目が覚めた。
千年の眠りから覚めたような爽快感だ。
それとともに強烈な空腹感が私を襲う。
晩夏の陽はすでに高く、腕時計の針は10時を指さんとしていた。
手早く洗面を終え、猛暑の外出に備え、Tシャツとハーフパンツに身を包む。
マンションの玄関を出ると、待ちかねたように炎暑が身を焦がす。
焼けるアスファルトの舗道を歩く足取りは重い。
目的地はやよい軒に決まっていたが、一番重要な何を食するかが未定のままだ。
最終的に絞り込んだメニューは「彩野菜の豚しゃぶ定食」か「たっぷり野菜の肉野菜炒め定食」。
どちらも以前食した事があり、味は甲乙つけがたい。
野菜と豚肉のマリアージュは、栄養バランス的にも夏にピッタリの取り合わせで、値段も同じだ。
「彩野菜の豚しゃぶ定食」は期間限定で、"もうすぐ終了"の但し書き付だ。
生野菜に湯通しした豚肉。人参ドレッシングで爽やかに食する夏の定番。付け合せは鯵の大葉フライだ。
この機会を逃すと来年の夏まで食べられないおそれがある。
それに対して「たっぷり野菜の肉野菜炒め定食」は定番メニューでいつでも食べられる。
てんこ盛り野菜を豚肉と一緒に炒めた、夏の栄養豊富なスタミナ食。付け合せはミニ冷奴だ。
野菜の量が圧倒的に多く、野菜不足の私にはうってつけだ。
ひんやりサッパリ系か熱々コッテリ系か、道中の悩みは尽きない。
やよい軒の入口のドアを開け、券売機の前に立つ。
千円札を差し込み、最後の決断をして、ままよとメニューのボタンを押す。
*********************
メニューボタンの写真のシズル感につられて押したのは「なす味噌と焼魚の定食」だった。
千年の眠りから覚めたような爽快感だ。
それとともに強烈な空腹感が私を襲う。
晩夏の陽はすでに高く、腕時計の針は10時を指さんとしていた。
手早く洗面を終え、猛暑の外出に備え、Tシャツとハーフパンツに身を包む。
マンションの玄関を出ると、待ちかねたように炎暑が身を焦がす。
焼けるアスファルトの舗道を歩く足取りは重い。
目的地はやよい軒に決まっていたが、一番重要な何を食するかが未定のままだ。
最終的に絞り込んだメニューは「彩野菜の豚しゃぶ定食」か「たっぷり野菜の肉野菜炒め定食」。
どちらも以前食した事があり、味は甲乙つけがたい。
野菜と豚肉のマリアージュは、栄養バランス的にも夏にピッタリの取り合わせで、値段も同じだ。
「彩野菜の豚しゃぶ定食」は期間限定で、"もうすぐ終了"の但し書き付だ。
生野菜に湯通しした豚肉。人参ドレッシングで爽やかに食する夏の定番。付け合せは鯵の大葉フライだ。
この機会を逃すと来年の夏まで食べられないおそれがある。
それに対して「たっぷり野菜の肉野菜炒め定食」は定番メニューでいつでも食べられる。
てんこ盛り野菜を豚肉と一緒に炒めた、夏の栄養豊富なスタミナ食。付け合せはミニ冷奴だ。
野菜の量が圧倒的に多く、野菜不足の私にはうってつけだ。
ひんやりサッパリ系か熱々コッテリ系か、道中の悩みは尽きない。
やよい軒の入口のドアを開け、券売機の前に立つ。
千円札を差し込み、最後の決断をして、ままよとメニューのボタンを押す。
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メニューボタンの写真のシズル感につられて押したのは「なす味噌と焼魚の定食」だった。