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20年で一区切り

2013-12-31 21:56:01 | 暮らし
20年は人生のひと区切り。

私の二十年前を振り返ると確かにひと区切り、人生の転機でした。





今年伊勢神宮は20年に一度の式年遷宮。

何故20年?

建て替えの技術を次世代に伝えるにちょうど良い年数であるとか、

神々のお社を清く保つのにちょうど良い年数であるとか、

いろいろな説ががあるそうです。





20年に一度繰り返すことで

みずみずしい魂を維持する。

これが式年遷宮とのこと。


私自身の人生もやはり今年でひと区切りだと感じています。


今年最後の月に夫と一泊で伊勢神宮へ参拝させて戴くことができました。

のんびり電車にゆられて二見浦へ。

ここでまずは禊。

二日目に外宮、内宮へと素晴らしい時間を過ごすことができました。





印象的だった月読宮。

冷んやりとした参道に入ると足の裏が地面にしっかりと張り付くような

一歩いっぽ丁寧に参道を歩いた気がします。


猿田彦神社でお守りを。

一年間このお守りにお世話になるにふさわしい努力を神様にお約束。

清々しい参拝の時間でした。


今年は本当に素敵な出会いがたくさんありました。

このブログにも日々たくさんの方にアクセスして戴きありがとうございます。


今年も残すところ数時間。

ひとつふたつ・・幸せの数を数えながら、

そしてたくさん与えられていることに感謝して

結びたいと思います。





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Merry Christmas

2013-12-25 19:41:44 | 


イブの朝、庭に出ると真っ赤に紅葉したブルーベリーの葉。

ローズマリーを摘んでイブの夜のナフキンリングにしてみました。





午後はお天気も良かったのでキッチンでパンを捏ねてふかふかのフォカッチャ。

ちょっとエスニックな香りのごちそうを。


チキン、玉ねぎ、ジャガイモ、ブラックオリーブ、クランベリー、

サフラン、ターメリック、カルダモン・・・etc

庭で摘んだローズマリー、フェンネル、タイム、ベイリーフ・・・

冬のローズマリーは木質化し始めるので力強い感じです。





メインディッシュの決めてにシトロンコンフィを。

ヨーロッパの南の地域、北アフリカあたりでは

煮込み料理にこの塩漬けレモンをよく使います。


レモンを縦に切れ目を入れて塩をすりこむ。

正統派のシトロンコンフィのレシピはとてもシンプル。

がしかし、日本のレモンと海外でのレモンの味が違うのです。

特に酸味。

日本のレモンは海外のものに比べて酸味が強いのです。

そこへ塩を使うとしょっぱさだけに拍車がかかる。





今年作ったシトロンコンフィは

フランス料理のプティサレという塩漬け豚をヒントに

塩漬け液を作ってから漬けるというレシピ。

ベイリーフ、クローブ、アニスシード・・・etc

ほんの隠し味程度にグラニュー糖をひとつまみ。


日本のレモンがそれらしく使いやすくなりました。


そしてワインはデリカートファミリーのものを見つけてゲット。

このワイナリーはすごくお気に入りです。

アメリカのモントレーにあるワイナリーで以前ブログでご紹介しました。


もしよろしければその時の記事を。


さ、いよいよクリスマスツリー最後の明かり。

世界中の聖夜にわくわくするような夢が届きますように。


Hope you'll find lots of fun surprises under your tree!

Merry Christmas!





週末レシピ

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マラガの干しブドウとシェリー

2013-12-18 18:10:14 | 



スペインの電車でゆっくりと南下。

終点のマラガ。

コスタデルソルというリゾート地があるのです。

この温暖な地域に、ある魅惑的な一粒がある。


「マラガの干しブドウ」

すごく大粒の干しぶどうの美味しさは

その食感にあります。


種が入ったままのレーズンで

奥歯の上でポリポリ

だんだんシャリシャリという音に変化していく。

甘さが穏やかで上品なのであります。


スペインはブドウ作りに向いていますね、きっと。

海の堆積物による石灰分がブドウを美味しくさせるようです。

ワインなんて本当に美味しい。


このワインに更なるアルコール(ブランデーなど)をプラスして

アルコール度を上げたのがシェリー。

アンダルシア地方へレスで作られているものだけをシェリーと呼びます。

スペインではこのシェリーのことをみんな「へレス」っていうので

最初何のことかわからなかった。

フォーティファイドとも呼ばれる酒精強化ワインというカテゴリーで

すぐお隣の国ポルトガルのポートワイン、マディラ酒とで

三大酒精強化ワインとも言われています。


スペインがアラブの支配下にあった禁酒の時代でも

干しブドウとシェリーは病気治療の理由で生産が許されたとのこと。

イスラムの戒律はかなり厳しいとは思うけど、

本当に病気の治療目的だったかなあ、笑。


その土地の風土から生まれるものは

その土地のお酒と合うようにできています。


マラガのブドウが手に入ったらシェリーと一緒にお薦めです。

ネットだと手に入るとは思いますが。

種がぽりぽり美味しくて・・・止まらないはず。


ちなみにシェリーはポタージュスープとの相性もいいですよ。

JALのファーストクラスでは

フルコースのポタージュスープを提供する際、

よく「シェリーもご一緒にいかがですか?」とお薦めしていました。

これを知っている人がメニュー開発をすると

クリーム系とシェリーを組み合わせたようなメニュー、よく見かけます。

ここのシェフはさすがだなあって、思ったりします。


もしよろしければお試しを。





メニュー画像、スタイリング&フォトのお仕事を評価して戴くことが多くなりました。

以前お世話になったレストランでもずーっと画像を使っていてくださると嬉しくなります。

料理研究家さんのHPなどの画像もスタイリングし撮影までやらせて戴いています。

ご依頼等、ご相談はHPからお気軽にアクセスしてくださいませ。


夕刻、落ちてだんだん静かになっていく陽と向かい合いながら

どうすれば今この瞬間の夕陽を撮ることができるのかを

最近いつも考えています。


アンダルシアの夕陽がとても美しいのは

スペインの人達の陽気なあの熱気。

対極に思える静かな夕陽はスペインの人たちの情熱と出会うと

いっそう静かに偉大に燃える気がします。

マラガのブドウとシェリーがマリアージュするように。


日本の夕陽に心揺さぶられる時、

私は心の中にいつも何を観ているのかなあ。





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冬の散歩道にあるオーケストラピット 

2013-12-16 00:00:44 | 暮らし



すーっと手が伸びて

中央で合図をするコンダクターがいるわけでもないのに

自然は次の季節へすーっと移行する。

何のルールもなく自由に。





この日から冬、なんて区切りや決まり事があるわけじゃない。

人は今年とか来年とか、お正月とかお盆とか

もうすぐ冬至かあ・・・とか。

みんなで柚子湯に入る。


え?柚子湯に入らないの?なんで?・・・とか。

おっかしいね。

可笑しくない?

私はおっかしいよ。

人間てすごく愉快だなあって最近思います。


もし私たちの世界がミニチュアの世界で

私たちがアリの様子をみるように

自然達が私たちの生活を覗いて囁きあっていたとしたら。。。


おい、なんかみんな柚子湯に入ってんぞ。

冬至ってなんだ? 柚子に入るとぽかぽかするんだ。

この生き物たちって賢いな。なんか小さくて一生懸命生きていて可愛い生き物だなって。


宇宙の秒針のなかで

チクタクチクタク、

ずーっと一秒単位の積み重ねで今も時間が流れてる。


って考えると私は今、何秒目で生きてるの?

って言ってる間にも時間を使って動いてる。

相変わらず同じ場所で、同じ動きで・・・延々。

宇宙なる存在から観ていたら滑稽だと思う。

こんなにたくさん与えられているのに、いろんな場所でもっと自由に生きて良いはずなのに

どうしてこんなに自分を縛りつけて生きてるんだろ。

人が人を束縛するのはなぜだ。


この小さな島国でこんなに食べるものを捨てて

別の大陸では食べるものがなくて息絶えていく。

とても賢い人がいっぱいいるはずなのに、

そのことが解っていて気づいているのに、

誰かがやってくれるだろうって。


依存しているから、人が自分の思うようにやってくれないと

ものすごく飛び跳ねて怒ってるの。

人任せにしてじーっとしている人はいつも怒ってる。

笑っちゃう。


話がそれた、ごめんよ





もっと自立して、自己責任で

いろんな場所へ行ったり、遊んだり、自分に新しい風を入れるのは自由だ。

自分をリニューアルすると

新鮮な音を奏でている自分にびっくりする日が来る。


足元でサクサクと落ち葉の音。

木の葉は毎日新しい風に幾通りもの音を奏でる。

そんな秋から冬の散歩道は不器用な私の生き方をじーっと観察して

あれこれ噂をしているオーケストラピットみたいに感じることがある。


そのうちこのオーケストラピットを驚かせてやろうって思ってる。

良い音を奏でるの。BU-ってな♪





今月の1日、ヤマハの銀座コンサートサロンで

川島幸子さんのソプラノリサイタルへ

夫とご招待戴きました。

幸子さんとは今も神戸の実家がお隣どうし。

幸子さんは大学卒業後、ドイツで14年間暮らしヨーロッパを中心に活動されてきましたが、

このたび日本に戻られて現在お住まいの住所がなんと私達夫婦が以前暮らしていたお隣。

お互いにものすごくご縁を感じびっくりしています。

こんなことってあるんですね。





このリサイタルの日、冬のオーケストラピットが大騒ぎ。

なんて素敵な天使の歌声だってね。

私もいまだ感動しています。

実家のお隣にこんな素敵な天使が暮らしていたなんて、

私の自慢です。


幸子さんが声を発すると空気が冷んやりとクリアーになるように感じました。

彼女のソプラノは海外でも高い評価を得ています。

今後も日本で、海外で、リサイタルを予定されているようです。


旦那様がこれまた素晴らしいプロフィールのピアニスト。

イケメンだった 


幸子さんと家族ぐるみのお付きあいができることが嬉しくて仕方のない今日この頃であります。

暖かくなったらBBQしましょ。


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12月の奇跡

2013-12-08 00:12:44 | 暮らし
電車の座席に座っていてドアが開くと、

入ってくる人が冷たい空気と一緒にそれぞれの複雑を携えて乗ってくる。

師走なんだ・・・って、そんな気を感じます。

すれ違う人はどこか足早だし。

街の中を歩いて家に帰るとぐったりします。



自然の中をウォーキングしている時とどこが違うかって・・・

やっぱり土。

土の上を歩く時とアスファルトの上を歩く時の違いに

最近ちょっと気づきました。





土の上では音を吸収してくれるけれど、

アスファルトの上では音が跳ね返るのか、

生活音が賑やかに共鳴し合って

どこから発信されている音なのか解らない時があります。


以前、マンションの五階に暮らしていた時、

すぐ下のバス停でおしゃべりしているおばさんの声が

まるでベランダにでもいるような感覚で聞こえてきて、

話の内容まで聞き取れるという不思議な現象がありました、笑。


昔、アスファルトのない時代は

もしかしたらもっと静かだったかもしれませんね。





可能な限り日々ウォーキングをしています。

で、知っている道はとても安心感があるので

時間通りに戻ってこなければいけない時は

いつもの知っているコース。


時間がゆったりとして規制がない時は、

冒険心が出てきます。

いつも同じだと刺激的じゃない。


うん、今日は勇気を出してこの道を行ってみよう。

この冒険心がなければ恐らく一生出会うことのなかった出会い。


冒険、大事です。

規制を作らない時間に湧いてくる冒険心。

こんな時間が人生を変えてしまうことがあります。


忙しい年末だからこそ敢えて・・・

2013年の残された数日のうち

規制を作らないゆったりを意識してみると

今年最後の奇跡に出会えますよ、きっと。


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