先日もネタにしました「あまく危険な香り」全話視聴完了しました。1982年のドラマですが、感想として「キャスト良し、雰囲気良し、脚本めちゃくちゃ」です。「どう考えても無理あるやろ?」という流れが多すぎて、「さて、今後の展開は?」と思ったときいつもワンパターンに落ち着くし。
ストーリーはというと、<元暴走族の大物でトラック運転手の高志(根津甚八)の婚約者である信江(風吹ジュン)が、亡き夫の会社で会長を努める未亡人の悦子(倍賞千恵子)に借金を申し込みに行った帰り、悦子の運転手である露木(岡田真澄)という謎めいた男に車ではねられ死体を遺棄される。信江と悦子の関係を知らず、当日の信江の行動も知らず、単にひき逃げ事件に巻き込まれたと思った高志は失意から飲んだくれて喧嘩沙汰をおこし袋だたきにされる。それを助けたのは悦子と露木。高志にはまるで恋人のようにまつわりついてくる妹の葉子(浅野温子)がいて、高志は信江の残した日記から悦子と露木に疑いを持つようになるが、いつしか悦子に惹かれていき葉子はそれに嫉妬してやがて…>というなかなか説明しづらい内容。
ここに暴走族時代から高志をよく知る刑事(高橋昌也)や、高志の弟分(陣内孝則)、悦子の屋敷のお手伝い(池波志乃)、悦子の義兄(市村俊作)、悦子の屋敷に出入りする謎の男(林ゆたか)などが絡みます。
脚本の問題点の一つは、刑事が無能すぎることと強引すぎること。高橋昌也さんはやたらとかっこいいというか渋いんですが「そんなもん当日の聞き込みすりゃすぐわかるやろ」という場面や、本人の同意無しに露木の車の鍵を開けて調べたり、弟殺しを自白する悦子の義兄をうやむやで見逃したりするの。高志は高志で、妹が露木に誘惑されそうになった際「あいつにはもう会うな」と言って「なんで? 理由を言ってよ!」と言われて、「…なんでもいいんだよ。とにかく会うな」って、このやりとりは3回くらい出てきます。すでに露木が殺人犯である確証を得てからでもそんななので「こりゃ脚本家が行き詰まってるな」となんだか可愛そうになりました。あとは、露木が指名手配されてからも結構アチコチうろうろしてること。
そんなだけど途中まで一生懸命見たのは倍賞千恵子さんが珍しく色っぽいことと、浅野温子さんが異様に可愛いことから。ただし、最終回はばからしくて途中からどうでもよくなりちゃんと見てません。これが2時間サスペンスドラマなら文句は言いませんが、連続ドラマですしね。何を訴えたかったのかわからんなぁ、これは。「男と女はいつどうなるかわからん」ってだけかもしれないけど。
視聴方法は何ですか?
DVDも出てないみたいだし。
で、「恋人たち」は知りませんでした。ふ~む。