Catch of the day

food planner cacoの日々もぎたてスピリッツ・・・

ガパオライス 

2014-05-31 23:45:44 | レシピ
その国へ到着すると、

後輩が空港にいるメンズたちを見ていつも言っていました。

「かこちゃん! 織田裕二がいっぱい!」

ふふ。


私は暑い国のメンズ達には

少し眼瞼下垂風の眼に疲労感のイメージを持っていました。

だから私には織田さんのイメージとは少し違ってたけど、

わからなくもないです。


この国での到着はいつも夕刻。

ホテルまでの渋滞にすっかりのみ込まれてしまったバスのなかで、

夕陽に釘付けになるんです。


まあるくて大きくて、

まるでスパイスオレンジの色紙を張り付けたような太陽。

それを見るたびにこの国を、

神さまに近い場所、という風にいつも感じていました。


明日のお昼、何食べる?

会社からは屋台で食べるのは禁止という通達が出たこともあったけれど、

あまり気にしない。

私は昔から校則破りというか、拘束やぶりの常習者です。

脱獄するような映画は奮えるほど好きだ。


メンズたちは相変わらず眼が瞼につつまれ

視覚を移動させるスピードはスロー。

が、その視線の先にはたいてい美味しいものがある。


で、口の中がレモングラスとか、ミントとか、コブミカンの香りでいっぱいになると

彼らの眼瞼下垂はみごとにパッチリするのです。


タイフードって日本でも人気定着しましたね。





ガパオライス作りました。

大好きなタイ料理イムイェムさんで戴いて以来、

ずっとハマっています。

イムイェムさんのガパオライスは筍が入っているので食感がすごくいいんです。





筍の代わりにレンコンで作ってみたら

すごく美味しかったのでレシピに残します。

良かったら作ってみてください。


鶏肉はひき肉だとちょっと残念賞になるので

鶏もも肉を細かくするほうがおすすめです。



◆◇◆ガパオライス(2人分)◆◇◆

<ingredients>

鶏もも肉 1枚
ニンニク(粗みじん切り)大1
赤唐辛子 1/2本

玉ねぎ 1/2個
赤&黄パプリカ 各1/2個
ピーマン 1個
レンコン 50g

(調味料)
ナンプラー 小2
オイスターソース 大2
砂糖 小1
醤油 小1/2

バジル 適宜
香菜 適宜

目玉焼き 2個分

ジャスミンライス 適宜


<instruction>

* 玉ねぎ、赤&黄パプリカ、ピーマンはすべて1センチ角にカットしておく。
* レンコンは7~8ミリ角の乱切りにして水にさらしておく。
* 鶏もも肉はなるべく細かく7~8ミリ各くらいの粗みじん状態に。
* 調味料を合わせておく。
* 目玉焼きを両面焼きしておく。

1.フライパンに油、ニンニク、赤唐辛子を炒め、香りが出たら鶏肉を加える。

2.鶏肉がほぐれて白く火が全体に通ったら調味料を入れて混ぜ合わせる。

3.野菜をすべて加える。汁気がかすかに残るくらいで火を止めてバジルを合わせる。

4.器にジャスミンライスを盛り付け、具をのせ、両面焼いた目玉焼き、香菜を飾り出来上がり。





ん~、たまらない!

梅雨から初夏にかけて

エスニック、スパイス料理っていいですね。


そろそろ、クミンとか、カルダモン・・・

油でチリチリと香りを出して、

そうだ、あれ作ろう! 

では、また。



週末レシピ
↑週末レシピはこちらから


時を語る華たち

2014-05-30 16:42:44 | ふと思うこと




「ノスタルジー」という名がついた赤いバラ。

先日、横浜にある植物園でこのバラと出会った時、

中原淳一さんの世界に出てくる女性を想ったりしました。

大正ロマンを過ぎ新しい昭和を彩る女性たち。

中原淳一さんはそんな女性たちへライフスタイルを内面から提案する方でもありました。


美しい言葉、文字、所作、

日々観たり聴いたりすること、

インプットしアウトプットしていくそれらのすべてが

その人の細胞となりその人自身を創り上げていく。

「時」の経過で人はどんどん変容していきます。


中原淳一さんの本のなかにあった言葉が、

降りてきました。


「人は瞬間だけをみているのではありません」






時の経過とともに変化を受け入れ、変容し、これが私だ!

と今の自分自身を受け入れることができると

もうぴっかぴかに輝くんでしょうね。





こんな甘い香りのする器に

羽のような氷をのせて・・・ああ、かき氷が食べたい。

って、今日はそっち系の食いしん坊なお話ではなく。。。


ちょっと内面を輝かせましょうって。



 

サーモンピンクにパールのアクセサリーが似合いそうね。

まるで上質なタフタのソワレを身にまとっているようだ。

時の経過とともにこんな品格を手に入れた人というのは

どんな時を過ごしていたのでしょうか。


色々なバラの花にいろいろな想像をめぐらせながら、ふと、

あるバラの前で長い時間立ちすくむことに。。。

普段決してカメラを向けないような終わりを告げているバラでした。


バラの名前には

「イングリッド・バーグマン」と記されていました。


名前がつけられていると

観る側の想像でその花に想いを重ねます。


知的で美しいあの女性には

枯れてもイングリッド・バーグマン、と思いを馳せてしまうのです。





命というのはこの世を去る瞬間まで輝ける可能性を秘めていて

すごいなあって思います。


ため息が出るほど素敵な時間でした。



週末レシピ
↑週末レシピはこちらから

 

美のカテゴリー

2014-05-18 17:10:11 | 
母がよく作ってくれたハンバーグ、

・・・結構ぶさいくでした。

玉ねぎは粗みじんというより、荒みじんでしたが、

そのごつごつはみ出た玉ねぎが油でチリチリと焼け、

焦んがりと芳ばしく、

忘れられない私の母の味。

形はぶさいくでも、

私の「美」のカテゴリーに存在しているのです。

その人にとって「美」のかたちは十人十色。


すこし前までの私の料理は母とは少し違っていました。

よくニョッキを作りますが、

これをひとつとっても

きちんと形が整っていないと気が済まないところがあって、

まるまる正露丸のように綺麗に丸めてからフォークでぶい~んと押す。

綺麗にグラム数も整ったようなお揃いちゃん達。


かなり以前に言われたことがあるのです。

何度も生まれ変わる過去生のなかで、

隣国の宮廷料理人だった時があるらしいです。

何でも形を整えるのはそのせいなのか? 





最近の私のニョッキ。

ちょっとわざとらしいくらい

でぼこぼこしてるんだけど、

そのブサイクな凹凸にソースが絡みあって


これがすごく美味しいの。。。

最近、私のなかの「美」のカテゴリーが日々差し替えられていきます。

毎日いろんな「美」と出会います。


人は自分でこれはカッコ悪いとか決めつけて生きていることがたくさんあります。

カッコよくありたいと思って体裁を繕い、失敗して凹む。

そしてそれがコンプレックスに。

でもこれが私!って姿勢が前に出ると・・・

気がつけば「美」のカテゴリーで今までとは違う輝きを放ってたりします。



 



週末レシピ
↑週末レシピはこちらから

 

曇天でもParis気分

2014-05-05 20:44:44 | 仕事
関東地方、早朝から大きな揺れでした。

皆さん、大丈夫でしたか。

私はお布団のなかで固まっていました。


窓を開けると曇り空。

曇っている日は少しブルーが入りそうになりますが、

実はこれが大事で、

私の場合、自分を内観するのにとても役立つ日です。


曇天にシンクロするように、気づかないフリをしていた気持ちが顔を出します。

私、本当はこんな気持ちだったんだ。とか。

ありがたいです、お天気って、本当に。


今日はゆったりとした気持ちで撮影の仕事でした。


そして、そして御礼。

先日、東急BEさんでのセミナーに来て戴いたみなさま、

本当にありがとうございました。

終わった後も盛り上がりに東急BEさんもびっくりされていました、笑。


上澄みだけの情報では3日も経てば心に何も残っていない・・・

そんな情報提供だけは絶対にしたくないという思いの結果が

みなさまのアンケートから伝わってきてとても嬉しく思っています。


以前、啐啄同時(そったくどうじ)ということについてこのブログで書いたかもしれません。

「啐」とはヒナが孵化する時に卵の中からコンコンと突くこと。

この音を聞いた親鳥は外から殻をつつく。これが「啄」。

足並みを揃えて何かを生み出す。

お茶の世界の「卒意」という言葉などもそうかもしれません。


講師としてお話をさせて戴いているとき、

潜在的にみなさまからの反応を感じています。

共有する同じ空間で起こる出来事というのは

その場にいる全員で創るものなのですね。


私自身が楽しい時間で

たくさん学ばせて戴きました。

本当にありがとうございました。


で、私もちょっとパリ気分。


気分をリフレッシュしなきゃ、と昨日作っておきました。

今朝の朝食、キッシュ。

ブリゼ生地からしっかり作ると

本当に美味しいんです 


「きちんと作る」

どんなものでも土台にそんなエネルギーが投入されたものを頂くと

きちんとグラウンディングしていきそうです。






週末レシピ
↑週末レシピはこちらから