夏といえば、暑い、明るい、にぎやか、元気などメジャーなイメージを想像しますが、夏を歌った曲で結構マイナー(短調)の曲ってあるんですね。
代表的なところでは、アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」。全編、夏、夏、夏の映像ですが、なぜかテーマ曲は物悲しい短調。
昔、ザ・ピーナッツが歌った「恋のバカンス」。♪銀色に輝く、熱い砂の上で・・・歌詞はどう考えても真夏の海辺、なのに短調なのです。
あのサザン・オールスターズの「勝手にシンドバッド」、「チャコの海岸物語」も舞台は夏なのに全編マイナーコード。
まだまだあります。大作曲家ガーシュインの、曲名もズバリ「サマータイム」、女王、美空ひばりがブルー・コメッツをバックに歌った「真っ赤な太陽」、吉田拓郎の「夏休み」、石川セリ「八月の濡れた砂」、郷ひろみ「裸のビーナス」・・・。
どの曲を聴いても、もろに夏をイメージしてしまいますが、その夏は、どちらかというと、かすかな秋の気配を含んだ晩夏という気がしないでもありません。
盆休みも終わり、マイナーコードが似合う秋は、もうすぐそこ。