上の写真は築地波除社境内廼図で
蕨市の歴史民族資料館に展示されていた
ものを撮ったものです。
波除神社は江戸時代「なみよけ稲荷」とも
呼ばれ毎年4月の初午の祭礼での賑わいは
大変有名であったようです。
龍虎の頭を獅子頭のように作り木遣りを
唄いながら町々を渡したといいます。
本図はそうした波除稲荷の賑わいを描いた
錦絵です。
築地の風景は3代広重が描き踊りを楽しむ
大勢の人々は狂斉時代の暁斉が描いた合作
だそうです。
上の写真は獅子頭です。
今でも3年に1回6月に行われる例大祭では獅子頭が
築地周辺を練り歩きその伝統を伝えています。
江戸時代、築地の南側は尾張徳川家の蔵屋敷があり
社殿前の天水鉢は船から陸揚げする小揚げの人達から
奉納されたもので中央区の文化財に指定されています。