歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

石神井「郷土資料室」の「鮫と沢庵」

2007年07月12日 | 東京の風景
昨日の続きです。

この日はホントに暑かったです。前日の予報から覚悟はしていたのですが、木陰を見つける度に休憩をとっていました。

当日は、いつもの「装備」に加えて、「百金」で買った「ペットボトル用断熱袋?」に「お茶のボトル」を入れ、ウエストバックのベルトにぶら下げ、炎天下歩いていました。

この川沿いの木陰は風が通り抜け、とても快適な休憩所でした。


通りに架かる橋の名前が「蛍橋」、なかなかイイ名前です涼しくなります。


ペットボトルのお茶を飲みながら、通りの向かい側を見ると「たつみ庵」の看板が眼に入りました。そろそろ昼時ですし、冷房の効いた涼しい処にでも入り、イスに腰掛けたいと思ったのです。

よくよく看板を眺めると、「とんかつ・そば・和食処」とあります。的が一つに絞られていないのです。失敗する危険性が高そうと思い、たつみ庵は棄権しました。

「昼飯」の事を頭に入れて、蛍橋を渡り石神井公園に向け歩き始めました。

10分も歩かないうちに、「郷土資料室」の看板を発見し迷わず、階段を降りて行きました。郷土の資料を見たいのではありません。きっと室内は冷房が効いていると思ったのです。


半地下になった資料室の入り口には、七夕飾りが立てられていました。この日7月5日です、「七夕祭り」が近いのです。


中は冷房が効いて涼しく、誰も見学者は居ません。こんな平日の暑い昼日中、郷土の資料を見に来る物好きは居ないのです。


展示品は極一般的な物です。古い農機具、古い家庭用品の類です。兎に角、避暑が目的ですから、何が並んでいようと問題ありません。



適当に見学者を装い、ボンヤリ眺めていると、「何これ!」「何でダイコン!?」


近寄って見ると、「練馬の沢庵漬け」の説明が書かれていたのです。「エッ!どうしてここで、練馬大根なの?」そう思ったのです。


西武新宿線の上井草駅で降り千川通りを歩き、ちひろ美術館を探り、新青梅街道を歩き、石神井公園を目指していたのです。

これまで、ずっとずっと「杉並区」を歩いて来たと思っていました。しかし、ここは何と!練馬区だったのです。

当初の目的である「西武新宿線、西武池袋線、東武東上線の各沿線間の空白を埋める」旅に、もう一つ「思い込みと勘違い」の訂正を追加することにしました。

「練馬大根」は東武東上線沿線の産物だと思い込んでいました。西武新宿線と「練馬大根」のイメージは繋がらないのです。

地図を確認すると、千川通りを越えたところで練馬区に入ったのです。ちひろ美術館も練馬区なのです、何か変な気がします。

西武新宿線の都会的イメージが壊れていきます。田舎の匂いが漂い始めました。それにしても、入り口の看板ですが、単に「郷土資料室」だけって変だと思います。

「○○町とか○○区とか」地域を前に表示するのが普通です。まぁ、大したことでは有りませんけど・・・。

それと、沢庵漬け何ですが、展示品わ見ていて面白い発見をしたのです。

一昨年の暮れに、太さと云い、長さと云い、沢庵漬けにピッタリの大根が一本50円で売っていたのを見つけたのです。一度、沢庵を漬けて見たいと思っていたので10本購入しました。

沢庵漬けは先ず乾燥からです。葉っぱの付け根を紐で結び、ベランダに吊して干したのです。

その時、何故か首から下の10㎝ほどまでが、なかなか乾燥しなかったのです。下の方は乾燥して、シワができ「しなしな」になったのですが、首の下の部分がいつまでも「みずみずしい」のです。

何故なんだろう? どうして何だろう? と疑問に思っていたのです。その疑問がこの「郷土資料室」で解けたのです。スッキリしました。

地表に出ていた部分は皮が厚く、乾燥し難いと云う事だったのです。その部分を乾燥し易くするために、「鮫の皮」で擦るのです。

まさか、鮫も自分の皮が沢庵漬けに役立っているとは夢にも思わないでしよう。

大根と鮫の出会い、面白かったです。


それではまた明日。 



コメント (1)
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