戦前のワクワクドキドキ感は、祭りのあとの一抹の寂しさに変わった。
どんなに楽しい事にも終わりはある。
期待が大きいほど、もう当分楽しいことがないとなると、終わったあとはやるせない気分になるものだ。
ざっとレースを振り返る。
ゲート入りには時間がかかった。
発送時刻は5分遅れだ。
外国馬のウェイトゥバリスがゲート入りを嫌がったのだ。
ゲート難があるのが事前にわかっていたようで、先入れされたものの、他の騎手にとってみれば思わぬ時間を浪費してしまった。
大レースの直前で、どの騎手もナーバスになっているところにこの始末だ。
フランスからやってきたのはいいが、世紀の一戦に水を差しかねない一幕だった。
レースはスタートを決めたキセキがハナを切り、向こう正面では単騎の大逃げ、アーモンドアイは5番手、それをマークするようにデアリングタクト、カレンブーケドール、それに続きコントレイルはそのあと、中団のやや後ろだ。
そのままの隊列で4コーナーから直線へ。
ゴール前100mの地点でアーモンドアイが先頭に立つ。
それを目がけてコントレイル、カレンブーケドール、デアリングタクトが追い込んでくる。
引退レースのアーモンドアイは2着を1馬身振り切り完勝、2着コントレイル、3着はクビ差でデアリングタクト。
1、2、3番人気の三冠馬が人気どおりの、絵に描いたような決着だ。
キセキの大逃げは展開面でアーモンドアイに有利に働いた感がある。
2年前のジャパンカップの展開を彷彿とさせた。
あまりのスタートの良さに、鞍上も馬の気分を損ねないように行かせた感があるが、もし出遅れていれば、違った結果になったかもしれない。
しかし、この勝って納得、負けて強しの結果は、JRAをはじめ、競馬関係者、そしてファンも望んでいたとおりの結末だろう。
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