「ルーツ」は1977年制作のアメリカのテレビドラマ。黒人奴隷の問題を扱ったもので、50代以上の方は細かいストーリーは別にして、どういう話か大体わかるでしょう。
何回も再放送されてるので私もちょくちょく見たのですが、保存版にはしてなかったので大きく勘違いしてる部分はありました。主人公のクンタ・キンテは、第一話の序盤で白人に捕まって、アメリカの奴隷市場で売られるまでが初回だと思ってました。それが、前半はまだアフリカにいて、部族の戦士として逞しく生きるように教育を受ける場面が主だったのですね。捕まって船に乗せられてひどい扱いを受けるまでが初回の終盤でした。
それにしても、このドラマは見れば見るほど腹が立ちます。これがいつ頃の話かというと、クンタキンテが捕まったのは1767年だそうで、日本では江戸幕府の第10代将軍・徳川家治の頃。ちょうど田沼意次がブイブイ言い出した頃です。(まぁ、本人はブイブイ言ったと思ってはいないでしょうが、会ったことないのでわかりません。)
当時の白人からすると、黒人をまったく人として見てないのがひどすぎますね。一応この奴隷船の船長は敬虔なクリスチャンで、奴隷の扱いには秘かに心を痛めるし「姦淫するなかれ」ということで女性の奴隷にも手を出さないというところがドラマ的には救いではありますが、白人の免罪符的なキャラクター設定だという気もします。
次回はまだ序盤は船の上で、黒人達が反乱を起こす展開だったと思うのですが、詳細は失念。が、結局アメリカで売られるわけですから、脱走が失敗なのは確実。
今回のドラマは字幕なのですが、見てて気づいたのはアフリカの人たちのセリフが全部英語だということ。ま、その辺はアメリカで放送されたドラマだから仕方ないんでしょうね。いずれにしても、今後も注目です。いずれにしても、いつも「クンタ・キンテ」か「キンタ・クンテ」かで悩んでたのですが、これを見てしばらくは間違いません。
ところで、例のモハメッド・アリのエピソードの件。アメリカ代表としてオリンピックで金メダルを取ったのに、やっぱり黒人として差別されるという事実を悲しんで、追い出されたレストランの前の川にメダルを投げ捨てたという話は創作だとか。ずっと実話だと思ってました。実は。
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