教員をはじめとして、日本の職場には
まだまだ超絶ブラックなところが多い。
北欧並みになるなんて夢のまた夢という感じがする。
その元凶の一つとして挙げられるのは、
『ジェネラリスト採用』だろう
※ジェネラリスト:何でもそこそこにこなす人、オール3か4のイメージ
スペシャリスト:一芸に特化した人、オール1に一個5があるイメージ
例えばプログラマとして雇われたのに、
電話番やコピー、議事録作り、後輩の教育、上司へのゴマすり、
トイレ掃除までしなくてはいけないこともある。
「●●で雇われたから●●だけしていればいい」
ということはほぼほぼないのだ。
日本で『スペシャリスト採用』は存在しないと思ってよい。
日本で働いた経験のある外国人の多くが
「もう日本でだけは絶対に働きたくない」
と言うそうだが、原因はジェネラリストを求められる点だろう。
発達障害の人が生きづらいのも、ここである。
発達障害とは、いわば「超スペシャリスト」だ。
日本の職場はジェネラリストを求められるばかりだから、
スペシャリストタイプは皆、詰んでしまうのである。
なるほど、「AIに仕事を奪われるぞ」は労働者を煽るために使っている、納得です。だからこそ、お偉いさんにたびたび言ってやりたくなりますね。「ねえ~、AIが仕事奪うのまだ~」と笑……。
例えば「2001年宇宙の旅」では一般人が長距離宇宙旅行をしている描写がありますが、今宇宙に行こうとするとどこのアイドルオーディションだよと言いたくなるレベルの試験を突破するか、どこの高級住宅だよと言いたくなるレベルのお金を払うかしかないのが現状です。この調子だと2045年のAIシンギュラリティ(AIが人間の知能を上回るんだっけ)も来ないと思います。
さて、時々いわれる「AIが仕事を奪う」ですが、誰が何のために言っているか考える必要がありそうです。よく似たものに「このままじゃお前らAIに仕事を奪われるぞ」があります。経営者が言っているのであらば、労働者をどうにかしてローコストでもっと働かせようかと脅しているに過ぎないのです。最も、その思想に染まった一部の労働者も同じことを言うようですが…。
同様の表現として「やる気ないなら帰れ」「お前の代わりはいくらでもいる」「お前の能力が低くて常識がないから待遇が悪いんだろ」などがあります。
「出世しないルートを頑として認めない」は正社員に対して思っていました。新人並みの給料でいいから、ずっと平社員でいさせてもらうということが日本の企業ではほぼ不可能……誰も困らないのになぜ?とずっと疑問です
ハンコ押すことを始め、事務作業は教員の仕事でないと思います。そういう雑務こそAIに振ってほしいものですね。
また蒸し返しますが、「AIが仕事を奪う」という話、どうなったのでしょう? あれから何日経つのだ!? おっせえよお~
ジェネラリスト採用が汚客様を調子に乗らせ、クレーマーの温床になっている、まさにそのとおりですね。店員に言えば何とかなる、と汚客様は甘えてくる……。
今後時代が変わり、店員におらついても「それ、私の仕事じゃありません」とたらいまわしにされた挙句、追い出された汚客様を見てみたいものです笑
ふと思ったのですが、ジェネラリスト採用がクレーマーの原因となってそうな気がしたのでまたコメントします。
記事の通り、ジェネラリスト採用は業務や責任範囲が明確になっていません。それが客の求めに応じる範囲を無制限にさせてしまい、ほとんどの業種がサービス業(お客様の言うことは絶対)となり、ブラック化を招いたのだと思います。
「出世しない」というルートを頑として認めないとありますが、これは正社員にも同じことがいえるのではないでしょうか。
新卒で正社員になれなければ、また正社員になった後もその地位を何が何でも死守しなければワーキングプア一直線になってしまう可能性が高くブラックな環境を受け入れざるを得ないのではないでしょうか。この状況では、まずは負担の軽いアルバイトを続けたり、合いそうなら正社員を目指すといったことができません。一応専門職(業務独占資格を要するもの)ならある程度軽減されてはいるようですが…(記事はじめの教員だと臨時的任用などが該当)。
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ちなみに、教員は専門職と言われていますが、ここもジェネラリスト系であることは同感です。私も中学校で理科の教員をやっていますが、ハンコ押しだとか、これって教員の仕事だっけと首をかしげたくなるようなものが目立ちます(一応事務補助員はいるが個人情報が入るものを使った業務はできないらしく、ほとんど任せられることがなかったりする)。
まさにおっしゃる通りですね。
多様性、多様性、言われていますが、日本は明らかに多様性の波に乗り遅れています。
「出世しない」というルートを頑として認めない……
そして適材適所ができていない。
ジェネラリスト採用は、適材適所を考えるのが面倒くさいからではないかと勘繰ってしまいます。全員をジェネラリストとして育てるのなら、ぶっちゃけ誰でもいいということにもなりますね。
海外のジョブ型雇用、日本のメンバーシップ雇用
と比較されることがありますが、実はメンバーシップ雇用もブラック化を脱却できない要因の一つと思います。
そして、業務とそれ以外の区別があいまい
これが大きいですね。ただこれをうまく使うと「仕事にプライベートを持ち込むのも可」という理屈が成り立つので、労働者有利に運ぶ可能性も秘めているでしょう。
「その他当社に付随する業務」の中に電話番が含まれるのか、最近の若者はそこを凄く気にすると思います。まあ、現状を見ると電話番を完全に免除してくれる職場はそうそうなさそうですが……。
①企業側が必要なスキルを理解していない
日本企業の場合、採用情報ページに求めるスキル・資格・経験が書かれていることはほとんどありません。そのかわり「チャレンジ精神」「やる気」などとよくわからないものばかり並んでいます。
その結果、面接でも頭の回転を測る名目で奇想天外な質問をしたり、ストレス耐性を測る目的で応募者を侮辱したりしているのだと思います。
同様に、入社後も業務に対する評価基準があいまいで、評価者が好き勝手にできる「態度」(成果に相関すると主張されているが)を評価することになったりします。
②キャリアパスが1本しかない
基本的に日本の企業は浅く広く業務を経験し管理職を目指すコースしかありません。欧米のようにエリートとそれ以外で分断されておらず誰でも努力で上を目指せ、重役コースから外れてもある程度は昇進できます。しかし適性やスキルがマッチせず、「人財」と言っている割には宝の持ち腐れになっているような気がします。
③業務とそれ以外の区別があいまい
業務の範囲が明確化されておらず、結果掃除やら社内行事やら明らかに業務と関係ないものが仕事の一環とされていることがあります。昔は労働契約書も参考程度だったようです(最近は「その他当社に付随する業務」などとして抜け道を探そうとしているらしいですが)。
大学は人付き合いと教養程度の位置づけでしかありません。実際、フランス文学専攻の学生がシステムエンジニアになっても何もおかしくない状況です。
また、一度退職したり周りから遅れを取ると同じような状況になるため、大学に戻るなどで新たにスキルを身に付けるなどは事実上できません(こうすると今度は年齢制限に引っかかるし、選択肢の1つであるはずの医学科は年齢差別もある)。
この結果、応募者のスキルと企業が求めるスキルがうまくマッチせず、ジェネラリスト採用につながっているのだと思います。