もうすぐ盆休み。
諸兄におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
この機会に日頃の蓄積疲労をゆっくり癒してください。
身体の疲労は休息が一番ですが、心の疲労には何といっても読書です。
夏をモチーフにした短編をAmazon Kindle Storeに大挙アップしました。
各短編ともワンコイン100円と超お買い得です。
夏の心の癒しにいかがでしょう。
★★★★★★★★★★
拙著「恋のバカンス」
小学生の僕は夏休みに祖母と墓参りに行くのが恒例になっていた。
バス停からお寺までは、炎天下、田んぼの中の長い道を歩いていく。
お寺に着いてお茶を飲んでいると、隣の部屋のテレビから、ザ・ピーナツの「恋のバカンス」が聴こえてきた。
拙著「九回裏二死満塁」
元高校球児の大城には、甲子園で試合を決める落球という苦い経験があった。
そんな大城がひょんな縁で、高校野球の監督になった。
辛勝の末勝ち上がり、臨んだ夏の甲子園の県予選決勝戦。
九回裏二死満塁、逆転サヨナラの好機に四番バッターの打球はセンター方向へ弧を描く。
大城は背走する相手校の中堅手に高校時代の自分を重ねていた。
拙著「あの頃の海」
九州の辺境の海と山に挟まれた細長い土地。
僕が生まれ高校生まで暮らした田舎の村だ。
そんな村の昭和の時代を、子供の僕の目から見て描写したノスタルジック短編。
懐かしいあの頃へタイムトリップ。
拙著「熱中症」
会社の夏休み、競馬好きの岩崎は園田競馬場に出かけた。
昭和の鉄火な面影を残す地方競馬場の雰囲気は、JRAとは天と地ほどの違いだ。
その日は結構ツイていた。黒服の老人に出会い、体調が変化するまでは。
拙著「砂丘」
偏頭痛の療養を兼ねて、慎二は砂丘の町のカフェでアルバイトをしていた。
砂丘で出会った不思議な女の子、カフェに現れたその母親らしき女性、慎二を訪ねてきた恋人の律が、慎二の心に風紋のようなかすかな揺らぎを巻き起こす。
拙著「期間限定」
大学一回生の夏休み、正彦は帰省せずに京都の旅館で泊まり込みのアルバイトをしていた。
バイトの先輩の高島に紹介された静江は、コケティッシュな女の子だった。
静江は正彦の交際の申し込みに、変わった提案をした。
拙著「単身赴任」
行きつけの居酒屋で、矢島は単身赴任の小林と知り合う。
ふたりは70年代ロック談義で盛り上がり、小林の行きつけのロックバーにも顔を出す。
付かず離れずの期間ののち、小林は突然姿を消した。
矢島は小林の同僚からそのわけを聞いた。
拙著「三十年後のビートルズ」
アルツハイマーの母が好きだったビートルズ。
武道館コンサートの当日、突然の父の死で、母はビートルズに会うことは出来なかった。
その日以降、ビートルズは封印して僕と姉を育て上げ、そしてアルツハイマーの囚われ人となった母。
そんな母のために、僕はささやかながらビートルズの武道館コンサートを再現した。