★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

2006年7月31日 入院21日目

2006年07月31日 12時34分06秒 | 股関節入院日記
 本日で7月も終わり。実感がない。入院生活というのは、ある意味バーチャルライフだ。

 ベッド上での何気ない内股状態を、通りかかった主治医に厳しく注意される。大きめの人工股関節を入れているので、脱臼したら再手術が必要とのこと。日々、ガニ股を心がけよう。
 股関節、内股とねじり、おねえさん座りは禁物だ。

 リハビリ。当初に較べて進捗著しいと褒められた。ある程度筋力が付き、患足も仰向け状態で、少し持ち上げられるようになった。杖歩行も様になってきた。
 
 リハビリや、看護婦付き添いでの歩行練習のときは、監視の目を意識してスムースに歩けるが、ひとりの時は、なかなか上手くいかない。 

 午後、専属の業者が病室にマイステッキを納入しに来た。10段階調節可能で、グリップは木製でシャフトは金属製。2800円也。思ったより安価。

 嫁、来院。
 本日もシャワー、気持ちよし。
 
 ★トピックス「同部屋のオッちゃん達」

 一応4人部屋の他の3床のベッドには、当然それぞれ主がいる。また、その主も、退院、転室により随時代わっていく。整形外科のフロアなので、いずれも骨とか関節、ヘルニア等に症状を抱えた面々である。面倒な懇意のお付き合いは遠慮して、朝晩の挨拶程度の付き合いにとどめておいた。

  F 氏・・・50代後半。右足の膝から下を手術しており、移動は看護婦の介助付きの車椅子。奥さんと娘が日々来院して世話を焼いていた。

  T 氏・・・50代後半。腰のヘルニア手術で入院。70年代ファッションの若作りの奥さんがちょくちょく来ていた。毎晩、睡眠時無呼吸症候群みたいなイビキをしていた。

  H 氏・・・60代半ば。頸部ヘルニアの手術で入院。首にでかいコルセットを巻いた状態で、院内をうろついていた。弟が週1回見舞いに来ていた。

  S 氏・・・60代半ば。腰のヘルニア手術で入院。パソコンを持ち込んでネットを見ていた。手術後の夜の間中、若い女性の声色でうなされていた。

  K 氏・・・50代前半。両かかと骨折で入院。故郷は分からないが、すごい訛りでよく喋る。看護婦や掃除のオバちゃんと仲良しで、いつも話がはずんでいた。

  M 氏・・・70代前半。右腕切断手術で入院。独り言が得意で、ひとりでボケて突っ込んでいた。食事の時いつも、これは旨い、あ~旨い、こんなん食うの久し振りや、と独り言。

  A 氏・・・60代後半。病名不明。退院予定日の前日に軽い脳溢血になり、退院が1ヵ月ほど延びてしまった。見舞いの30代の娘はしっかり者だった。
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2006年7月30日 入院20日目

2006年07月30日 11時26分24秒 | 股関節入院日記
 朝、ゴムバンドストレッチの自主トレ。
 歩行器でナースステーション周回歩行。

 土日は院内閑散で、人恋しくなる。
 お見舞い無用のメールが効いているのか、見舞い客なし。こちらから催促する訳にもいかず、トホホな気分。
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2006年7月29日 入院19日目

2006年07月29日 11時20分25秒 | 股関節入院日記
 朝から夏空爽やか。外は暑かろう。

 夜間、筋肉痛や患足の疼痛のため熟睡できず。起きてる間は気にならない疼痛も、刺激のない夜は、やはり気になる。 

 ベッド上で、ゴムバンドによる、患足のストレッチの自主トレ。
 午後は相変わらず、ベッド上で読書 & iPod。
 本日、シャワーで爽快。
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2006年7月28日 入院18日目

2006年07月28日 11時11分43秒 | 股関節入院日記
 朝、傷口の絆創膏を除去する。
 担当の看護婦ヤンママが、明日から夏休みを取って海外旅行に行くとのこと。
 ヤンママも、やっぱり今どきの若い娘だったんだ。

 リハビリ。杖歩行。身体が硬い。明日からの土日の自主トレ用に、ゴムバンドをもらう。
 廊下で会った主治医に、歩行器歩行の徹底を指示される。筋肉痛が出るくらい歩くのがいいらしい。
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2006年7月27日 入院17日目

2006年07月27日 10時58分32秒 | 股関節入院日記
 本日も夏晴れ。外は暑そう。
 リハビリ。うつ伏せ体勢つらい。本日より杖歩行練習。近々マイステッキを注文の必要あり。

 嫁、来院。
 読書、iPod。
 3時頃、突然の激しい夕立。すぐに上がり晴れ間。やっぱり夏だったんだ。

 病窓からの景色はなかなかよろしい。
 雑木林の緑の上の夏空を、飛行機が静かに飛んでいく。
 夕立は真夏のアフタヌーンショウ。
 オレンジに暮れ行く夕空は、懐かしい故郷の色。 
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2006年7月26日 入院16日目

2006年07月26日 10時53分43秒 | 股関節入院日記
 朝から真夏の晴天。
 冷房完備の病室にいると、外の景色を見ても、全然夏を感じない。
 リハビリ。それなりに気合を入れてやっているが、うつ伏せ体勢がつらい。
 午後、歩行器歩行はサボり昼寝。
 
 病院のロビーは駅に似ている。
 人が来て、人が去ってゆく。

 病室は列車のコンパートメント。
 偶然一緒になった人々は、それぞれの思いや悩みを胸に秘めている。

 つかの間の語らいは、つかの間の連帯感を生み、沈黙は遠慮や気まずさを生む。
 小さな空間には、ささやかなルールが生まれる。
 退院や転室で人は入れ替わり、小さな世界は少しづつ変わっていく。

 病を得た人は、多少なりとも弱気になり優しくなる。

 お互いにパジャマの姿しか知らない。
 みんな平等だ。
 飲み屋のカウンターと同じで、老いも若きも、金持ちも貧乏もない。 
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2006年7月25日 入院15日目

2006年07月25日 10時47分36秒 | 股関節入院日記
 リハビリ。ストレッチ、マッサージ、歩行器。
 主治医の指示の患足使用で、結構筋肉痛が増した。
 午後、レントゲン撮影。

 本日よりシャワー解禁。
 約2週間ぶりのシャワーで生き返った。顔面シャワーが気持ちんよか~。
 両足自立は可能なので、家で浴びるのと同様に、普通に浴びられた。
 大腿部周辺の強力絆創膏やテープの残りカスが、ブラシで擦ってもなかなか取れない。ほんとに強力な接着力なのだ。
 湯上りは、それまでの異臭とは打って変わった、シャンプーと石鹸の香りが幸福感を醸し出した。

 病院の1人用浴室は、いたるところに手すりがあり、色んな形状の椅子や足乗せが備え付けられていた。脱衣室には、介助用に看護婦が使う長靴やエプロンなどが、整然と並んでいた。
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2006年7月24日 入院14日目

2006年07月24日 00時00分01秒 | 股関節入院日記
 本日も朝から雨。またまだ梅雨は明けず。
 午前、傷口の抜糸。明日からシャワーいけそう。
 昼食前に、嫁、来院。うなぎおこわ弁当を持参。連日のうなぎだ。病院食ダイエットの予定が狂う。

 リハビリ。ストレッチ、マッサージ、歩行器。依然、仰向けで患足が上がらず。
 午後、歩行器でナースステーション周りを30分周回。リバウンドで患足と背中、腰の筋肉痛。
 主治医より、日常の移動を、車椅子から歩行器にレベルアップの指示。
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2006年7月23日 入院13日目

2006年07月23日 23時45分33秒 | 股関節入院日記
 朝から雨模様の日曜日。
 本日もリハビリ休みなので、歩行器でナースステーション周りを5~6周。まだまだ患足が重い感じ。

 昼食は土用の丑にちなんでうなぎの蒲焼。病院栄養課より感想を問うアンケート用紙が入っていた。自家製のタレで焼き上げた蒲焼です、とのコメントが入っていたにもかかわらず、添付のタレは市販品だった。でも美味しかったので、それでよし。

 午後からはズボラして、読書とiPod。70年代に読んだ植草甚一や片岡義男のエッセイ集を読み返しているが、懐かしくて結構面白い。インターネットや携帯電話がなかったあの頃は、情報や知識はもっぱら本から吸収していた。
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2006年7月22日 入院12日目

2006年07月22日 23時34分37秒 | 股関節入院日記
 久しぶりに晴天。窓の外の緑が瑞々しい。
 本日は土曜の休院日なので、病院内は人も少なく、いたって静か。
 リハビリも休みなので、歩行器でナースステーション周りを10周歩行練習。

 お掃除オバちゃんと話をしていたら、自身も両股関節の人工への置換手術を、13年前の52歳の時にやった由。やはり継続的なリハビリが肝心とのこと。
 まだ、抜糸していないのでシャワーの許可が出ない。そろそろ背中も痒くなってきた。
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2006年7月21日 入院11日目

2006年07月21日 09時28分21秒 | 股関節入院日記
 痛みもなく、健康な目覚め。
 最近早起きになった。午前6時の起床時間前に目が覚める。
 快眠、快食、快便。
 午前リハビリ。ストレッチ、平行棒、歩行器、マッサージ。

 この日の時点で、あと3週間のリハビリ期間が必要との宣告。
 午後の暇な時間は、ベッド上でiPodと読書で過ごす。退屈は感じない。
 歩行器によるナースステーション周回練習。
 主治医によると、傷もほとんど癒えたので、あとは根気良くリハビリを続けるのみ、ということらしい。
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2006年7月20日 入院10日目

2006年07月20日 00時24分23秒 | 股関節入院日記
 手術より早や1週間。
 術後から患部の痛みはほとんどなし。大腿部を10センチも切開して、大腿骨から筋肉を切り外し、骨を切断して、人工関節を入れたのに不思議だ。手術法によるものか、はたまた個人的なものか、いずれにしてもラッキーだ。

 車椅子での徘徊も板に着いてきた。トイレも、車椅子が入る広いスペースがあるので楽チンである。
 朝昼夜の検温、血圧測定は今後も続くとのこと。

 嫁、来院。洗濯物を交換して、そそくさと帰宅。そのほうがお互い気を使わなくて気が楽だ。

 リハビリ。ストレッチ、平行棒、歩行器、マッサージ。
 夕方、会社の M 氏、H 氏見舞い。高級えびせんとふりかけを持参。
 車椅子状態の回復の速度に驚いていた。やはり寝たきり状態と思っていたらしい。

★トピックス「お世話になった看護婦さん達」

正式には看護婦ではなく看護師というらしい。婦長は師長。でも、やっぱり、みなさん看護婦さん、婦長さんと呼んでいる。彼女たち自身も看護婦と呼んでいる。男性の場合のみ看護師(士)と呼んでいる。
   
 ヤンママ・・・昔のヤンキーの臭いを残す、色っぽいナース。軽いタメ口が特徴。

 静ちゃん・・・南海キャンディーズの静ちゃんを、若くして細くした感じ。一番の若手で、先輩ナースに指示、命令されてドタバタしていた。

 ジャイ子・・・ドラえもんに出てくるジャイアンの女性版。デカくて力持ち。体重の軽いオッサンを、軽々ベッドから抱えて車椅子に乗せていた。

 チーママ・・・婦長の次の年配者。オカマのベティのママみたいなガラッぱち。

 ダンプ・・・ダンプ松本似のジャイアンの子分。入浴介助が得意。

 クールちゃん・・・八頭身のクールビューティ。「女王様とお呼び」というセリフが良く似合いそう。私ファンでした。

 チョロQ ・・・チビの割りに、でかい舌足らずのソプラノボイスで、喋りは女子高生そのままの友達口調。おじいさん連中に人気。

 清水さん・・・母娘三代看護婦の昭和のやさしいオバサン看護婦。

 大ママ・・・婦長さん。橋田壽賀子似の女親分の貫禄。主治医も頭上がらず。  
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2006年7月19日 入院9日目

2006年07月19日 23時00分00秒 | 股関節入院日記
 午前、リハビリ。ストレッチ、平行棒歩行、歩行器歩行、マッサージ。
 うつ伏せ状態から、節々が痛くて、なかなか起き上がれない。長年の運動不足で、足だけでなく身体全体が硬くなっているらしい。まだ仰向けで患足上がらない。先は長そうだ。

 車椅子で院内徘徊。だいぶ乗りこなせるようになった。しかし腕が痛い。
 スピンターンの練習をしていて、看護婦に怒られた。

 朝昼夜、検温、血圧測定。
 本日でフットポンプマッサージ終了。
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2006年7月18日 入院8日目

2006年07月18日 22時05分26秒 | 股関節入院日記
 本日より理学療法士によるリハビリ開始。
ゴムバンドを使ったストレッチ、平行棒による伝い歩行、マッサージ。
 患足の衰え甚だしく、仰向けで自力持ち上げ不能。

 リハビリに来ている患者は、関節手術者、骨折者、脳血管出血者に大別されているが、やはり脳血管出血者が一番辛そうだ。私たちは身体全体を使う動的なリハビリだが、彼らは指先とか反射神経とかの静的なリハビリで、前途多難そうに見えた。
 リハビリ室内に小さく流れていたBGMが、クラプトンの「アンプラグド」だったのには笑ってしまった。プラグを抜く→脱臼と連想してしまった。

 午後、看護婦による身体清拭、シャンプー。
 服用中の薬の説明あり。
 後頭部の鈍痛治らず、冷湿布。
 患部の包帯除去、透明絆創テープに。10センチの傷を18針ホチキス止めしていた。傷跡は痛々しいが痛みはなし。
 朝昼夜、検温、血圧測定。
 朝夕、フットポンプマッサージ。
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2006年7月17日 入院7日目

2006年07月17日 22時03分31秒 | 股関節入院日記
 梅雨の終わりの大雨。
 午前、来院した嫁から長期の入院を要請される。入院保険の差益分を、手術費に振り当てようという算段らしい。
 立ったり座ったりする時に、首の付け根から後頭部にかけて、偏頭痛のような痛み。麻酔の影響らしい。氷枕使用。

 午後 I 君見舞い。車椅子で談話スペースで談笑。寝たきりを想像してきたらしく、車椅子状態に驚きの様子。

 主治医に支えられ、歩行練習するも、患足に荷重がかけられない。
 点滴の管外す。
 朝昼夜、検温、血圧測定。
 朝夕、フットポンプマッサージ。
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