田原総一朗

得意技は引っ掛けリーチ

懐かしの劇団

大学の校舎の隅にあった
第三劇場のボックス

いつも団員が
奇妙なクネクネ体操や
発生練習をしていた

ドアには
アメリカ風サイケデリックと
日本風ノスタルジーがミックスした

横尾忠則もどきの
公演ポスター

一度だけ観た
不条理劇は

青春フォーク少年には
理解不能でした

王将タイムラグ

焼飯を食べ終わる頃にニラレバが出てきた

懐かしのジミ・ヘンドリクス

ジャンルを超越した
ギターサウンド

背中弾きや前歯弾き
はてはギター放火

狂気の歪みと
破裂寸前のテンション

ドラッグの臭いプンプンの
死の予感

案の定
天才は夭逝しました

依願退職

胃ガンで保険金をゲットして退職

懐かしのフォンダ一家

田舎の映画館で観た
「バーバレラ」

ジェーン・フォンダの
小悪魔的キュートさは
ノック・ミー・アウト

同じ年に観た
ピーター・フォンダの
「イージー・ライダー」で

病めるアメリカを知った

同じ頃の深夜テレビ

「12人の怒れる男」の
ヘンリー・フォンダに

古きアメリカの正義を見た

お子様癖

焼飯の人参を除けるのにひと苦労

懐かしの名刺

学生時代に
芸名で

名刺を作るのが
流行りました

私の芸名は
「アタック○○」

飲み屋で
知らない女の娘に
果敢にアタックするところから
仲間内で付いたアダ名です

名刺が出来て
順番待ちの店頭で
「アタック○○さん」と
呼ばれたときには

さすがに恥ずかしかった

ヘルプ社員

仕事の半分はエライさんのパソコン指導

懐かしのキンチョール

山の斜面を
造成してつくった下宿は

夏になると
薮蚊に悩まされた

いつも活躍したのは
スプレー式の
キンチョール

飛び回る蚊を狙って
シューとやるのが

快感でした

独特の臭いも
結構好きでした

オバサン社員

親会社の社長とホットラインを持っている

懐かしの東宝公楽

京都で初めて入った映画館が
河原町三条の東宝公楽

田舎の小便臭い映画館とは
スケールが違う

外装の豪華さや
館内の広さ
設備の充実

上映映画は
「ポセイドン・アドベンチャー」

その後のパニック大作の
走りでした

カレー屋の美人ママ

話し言葉はヤンキー調だった

懐かしの天壇

給料日の夕食に
必ず行った

焼肉の名門
天壇西院店

透き通ったつけダレが
ロースやカルビに
ベストマッチで

いつも三人前は
食べてました

お持ち帰りの
絶品キムチは
必須アイテム

加虐趣味

澄ましたあの娘にビッグマック