闘病の記

2010年07月31日 | Weblog

 両目を開けると画面が二重になりますので、片目ずつ交代に開けて生活しています。

 ある日、朝目覚めるとものが二つに見えて、それも右と左では段差があり、しかもそれぞれ違った方向に傾きがあります。なんだこりゃ、なるほどじゃない珍百景。

 飛蚊症の治療をした直後だったので、そのせいで目がおかしくなったのかなと思って、眼科に行きました。

 眼科でいろいろと調べた結果、これは脳だ、と言われ脳神経外科に送られました。その点、総合病院にかかっていて、ほかの病院へ場所を移す必要が無かったのでよかったです。

 脳神経外科では、CTにかかり、MRIにかかったのですが、脳には異常がないそうです。脳は正常だったようですが、脳の働きはおかしいかもしれません。それはブログを見ていてくださった方々はお気づきのことと思います。が、それは脳神経外科の範疇ではないようです。
 それじゃなんだ。医師はとりあえず脳梗塞の走りだとまずいので、最初は脳梗塞の点滴を打っていたようです。しかし、各種のテスト、つまり手の運動、足の動作など、には合格。脳梗塞でないなら、ノー拘束にしてもらいたいですが、目が滅茶苦茶ではやっぱりベッドに拘束されるといういことになりました。


 で、病院内で内科の外来に送られて診察を受けたりしているうちに、だんだんこれは風邪の黴菌のいたずらだということがわかりました。


   

 目は少しは見えましたが、ぐるぐる目が回ったり目に映る風景が暗くてよくものがみえません。 したがって、はじめの頃はめざめている時間の全部が吐き気を感じていました。

       休憩

  看護婦は 笑顔でチクリと 針を刺し
  点滴に つながれまるで 犬のよう
  三六と トイレがすべて わが世界     
           三六(さぶろく)=三尺×六尺、つまり畳一畳・ベッドの大きさ
  トイレまで 私の自由の 細道じゃ
  一日中 吐き気に襲われ 一週間
  世の中の 景色がぐるぐる 回ってた
  止めてくれ 地球の自転が 速すぎる
  胃がムカムカ 腰は激痛 肩バット
  それすべて 病気のせいと 医者は言い
  枕だめ 看護婦の膝 貸してくれー    どんな姿勢をとっても辛かったです
                           看護婦さんは膝を貸してくれませんでした

     休憩終わり

  
                               何の関係もない無意味な写真

 てなことで、入院のはじめはそういう状態でした。

 看護婦さんの識別は声でした。顔は見てもよくわかりません。なので、みんな美人に思えました。あとで分かったことですが、なるほどみんな奇麗な人たちでした。ラッキー。私の目に狂いはなかった。目を患っているのに、そんなことがよく言えたものだ。

 廃句は暇なので、頭の体操の為に作っていました。それと看護婦さんの名前を聞いて、その名前をいれた担架じゃなかった短歌をつくったりして楽しんでいました。 6~7人分作ったと思います。廃句に並んで担歌と名付けることにしました。