王将飲み会

　寂しがり屋のH氏の誘いで、M氏を交えて王将たそがれオヤジ飲み会。
　近況を確かめながら、餃子をアテにビールがすすむ。

　お互い妻帯者ゆえに、妻に対する不満の話で盛り上がる。
　妻に対するディスりの中にも、根底には妻への感謝が垣間見えるのが微笑ましい。
　妻に逃げられたら、生活が立ち行かないのを皆んな認識している。
　
　日頃誰とも会話していない私の饒舌を、それなりにイジれられ、喋り足りたか、との気遣いも嬉しい。
　アルコールが入ると喋り過ぎる私の癖が、我ながら嘆かわしい。
　安酒を傾むけながら、気の置けない仲間と、気を使わない会話をするのは実に楽しいものだ。

　大学入学後、先輩に連れられて行って、その餃子にカルチャーショックを覚えた王将を、65歳の今でも愛顧している私に、我ながら感心する。
　上等でも上品でもない、この庶民の味は何ものにも代えがたい、人生の良き友だ。

　王将の餃子を最後の晩餐と決めている私だが、改めて、その感を強くした次第だ。

持ち歌

　昭和世代の我々にとって、飲み会の2軒目はカラオケスナックと相場が決まっている。
　歌うのはもちろん昭和歌謡だ。
　そして誰しも持ち歌の1曲や2曲はあるものだ。

　サラリーマン時代の昔、景気がよかった頃には、上司に連れられて新地のクラブやラウンジへ行ったものだ。
　クラブやラウンジといっても、ホステスの人数が多いだけで、やることはカラオケスナックと一緒だ。
　そのわりに料金は2倍や3倍ほど違う。要はホステスの人件費だ。

　役員クラスの偉いさんが行くクラブは、カラオケではなくピアノ伴奏付きだ。
　そんな店での私の持ち歌は、上田正樹&有山じゅんじの「あこがれの北新地」だ。

　ブルース進行の曲なので、ピアノの先生にEのブルース進行で、とお願いして歌い出す。
　間奏のところでポケットからおもむろにAのブルースハープを取り出し、ブルージーなフレーズでアドリブをかます。

　これがホステスのおネイチャンに大ウケするのだ。
　他の客も珍しそうに静聴していた。
　
　気分は有頂天の私だった。



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人間関係

　人はひとりでは生きられない、とはよくいわれる。
　人に対する依存度の違いこそあれ、人は関係性、いわゆる人間関係に左右される動物だ。
　異論もあろうが、世の大勢はそうなのだ。

　そうであるならば、人それぞれに人間関係がある。
　最も原初的な家族関係から、友人・知人関係、会社・仕事関係、一期一会の関係までいろいろある。
　それぞれの関係の中で、お互いが平等な関係というのはありえない。
　ギブアンドテイクの関係といえども、ギブとテイクは同量、同質ではない。
　上下、優劣、強弱、濃淡、依存度などにおいて、どちらかが占める比重が大きいはずだ。

　そこに生じるのが弱者、低位者のストレスだ。
　会社・仕事関係においてそれは顕著だ。
　自身が好まないと思うことも、その関係上やらねばならないときが多々あるものだ。
　その関係はなかなか容易には断ち切れない。

　私の場合、定年退職によりその関係やそれによるストレスは霧散した。
　他の関係は、私の意思が優先するのでストレスはない。
　不均衡な人間関係からの解放こそが自由というものだ。

　また、人間関係の対極である孤独というのはありえない。
　人間関係はいつになってもつきまとうものだ。
　
　幸いにも人に対する依存度が低く、また人に依存されるほどの力量や存在感もない私だ。
　この歳になると、来るもの拒まず、去る者追わずのスタンスで、自分が心地よいと思う関係を選ぶことができる。

　みなさん、無用の人間関係は極力避けながら、ストレスのない老後を送りましょう。



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暖冬異変

　暖冬極まれりだ。
　昨日は大阪でまさかの19℃超えだ。まるで初夏の気温だ。
　中国発の新型コロナウイルスとともに、天変地異の前触れでなければいいが。

　ウォーキング中も汗ばむほどの陽気だ。
　昨年末から今日までコートやダウンはおろかマフラーも用なしだ。
　通販で買ったニットキャップやローソンの景品の手袋もほんの2、3回、防寒ではなくファッションとして着用しただけだ。
　ウォーキング時の上着はGジャンやライダース・ジャケットで十分だ。それもボタンやジッパー全開の時間がほとんどだ。
　
　天気予報、特に週間予報が全くあてにならない。
　先週の予報では今週は全日雨予報だった。
　それが雨は月曜だけで、あとはすべて、曇る時間帯もあるが概ね晴れだ。
　暖冬は天気予報にも影響を及ぼしているようだ。

　この調子で暖冬、暑春、炎夏と続き、7月頃には気温が50℃を突破するのではないだろうか。

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あの絵マークは

　非常口やトイレでおなじみの絵マークが、東京オリンピックを機に種類が増えたりデザインが一新されるらしい。

　ウォーキング中にふと、あのマーク、英語でなんていうんだったっけ、と気になり、喉元まで出ているのになかなか思い出せない。

　トロピカル

　フィジカル

　オクトパス

　ミラクル

　ラディカル

　パラドクス

　デトックス

　パラレル

　パラグラフ

　キログラム

　ヘクトパスカル

　ピルグリム

　グレムリン

　ピストル

　ミクロネシア

　ヒストリカル

　ピクシー

　ピント

　オクトーバー･･･

　なかなか正解に至らないので、スマホで検索することにした。
　絵マークと入力して、検索ボタンをタッチしようとしたまさにその時、閃光のごとく思い浮かんだ。

　ピクトグラムだ。


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春の嵐

　昨夜は強風が荒れ狂っていた。
　書斎のドアが窓を閉め切っているにもかかわらずガタゴトと音を立てていた。
　密閉性の高いマンションも、どこからかすきま風が入ってくるようだ。

　今朝のウォーキング中も時折強い風が吹きつけていた。
　冷たい冬の風ではなく、暖冬のせいかどことなく暖かい春の嵐のようだ。
　2月になれば本格的な寒さが訪れるのだろうか。

　今週末に予定されていたたそがれオヤジ飲み会が諸般の事情で1週間延期。
　予定やルーチンが狂うと張りつめていた気力が萎えてくる。
　体調管理に留意しよう。



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Baby you can drive my car

　昨今問題になっているあおり運転。

　その対策の一環としてか、BABY IN CARのステッカーを後部に貼っている車を見かける。
　よく見ると赤ん坊が乗っている気配はない。
　たぶん予防措置なのだろう。
　
　しかし、あおりをするような輩は学力のないアホだろうから、英語の意味を理解できないかもしれない。
　ならば、英語ではなく日本語でデカデカと赤ちゃん乗ってます、のほうが効果は上がると思う。

　ビートルズファンの私だったら、語呂よく、Baby sleeping in my carとするところだ。
　
　

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サラリーマンは因果な稼業ときたもんだ

　日本の就業者のうち、サラリーマンは一説には89%を占めるという。
　残りの6%が自営業で、5%が公務員だ。
　要は、日本はサラリーマン社会なのだ。

　ということは、サラリーマンが標準、平均、体制なのだ。
　サラリーマン以外の職業は日本においては特殊といえるだろう。
　サラリーマンのほとんどは入社して、昇進昇格して、定年退職でサラリーマン生活を終える。

　サラリーマンにおいては生活のほとんどを仕事が占める。
　人間関係も会社や仕事を通じた付き合いだ。
　仕事以外の趣味やレジャー、プライベートの付き合いもあるが、それに費やす時間は仕事関連に比べるとはるかに少ない。

　当然、私もそうだった。
　仕事人間というわけではない。
　生活の経済的基盤をなす手段としての仕事ゆえ、それに時間が割かれるのは仕方がないし、当然のことだろう。

　しかし定年退職で仕事がなくなると、それを通じて築かれていた人間関係もなくなる。
　それに少なからずショックを覚える人間もいるだろうし、私のように気が楽になる人間もいるだろう。
　本当の人間関係というか、人との付き合いの継続性は定年退職して初めてわかるものだ。

　私の人間関係はごくわずかな会社関係と大学時代からの少数の友人に限られた。
　出不精で面倒臭がり、人に対する依存度が低く、自分本位の私にとっては、それでちょうどいい。




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PCとWiFiの相性

　2台あるパソコンのうち、片方のパソコンのWiFiがストレスになるくらいの頻度でよく切れる。
　手動で接続しても、同じことの繰り返しだ。
　もう片方は正常に作動するので、ルーターに問題はないはずだ。

　パソコン本体に問題があるのかといえば、そうでもなさそうだ。
　先日アパホテルに持ち込んでWiFiに繋いだら、なんら問題なく正常に作動した。

　ネットで対応策を検索して、初歩的なことから中級的な対処法までいろいろ試すも効果はない。
　パソコンとルーターの相性が悪いとしか考えられない。

　多分どこかほんのちょっと変えたら、たとえばどこかの数値の1を2に変更したら、正常になると思われるが、そのほんのちょっとに行き当らないのがもどかしい。
　ストレスにはなるが、使用に支障をきたすほどでもないので、諦めるしかないのだろうか。

チャレンジ失敗

　相変わらずの松屋ブランチ。
　定番のビビン丼にしようか、それとも新たな味に挑戦しようかと迷い、心の天秤は後者に傾き、ネギ塩豚肩ロース丼に決定。

　これが失敗だった。

　メインの豚肩ロースは、歯ごたえ重視の厚切り。
　豚肩ロースではなく、まるで豚固ロースだ。
　食感もバサディナのおばあちゃんもビックリのパッサパサ。
　大盛りネギも生をそのまま載せてある。タレで和えてほしかった。
　
　塩味なので全体的に薄味で味そのものが馴染んでいない。
　卓上の紅ショウガと焼肉のタレ、七味で味変して食すも、ビビン丼とは比べるべくもなく、コクと旨味に欠ける。

　牛丼屋での味のチャレンジはやめといたほうがいい。


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食パンで勝負

　パン屋は珍しくもないが、最近目につくのが食パンに特化したパン屋だ。
　パンのバリエーションがパン屋の売りと思っていたが、その対極をいく商売だ。
　店舗もどことなく高級感を漂わせた店構えだ。
　専用のお洒落な紙袋も用意されている。

　私はご飯派なので、食事にパンを食べることはない。
　おやつで菓子パンを食べるくらいだ。
　
　当然、パン食の人間を相手にしているのだろうが、日常食の割には結構な値段だ。
　毎日食べる食パンを、わざわざ専門店で、それも高い金を払って買う人間の気が知れない。

　普通とは違う、美味い食パンというのを標榜しているが、ご飯と一緒で主食の食パンにそれほど明確な美味い、不味いの差があるのだろうか。
　スーパーの大手メーカーの食パンと何が違うのだろう。

　例えば芦屋とか宝塚など、高級住宅街の食パン屋だったらわからないでもない。
　しかし庶民の街にそれが存在しているのは、違和感とともに、商売になっているのだろうか、と他人事ながら気にかかる。
　
　
　

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ルーチン

　人はそのルーチンを変えることに少なからず抵抗があるものだ。
　スポーツ選手など特にそうかもしれない。
　ルーチンとは生活のリズムみたいなもので、それが狂うと違和感が生じ、下手をすると体調や思考に変調を及ぼすこともある。

　会社員時代の私の通勤経路は何十年にも渡り一定していた。
　もちろん何度かはその経路を意識的に変えてみたこともあるが、全然馴染めず、すぐに元に戻ったものだ。
　通勤に限らず、部署の異動はあったものの、業務自体がすぐにルーチンワーク化していた。
　それはマンネリと言っていいかもしれない。

　極論すれば、サラリーマン人生自体、大いなるルーチンワーク、いわゆるマンネリだ。
　それを変えることは至難の業だ。
　サラリーマンの場合、ルーチンを断ち切るためには転職しかない、というのが私の持論だ。

　定年退職後に始めたウォーキングでは、ルーチンというマンネリ化を防止するために、そのコースを日々少しずつ変えてみた。
　しかしそれも許容の範囲内で、大まかに見てみると、もはやルーチンになっている。
　試しに一度逆回りをしてみたが、かなりの抵抗があり、その一度でやめてしまった。

　気がつけば今の引きこもり年金生活も、完全にルーチン化している。
　人生そのものが、長い目で見るとルーチンワークにほかならないのではないだろうか。　


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想い出の手帳

　つれづれなるままに、会社員時代の手帳を引っ張り出し、懐旧の想いに耽る。

　手帳は32冊ある。
　入社が29歳の時の1983年で、定年退職が64歳の2018年なので、本来なら36冊あるはずだが、1年目は途中入社だったので支給されず、2016年からは経費節減により支給が廃止された。

　2015年にも一度会社から持ち帰り、見返したことがあったが、まだ在職中でそれほどの感慨もなかった。
　退職した今現在、再度見返してみると、それなりに感慨深いものがある。
　こまごまとした記録からサラリーマン人生の29歳から64歳までの断片的な記憶が甦ってくる。
　ほとんどが面談相手の会社名や数字など事務的なメモなので、当時の心境や思いは類推するしかないが、それでも過去のいろんな出来事は思い浮かんでくる。

　仕事の質や重要性はさておき、30代は勤労意欲に燃えていたことがわかる。
　年齢を経るごとに要領を覚え、その熱量が下がっていったのが、手に取るようにわかるのが情けなくもある。

　小説のネタにはなりそうもないが、捨てるには忍びない。
　日記形式でその時々の心情を記しておけばよかったという思いはあるが、今となってはどうしようもない。

　いずれにしても36年間のサラリーマン人生のひとつの証となる32冊の手帳には違いない。
　


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ものの値段

　中古で買ったデニムのライダーズ・ジャケットの袖口のほつれがかなり目立つので、リフォーム店で修理見積をしてもらったら、なんと5800円もかかるという。
　標準価格というが、私にとってはボッタクリもいいとこだ。
　買った値段が6800円のジャケットにそんな修理代は出せない。
　泣く泣くそのまま着ることにした。

　それにしても、この時期アウターがデニムでいけるということは、記録的な暖冬だ。
　今年は大阪では雪も見られないのだろうか。
　
　今日のブランチは松屋でビビン丼。
　最近はブランチ対象店が松屋、王将、松のや、すき家のヘビロテに限定された感がある。
　底辺の食事を思わせるのが、なんとも侘しい感じだが、満足度においてはリーズナブルだ。

　もし宝くじで億単位の金が入っても、この食生活は変わることはないだろう。
　


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暖冬極まれり

　朝、ネットで今日の気温変化予報を確認して、ヒートテックに長袖Tシャツ、レザーのライダース・ジャケットで、ウォーキングに出たのが大間違い。
　冬晴れで燦々と照り付ける太陽に、30分もしないうちに全身汗ばんできた。
　空だけ見ていると夏の空と錯覚しそうだ。
　ジャケットのファスナー全開でも、風がなく季節外れの暑さは凌げない。

　ジャケットを脱げばいいのだが、バッファローの分厚い本革製で、結構重くてウォーキングの邪魔になる。
　着用して両肩で支えるほうがまだましだ。

　明日からはヒートテックなしにしよう。
　下手をするとジャケットの下は半袖Tシャツ1枚でもいいかもしれない。

　そんな暖冬異変だ。


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