土用の丑の日に、1700個以上販売された「うなぎ弁当」が発生源のようだ。
報道によると、老舗店で弁当を作る際に、複数の従業員が手袋をせず、素手で作業をしていたという。
季節柄、食中毒が懸念される状況で、食のプロである老舗のリスク管理に問題があったのは否めない。
加熱された鰻でさえそうなのだから、生ものである寿司に至っては、さらなるリスクが伴うはずだ。
庶民の友、回転寿司では、ビニール手袋着用がルールのようだけど、老舗や高級店のにぎり職人はもっぱら素手だよね。
その素手で、包丁やまな板を触り、時にはネタケースやカウンターに触れたりもしている。
そして、その手で生のネタを握っているんだよね。
それでなくても、素手で握る生ものというだけで、あまりいい気はしない。
作業の合間に水道水で手を洗ったり、布巾で拭いたりしているけど、それで雑菌が払拭されているとは到底思えない。
素人考えでも、食中毒のリスクは他の加熱する料理より、格段に高いように思われる。
そんな老舗や高級寿司店に、食中毒に対する喚起を誰もしないのは不思議だよね。
市中の料理店に対しては、その衛生観念に目を光らせるのにだ。
老舗、あるいは高級店というだけで、衛生状態が担保されていると考えている、日本人の悪い癖だ。
庶民の私としては、素手で握る高級寿司店より、ビニール手袋着用の回転寿司のほうが余程安心できる。
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