Catch of the day

food planner cacoの日々もぎたてスピリッツ・・・

未来をのぞく

2011-11-29 18:58:02 | 



窓を開けると外は銀杏並木で真っ黄。

だからこの季節はマフィンにこの黄色いコーングリッツを使いたい。





天然酵母でマフィンを焼きました。

今日の朝食はこのマフィンをトーストしてスープと一緒に。


ホットプレートで蒸し焼きしてから

最後にかるくオーブンで2段階焼きしたので

外はカリッとなかはもっちり。





「いらっしゃいませ、何にしますか?」

残ったマフィンを包んだら、

遠い昔から小さな女の子の声が聴こえてきた。


☆「たこやきください」

Caco「きょうはたこやきはないけど、おだんごならありますよ」

木の葉っぱに泥のお団子をのせて

10円ですといって

石のお金を受け取る。

Caco「あ、おつりがありませんのでこれをどうぞ」

と手に何かを持った風に空気を手渡しながら

Caco「やきいもです、ちょっとだけサービスしといたから」


遠い昔そのむかし、

包んで手渡すコミュニケーション。

みんなこれが好きでした。


その時はみんな気づいていなかったかもしれないけれど

泥のお団子を包んで手渡しながら

みんなでそっと未来を覗いていた。


いつかおみせやさんやりたいなあ。

ほんま、やりたいなあ。


泥のお団子を本物にできた人も多いはず。

想いを「続ける」と同時に

「愉しい」があるともっとリアルになる。

そして最後に「信じる」ことができたら

それは不思議な力になるといいます。


過去をちょっと振り返れば

私の実現した小さな夢もそうでした。


最近自分の未来をそっと覗いてみましたか?

私は死ぬまで夢を見続けたい。

100歳生きて棺桶ガタガタいわしたるで。



週末レシピ
↑週末レシピはこちらから

 

変化

2011-11-27 16:30:33 | ふと思うこと



その姿は見えなくても

圧倒的な力がそこにあるとわかる。

独裁者には備わらぬ力です。


数日前の夕刻。

西の空が変化していました。

光の舞い降りたその場所はちょうど富士山です。


富士山、

日本でこの存在を知らない人がひとりとしておらず。

誰しもが皆その姿に息をのむ。


富士山を知ったのがいつかと訊かれたら

あまりよく覚えていなくて、

遠くとおく、ずっと遥か昔の出会いのように。


さまざまな自然環境のなかで

誰とも群れず、

その姿はさながら天のごとく。


天が教えてくれるのです。


人もすごい。

どんな環境でも

自身で変化を起こすことができるのが人間だと。


人は慣れ親しんだことが好きです。

居心地がいいから。


が、すでに自分の手の中にありながら

まだ一度も使っていない素材ってたくさん持っていたりします。

わかっていながらにして

一度きりの人生でそれを作動させないとは

最高にもったいないことなのかもしれません。


週末レシピ
↑週末レシピはこちらから

 

週末レシピ  焼きりんご

2011-11-24 00:01:00 | gooグルメ週末レシピ 



今週木曜日、goo週末レシピ

焼きりんごです。

フライパンだけで仕上げます。


熱で溶けだしたお砂糖を絡めながら仕上げていく方法です。





りんごは酸味のある紅玉を必ずつかってください。





①リンゴは縦半分にカットして芯をとります。

焼く時に座りが良いように外側をうすくスライスしておいてもいいです。

もちろんそのまま焼いてOK。

②フライパンの上にきび砂糖を均一に広げて敷いて

その上にスライスしたりんごの内側を下にしておきます。

③蓋をしてから弱火を入れます。





④きび砂糖がカラメル化すると同時にりんごからジュースが出てきます。

蓋はあまり取らないように。

⑤2回ほど返して蓋をしたままフライパンをゆすりながら

最後に蓋を取り、

表面がしっかりとキャラメリゼされるまで。





熱々の焼りんごにアイスクリームをのせたら出来上がりです。


りんご、砂糖、アイスクリーム。

余計なものをそぎ落としたシンプル&最高の組み合わせです。


詳細は下記週末レシピまで↓



週末レシピ
↑週末レシピはこちらから

 

冬の夜

2011-11-22 22:39:36 | ふと思うこと
「冬の夜」って何をしていますか?


人によっていろいろですね。


独身の時に感じた

「冬の夜」と題してキーワードをランダムに拾ってみた。

音楽、長風呂、ワイン、吉本ばなな、顔パック、長電話、


結婚してからの「冬の夜」は

テレビ、ミカン、梅酒、シチュー、湯豆腐、湯たんぽ、ひざかけ。


一人の時はなんか時間がゆったりとしていて、

二人になると食べ物のキーワードが多く出てくる。


昔の人の冬の夜ってどうだろう、

囲炉裏、ミカン、日本昔話、はだか電球、甘酒、針仕事、

綿入りハンテン・・・


大家族を想像するような愉しいキーワードがたくさん出てくる。

今みたいに便利なものはなくても

とても豊かだったのだと思います。


みんなではだか電球の下

わいわいとお話をしていて、

あまりにも可笑しくて仰け反ったら

はだか電球に照らされる顔(面)が白くなって

「面白い」。。。そんな言葉が誕生しました。





そんな囲炉裏でコトコト、

どんなものを煮込んでいたのでしょうか。


温かい冬の夜を。


週末レシピ
↑週末レシピはこちらから

  

箱根プチドライブ

2011-11-19 17:25:46 | 食空間 caco印



平日の午後にひっそりとしたこの隠れ家感は最高の贅沢かも。

曇り空でも陽射しが落ちてくる場所に解放感があるので

ずっとここに居たくなるのは

やっぱりお気に入りの場所なんだ。


昨日、夫が家で仕事をするらしくお休みでした。

美味しいピザを食べたいと12時に自宅を出て箱根へ。





ピッツァは生地がしっかりし過ぎているとパンを食べている印象が強くなる。

具にボリュームがあり過ぎると具材の印象ばかりが残って

「イタリアン」の持つ品が薄くなる。


ここのピッツァは生地と具のバランスがすごくインテリジェンス。

モっちりライト系のナポリ生地です。





昔から玄関とお鍋の底は

その家のことがよくわかると云われました。

納得です。


ここは別荘地のなかで隠れ家のようにひっそりとあります。

SOLO PIZZA

パパスカフェの系列です。


毎日の食、空間、出来事から感じることが細胞になっていきます。

こんなレストランで質の良い時間を過ごしたいものです。





箱根仙石原 ススキ草原は毎年来ます。

黄金に輝いていました。

ふかふか。


こういう所へ来たら、

自分は何故ここに来たのか?そんな風に必然に考えてみる。

心地よく感じたら

ああ、明日からなんかキラキラするような良いことがありそうだ。

ちょっと意識してみることです。

この「意識」は大事なのです。


御殿場から乙女坂を上り、

仙石原の交差点を右折するといいですよ。





デザートへ。

胡畔沿いでリンゴの美味しいデザートが食べられるけど。。。





夫はここの甘酒を戴きたかったらしい。

甘酒茶屋へ寄りました。

ドライバーもOKの甘酒です。


周りの自然が美しい。

息をのむような美しい紅葉のシーンに出会えます。





曇ってたのに。。。富ぅ士は日ぃ本一の山あ~♪


な、雷さまを下に敷くぅ~なん?

雷さまを下に聴くぅ、どっちやった?

な、どっちやねん!


夫はそれどころではなかった。

バレーボール、アメリカとやぞ(昨日のことです)

7時までには帰るぞ。


でも・・・

御殿場のアウトレット、

BEAMS、バーニーズ、きっとセールしてると思うのよね。


そうなの? 


そうやで! 


週末レシピ
↑週末レシピはこちらから

 

タルトタタン

2011-11-15 22:35:27 | 
熱く加熱されたフライパンの上で

つい先ほどまでサラサラだったグラニュー糖がじわりと溶け始める。

茶褐色に変化し始めるとカラメルな香りがして

待ちきれない様子でリンゴと絡まり始める。


ゆっくりゆっくり火入れをしていくと

心地よく酸味のジュースとカラメルが循環し、

フレッシュだったリンゴの表面がとろんとキャラメリゼされる頃

ほんの少しのシナモンと出会いたい。





タルトタタンを焼きました。

甘酸っぱいリンゴのお菓子に宿るエネルギーは

どこか乙女系胸キュンです。


もしも。

もしも私に娘がいたとしたら

そろそろ恋に悩むお歳頃かな。


黙ってドアを開けて

何も言わず自分の部屋へ。


あ、失恋か・・・


心がゼロになってしまわないように。

かけてもかけてもゼロだしね。

立ち直るために1だけ残しておくのです。


もしゼロにしてしまったら

力をふりしぼって

とびきり美味しいタルトタタンを食べましょ。

甘いスウィーツは立ち直るための「1」をくれます。





再度レンジで加熱した熱々のリンゴに

冷たいバニラアイスを添えて。


「はい、どうぞ」とお部屋にそっと置いてあげても

傷ついた心をじっと抱え込んで

長い時間が過ぎ、

それでもすぐに食べないと思うんだな、これが。


バニラアイスが溶けてとけて。


キャラメリゼされたリンゴの上で溶けるバニラアイスと心がシンクロして

辛い涙がオーバーフローしてきたら

リンゴもすっかりバニラアイスの海のなか、

このお菓子はあなたと同じ。

この瞬間がとても大事、

涙の海になる頃、

とても良い味になっているのですから。

お泣き!

そしてお食べ!


何日か過ぎて、過ぎてまた過ぎて

やっと・・・

あの時のリンゴのお菓子美味しかったからまた作って!

そう言えるようになった頃、

彼女は人の痛みがとてもわかる優しい女性になっているのだと思います。


だから・・・

たくさんお泣き!



週末レシピ
↑週末レシピはこちらから

  

mandarin

2011-11-14 20:05:19 | 
路地裏に入り込んでくる冷えきった風のなかに

八角、シナモン・・・

チャイニーズスパイスの官能的な香りが温かく漂っています。


アスファルトのようにカチカチと乾燥した土の上を歩くと

足下でかすかに砂埃みたいなものがあって

ハイヒールなどの型をつけて歩くことが

せっかくの文化を傷つけるようで申し訳なく思ってしまうのです。


陽射しが低くなり始める頃

この国の路地裏はうす灯りとともにいっそうレトロになります。


通りのあちこちで

大きなセイロ(蒸籠)が何段にも積み上げられていて

蓋を開けようとすると

周囲の冷たい空気を追い払うように猛烈な勢いで

白く熱い蒸気が飛び出してくる。


葉野菜の敷かれた上に整列しているのは

白くネジっと半回転したようなピジョン君みたいなあの子だ。


湯気の向こうから

シャオチェ! 

ヤオプーヤオ シャオロンパオ! 

ちょいと、小龍包は如何?


ああ、私は今とっても素敵な場所にいるんだと。

聴き惚れるこの美しい言葉が最高のチャイニーズスパイスなのです。


よし、小龍包だ。

この子は少しやっかいです。

一見、ヘタッているようだけど

すっとぼけているのは知ってる。

持ち上げると縦長に姿を変えるのも実に強かだ。

なかはゼラチン質を含んだ地獄谷のように熱いスープが待っている。


ふっ。

猫舌の私が何度これに泣かされたことか。


針生姜とともにタレに浸けてからレンゲの上にのせ

香菜もあるでよ。

一気にいくのが美味しい食べ方です。


位置について・・・

ふぅー。

もういっちょ、ふぅって。

あッ・・つ。

冷え切っていた身体の中へ「熱い」が入ると

只今食道通過中、只今食道通過中、みたいな。

GPSついてんか・・・


ハオツィー!

周りの人がずっと見ていたのか、

いっせいになんやかんや・・笑いながら食べ方を指導してくれる。


寒ければ寒いほど温かいものを囲む人達の笑顔が素敵になる。

こういう路地裏には優しい魂に触れるような安らぎがあるのです。

人の笑顔に涙ぐんでしまうようであれば

魂が少し疲れていたのかもしれませんね。

そんな自分を見つけたら

良く頑張ってるねとたまには褒めてあげるんです。


街の中では少し難しい繋がりでも、

こんな温かい食を囲む知らない人だらけの小さな集まりに辿りつけば

優しい魂で癒されることもあるのです。


たぶん日本の昭和初期の学校でも使われていたであろう小さな木の椅子だったり

少し変形してしまったアルミのレンゲや

クリーム色をしたプラスチックの長い菜箸みたいなお箸だったり、

テイクアウトしているお菓子を包んでいるピンクの藁半紙だったり、

おもちゃ箱をひっくり返したようにごちゃごちゃに

何でも優しく受け入れてくれそうです。





長時間煮込んでチャーシューを作っていたら

キッチンに八角の香りが立ち込めて、

心はふとなつかしいそんな通りへ行ってしまったわけです。





時代とともに変わりゆくことも大切だけれど

変わらずそこにずっと在るものには魂に触れるような安心感があります。

本当に美しい魂の言葉はそんな路地裏にあったりするものです。



週末レシピ
↑週末レシピはこちらから

 

週末レシピ  根菜と雑穀のミネストローネ

2011-11-11 23:52:36 | gooグルメ週末レシピ 



今週のgoo週末レシピ

根菜と雑穀のミネストローネです。

ていうか、もう週末です。

そろそろ身体も冬支度ですね。


お部屋の窓が曇っているお宅は

ストウブの上にお鍋をのせてコトコト何を煮込んでるのかなって。

うう寒ッ。トルネードにしたマフラーに顔をうずめながら・・・

早く帰ろうっと。


帰ってくるなりソファにふー。沈みこんで、ふーっ。

風邪かなあ。

なんかしんど、というか、

眠・・・





気がつくと、森の中で道に迷っていました。

古小屋があったのでそっと近づき

曇った窓ガラスのなかを覗くと

魔女のような長い鼻をしたおばあさんがいるのです。


魔法使いや。

ストウブの上に大きなお鍋で何かコトコトしています。


ぎくッ!

おばあさんが手でおいでおいでしてます。


見つかってしまった・・・


おそるおそる古木戸を少し持ち上げるように押せば

湿ったようなギギーって音がします。


お部屋の中から流れてきた温かい香り・・・

おばあさんはとても良い人なんだと感じました。


おばあさんは言いました。

どうやらあんたは夢から彷徨ってきたようだね。

ここは夢と現実の間にある夢の森だよ。

冷え症の子がよくここへやってくるんだよ。

このままじゃここからあんたのいた元の世界へは還れないね。


戻るには一つ方法があるんだよ。





この先をまっつぐ(まっすぐ)行ってしだり(左)に曲がったら・・・(江戸っ子?)

冬の入り口ってのがあって、そこには魔物がいるのだよ。

その魔物は自信のない弱っちイ人間が大好物。

捕まったら最後だよ。


その魔物に勝つには

この温かいスープを召し上がれ。


蓋をぱっと開けると

赤いトマトのスープのなかに

牛蒡、玉ねぎ、ニンジン、雑穀、がコトコトと。

最後にねばりのある山芋をとろっとかけてくれました。


身体が凍っていると

心も静止してしまうもの。

自信を失ってしまうんだよ。

だから魔物には絶対に勝てない。


身体に温かいものを入れてあげると

その温度で凍りかけていた心が緩やかに溶けはじめるから。

身体に体温が蘇ってきた時、

まるで魔法が溶けたように現世へ戻れるそうです。





まだお腹のスープが冷めないうちに

冬の入り口を通り抜けて

おうちへお帰りなさい。





魔法使いのおばあさんが作ってくれた

冬を元気に乗り越えていけるレシピは

下記週末レシピまで↓


週末レシピ
↑週末レシピはこちらから


伝統色

2011-11-05 18:07:27 | 



都会の中で生活をしていてはなかなか感じ取れないことが

自然の中ではすーっと溶け込むように身体に入ってきます。





私の場合、都会に戻ればすぐにリバウンドが起こる。

心も身体も。

またここに来て

心をすーっとさせる。

すー。





見上げて「綺麗ね」ってつぶやくと、

「綺麗ね」って。こだまでしょうか・・・

いいえ、気のせい、木の精かも。





先日、山中湖でした。

落ち葉にそっと足をのせる。

唐茶色、雀色、胡桃色・・・

日本の伝統色がサクサクと・・・サクサク・・・

神様がお米のお菓子を召し上がっていらっしゃる。


日本の伝統色をした美味しいお菓子を。

伝統色・・・


室町時代、江戸時代に流行した辻が花の着物には

黄みがかった茶色の唐茶色(からちゃいろ)が使われ

時代を華やかに染めたとされ、


赤味のある茶色の雀色(すずめいろ)は

昔の人の最も一般的な茶色として雀色と表現していました。


胡桃色(くるみいろ)という表現は

奈良時代の正倉院文書のなかにも残されているらしいです。


ため息が出るほどの美しい伝統色。

ブルーグリーンというのも素敵だけれど

浅葱色(あさぎいろ)と表現されると

先ほどまで視覚に頼って感じていたことを

心で感じようとし始める気がします。


日本の伝統色。

世界に誇れるとか、そんなことではなくて

四季を通じて心に少しづつ染め上げていきたいものです。


伝統色に染め上がった私たち自身に世界じゅうの人々が

日本て素晴らしいとつぶやき始めた時、


平和の国を目指し携えていた大きな金塊を

世界中の人が肩から降ろし始めるといいなと思うのです。


サクサク・・・

山中湖の林道から美味しい音が聴こえてきます。


週末レシピ
↑週末レシピはこちらから

 

集合写真 メレンゲの気持ち

2011-11-01 23:52:25 | フードスタイリング


集合写真完成です。

整列しないでランダムに集合して撮ると

必ずいるの。

後ろのほうで目だけしか写っていない半分星人。


で、誰のせいかって・・・





こういうのが必ずいるのよ。

重なったり、てんこ盛りもり、盛りあがって・・・

ほとんど後ろで背後霊じゃん。





で、最後部に必ずいる背の高いラインズマンみたいな人が

叫ぶの

「頭下げてくださ~い、見えまっせ~ン」て。

で、目だけしか写らない半分星人みたいなのが

心の中で、ほっとしながらもなお

さほど変わらない状況に

後ろから念をとばしているような目をしているうちに・・・カシャッ!って。





先頭にいるともう後ろはどうでもいい。

前のカメラマンに

「もう早くやっちゃってよ」と言わんばかりにダるぅー。


黄昏て協調性のないのがいたり、

要領良く陣取ってぺちゃくちゃ。


実はこれメレンゲです。






なかは強かにもマロンクリームを隠し持ってるの。


集合写真はちょっと面白い。

どのタイプですか? 

私? この背後霊にはまりやすいタイプです。



週末レシピ
↑週末レシピはこちらから