Catch of the day

food planner cacoの日々もぎたてスピリッツ・・・

夕暮時に

2012-09-25 01:17:37 | ふと思うこと



いつもとは違う状況へ突入する緊張感にはすごくエネルギーも使う。

でも緊張感があるということは

すでに突入モードということで・・・


街を見下ろすように横たうような霧に、

普段なら少し怖ろしさも感じたかもしれないけど。

この日はそんなことはなかったです。


もしかしたらどしゃぶりな状況になるかもしれないし

快晴になるかもしれない。

おみくじを引くような気分。





ここまで来たら大丈夫。

そんな風に思えるのは経験値があるから。






そろそろ秋モードの準備中。

箱根のすすきの名所です。

もともとは茅葺屋根に使う素材の茅場だったそうですね。

今はそういう職人さんが少なくなりました。


茅葺屋根のレストランとかあったらいいのに。

囲炉裏場でシチューがかかっていて。

薄明かりの下では日本の土で焼いた食器の上にフレンチも悪くない。

床は土間で、嗚呼~おくどさんもあったら素敵です。

日本には素敵なものがたくさんあったのですね。





夕暮時の箱根ドライブもいいものです。


この日は天気予報が雨だったけど

夫の帰りが遅いということもあり

一人ドライブに来たわけです。






大自然にちょっと相談したいことがあって来ました。

こういう時間のモードが今の私にはとても落ち着きます。


絶好調で心明るく明日を見ることができる人がこの景色をみても

水面に心をちゃぷんと浸けて洗うような作業はしないのかもね。


明るい未来が見える人は

たぶん遠くの夕陽を見ながら

今日の一日に感謝ができる。


感謝を忘れてしまっていたとしても

平等で同じように受け入れてくれる。

自然てすごいです。


昔、友人から質問されたことがある。

失恋したらどんな曲を聴く?

サザンの「勝手にシンドバット」

っていうと友人がそんな盛り上がり系ではダメだという。

失恋した時は五輪真弓の「恋人よ~♪」を聴かないとダメらしい。

その方が立ち直りが早いとのこと。

失恋ね・・・懐かしい響きだ。


でも心と環境をシンクロさせることはすごく大事ですね。





ドライブは昼間のお天気の良い日と決めていると、

こんな出会いはないのかもしれません。

夕暮時の富士屋ホテルはたまらなく風情があります。

湯ばあばが出てきそうよ。


富士屋ホテルのパンをピコットで。


家からドアトゥードアで6時間ほどの夕暮時の箱根ドライブ。

ちょっとインスピレーションも高まる良い時間でした。


週末レシピ
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美女とトンカツ

2012-09-14 15:05:54 | 
今はもう無くなってしまったけど、

昔、JALの寮が品川の海岸通り沿いにあって

私の部屋は8Fの日当たりの良い南側の角部屋でした。

北側の部屋はちょっと困ったことがありました。


北側の部屋の同期がお昼前に起きて来て

2Fにある食堂で一緒にご飯を食べた時のこと。


同期が疲れたようにいう。

「昨夜は眠れんかった。隣のあの場所でブヒーって・・・聞こえるねん」

隣のあの場所。。。

通り一つ向かい側にある場(とさつじょう)のことです。

風向きが変わると窓は開けられないらしく、

そして時々聞こえるらしい。

私は最後まで聞いたことがなかった。


私はお昼からトンカツを食べていて、

同期から「信じられん、その図太さ」といわれながらも

食べる。

同期の話は延々ぶーちゃんの話。

だいたいこんな場所に寮が建っていて

なんでこの食堂でトンカツを出しているかということが悲しくなる。

というものだった。

彼女にはアニマルウェルフェア―(動物福祉)の精神があったのだろうか。


私にとって最高に美味しくないトンカツだった。

いえいえ、同期の小言が原因ではなく、

寮の食事のイケてなさよ。


寮の食堂には太ったおばちゃんがいて、

家庭的なご飯を何種類か作ってくれて、

その中から自由に選べて組み合わせられるカフェテリア形式。


トンカツひとつとっても、その切り方というか

幅が揃っていないというか、ガサツな感じで、

トンカツと衣の間にとてつもない空洞ができているタイプ。

他のメニューの味付けはもうそれは安定感がなく、

しょっぱかったり、甘かったり。

だから味付けはほとんどなく

揚げただけのトンカツにソースをかけるのがいちばん無難なコースだった。


ご馳走さまと言って食器を返すと

必ず、奥の方から元気に「お粗末さ~ん」と返ってくる。

この瞬間、私はいつも笑ってしまう。


北側の部屋に当たった同期は早々と寮を出て一人暮らしを始め、

私は結局、同期のなかでも一番長く寮にいました。

疲れてぐったりしている日は

おばちゃんの食事しかなかった。

いつしか私の身体の細胞はもうおばちゃんの食事で支配されていたのです。


不思議なもので食堂のレイアウトとかテーブルの質感とか

全く覚えていないのに

おばちゃんのいる食堂の中とか、カウンターとか、

おばちゃんが着ていた変な黄色いユニフォーム、

そしてあのガサツなトンカツは時々夢に出て来てうなされます。


寮のお風呂は共同の大浴場で広かったです。

ある日、お風呂に入っていったら、

お湯にすでにつかっている先輩が一人いるだけでした。

とても美しい方で、

すぐに週刊誌で有名人と騒がれている渦中の人だとわかった。

私は週刊誌は買わないし見ることもしませんが、

さすがに社内で噂になっており、機内の週刊誌でチェックしたわけです。


お湯に浸かっている様子が私の鏡に映っていたので

シャンプーをしながらいやらしくもチラチラと見てしまった。

いや、じーっと視たが正しい。


もうきゅってくびれてて、

ボインボイン。

お湯にご一緒させていただいたけれど

まだご結婚が決まっていた時じゃなかったので

おめでとうございます・・っていうのも違うし、

結局遠く離れた場所に浸かったまましーんとしたお風呂だった。

こういう方とご一緒の湯はもしかしたら

私、人生ラッキーがあるかも、

なんてそんなことでワクワクするただのアホだった。


でもさすが週刊誌で騒がれる女性はスペシャルなんだと。

なんかオーラがあるんですよ。

それに何を食べたらあんなダイナマイトバディになれるのか。


その夜、食堂でその美しい先輩を見かけたら

おばちゃんのトンカツを召し上がっていた。

美しい人が食べていると

ダメダメなトンカツもワンランクアップして見えた日でした。


美女とトンカツか・・・

やっぱり「美」にはすごい力があるのです。


おかげで

あのトンカツが発するネガティブが消えました。

ちょっと懐かしくもある。

フードには良くも悪くもやっぱりそんなストーリーが必要なんだと思います。


週末レシピ
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日々の一手  

2012-09-07 00:28:27 | ふと思うこと
移動中の時間にiphoneでゲームのリバーシをしていました。

オセロとは一緒じゃないらしいのですが、

私にはどこが違うのかあまりよくわかっていません。


最近すっかりはまってたかも。

相手の一手を挟んで自分の色に裏返すというシンプルなゲーム。


日常の生活のなかで何故かあのリバーシ(オセロ)の白黒、

まあるいパーツをあちらこちらで一日に何度も見かけるのです。

私にはよくこういうことが起こります。


こんな白黒のゲームパーツをそうそう見ないと思うのですが・・・

気付いちゃうンだよね。

今日もテレビをつけたら番組のなかにありました。

なんか夢に出てきそうです。


このゲームはたった一手で白にも黒にもなります。

さっきまでの勝敗がたった一手で逆転するのです。

勝つ為のコツのひとつとして四隅に自分の色を置くのが大事です。


何も考えないで一手を置いてしまうと

今まで積み上げてきたものがあっという間に変わってしまう。

相手のミスに救われたと思っていたことが実は誘導された罠だったり。


どこに置いたら勝者になれるかを考えれば

たった一手で効率よく勝ちに進める。


日々の一手って大事ですね。

自分のこれからの人生をいろんな差し替えをしながらup-to-date! 

たった一日で白が黒になったり、黒が白になったりきっと大忙しです。


誤解をされてあっという間に奈落の底に落ちることもあるかもしれません。

たった一夜にしてあのなでしこJAPANのような華々しい人生になることも。


ただ人生はゲームではありません。

人生はゲームと同じサイズじゃない。


生きている限り果てしない宇宙サイズと同じで

ゲームボードの四隅を決めることができません。

というより生きている限りこの四隅は無いわけです。  


だから人生はこの世の最後の日までわからない。

たった一手に備わる知恵で人生が大逆転するドリームがあるのです。

失敗したとしても何度でも取り戻すことができるチャンスがある。

どこかに必ず色を塗り替えることのできる一手が隠れているはずなのです。


で、時々神様からご褒美のような

誘導の一手に出会うのかもしれません。



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