやすいのもいいですね。
編曲の若草恵さんは、アイドル歌謡から演歌からニューミュージックまで数え切れないほどのヒット曲を手がけておられますが、石川ひとみさんのシングルを担当しているのはこの曲だけ。ご本人の姿は一度も見たことがなかったので、私は長年「わかくさめぐみ」という女性だと思ってたのですが、「わかくさけい」という男性だそうです。どっかで柴草玲さんと混同してたのかも。
Wikipediaによるとオリコン最高位が56位だそうですから、大ヒットとは行きませんでした。(今から考えると100位以内に入るのは結構ヒットしてると思いますが) その頃テレビでどれくらい見かけたかというと、残念ながら当時私はテレビ無しの寮生活だったのでほとんど見たことありません。ただ、寮の食堂で朝食のためにお盆を持って並んでたときにテレビから流れてきたのを見て「お~、新曲だ。しかも結構いい感じ。」と思ったのは鮮烈に記憶しています。
この曲の歌い方もシングルとライブではちょっと変わってたりしますし、この時テレビで見たのと「キャンパス・ライブ」でも違いがあったのを覚えてます。この時に見たのは「なにげなく~ 眺めているきみが~」の、「が~」の声の伸びが素晴らしく「ああ、いい声…」とうっとりしました。
多分その時に見た番組は「おはよう朝日です」だったと思うのですが(寮の食堂のテレビは毎朝それだったので)、朝の番組で見るにはピッタリの曲ですね。テレビ持ってなかった時に、たまたまゲストに出たのを見られたというのは何かの巡り合わせでしょう。天気の良い日だったのを覚えてて、これを聞いてスキッと気分が明るくなったので、自分の中では7月くらいに発売されたのかと思ったら5月の発売なんですね。
これを書きながらいろんな動画を見ましたが、発売の頃にテレビで歌ってたときは凄く声を伸ばしながら歌ってたようです。「キャンパス・ライブ」はもうちょっと歯切れ良く軽く歌ってる感じで。それにしても、この曲は結構動画が上がってるので次々と見ているうちにすっかり現世に戻ってこられなくなりました。聞けば、「天使」を「テン+4」として、10月4日を天使の日とするという説があるとか。実は私10月4日生まれですので、ますますこの曲が好きになりました。ふっふっふ。