壊れてしまったイメージ

2019年11月08日 | Weblog

 
冬が来る前に 」 と言う歌がありましたが、文字とおりに冬のまえに家の前の芝刈りをしました。
芝刈り機はありませんから、いつものように刈り払い機の刃を横に滑らすようにして、刈りむらが出来ないようにしました。

 

葉が長いまま枯れた状態になると、目立つし火がついたりしたら危ないですので短くしておいた方が見た目にも良いです。
刈り取った部分は堆肥の一部にしてしまいますので、わずかですがもったいないので捨てません。

 
   カラスウリ

今日は良い天気でした。20℃近くまで気温が上がったかもしれません。いまは18℃です。

 

お日さまは暖かかったです。日向ぼっこには最適だったと思います。こういう暖かな日がずっと、あと一ヶ月くらい続いてくれると良いのですが・・・・・。

仕事をしている間は、できるだけ首尾良く仕上げたいという気持が必ず興りますから、それに気を取られて、その間だけででも下らない雑念を追い払うことができます。

 
   虫に食い荒らされ、枯れて空洞化した木の穴から向こうの景色が見えました

夏目漱石の 『 草枕 』 の冒頭には次のように書いてあります。
 
 「 山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。  智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。」

住みにくいかどうかは人により様々でしょうし、その時どきによっても感じ方はちがいますね。
この世がとても良い所と思うこともあるし、あゝもうイヤだと思うことだってあります。

 

漱石は、どういう山路を歩いたのかなと思って、ネットで 写真だったかストリートビューだったかで見たのですが、ちょっとがっかりしました。
『 草枕 』 は高校生の時に国語の教科書に出てきたので、全文を文庫本で読んだのですが、その時に描いたイメージは、大人になるまで何度もなんども反芻して来たのですが、その脳裏に焼き付いていた風景は見事に壊されてしまいました。
想像していた景色とは同じはずはありませんが、あまり調べすぎないようにした方がよい場合もあるものですね。

似たようなことは、小説を読んだときと、それを映画化したものを見た時に、かなりの違いを感じることがありますが、あれと同じようなものですね。