歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

パレルモを歩く(2)-お兄さんはマフィア?

2010年02月03日 | 世界の風景
昨日の続きです。

イタリアの、シチリア島の、パレルモを歩いている“つもり”になっています。“つもり”になるのも、なかなか、それなりにムヅカシイのです。

画面をじっと眺め、景色、建物、木立、陽ざし、風、温度、匂い、音、人の流れ、いろいろな様子から、自分があそこに居たら、


あの建物窓から街を眺めたら、あの路地を曲がったら、


路地に佇み行き交う人の流れ、車の流れをボンヤリ見つめていたら、


あのおじさん、このおばさん、どこから来て、どこへ行くの? 観光客? 地元の人?  どんな仕事をしているの? 何て、いろいろと、思いを巡らしていると、少しずつ、いつの間にか、そこに行ったつもりになって来たりするのです。


平日の午前、こんなカフェで、タバコをふかし、コーヒーを飲んでいるお兄さん、仕事はどうしたの? 失業中ですか? それとも夜勤明け? パレルモには夜勤何てものはない?


この帽子に、サングラスに、ヒゲのお兄さんは、チョット恐そうです。もしかして? マフィアの一味? シチリアはマフィアが名物だったと? たぶんそうです。危ないから、知らんぷりして通り過ぎます。


教会の前に出ました。広場に立ち、首が痛くなるほど、頭をそらして尖塔を見上げます。青い空に、白い雲、シチリア島パレルモの空の下、聖人達が下界の雑踏を見下ろしています。段々、イタリア気分になってきました。


こういう通り、こういう建物、外国です。お婆ちゃんも洒落ています。やっぱり、洋服は西洋人に似合います。


何百年もの間、何万、何十万、何百万?人達が通り過ぎていった歩道の石畳、表面が摩耗し輝いています。これぞヨーロッパの風景。


いいですねェ~、石造りの建物、年月を経て味わいが出てきます。アルミとか、ステンレスの外壁だと、年月を経て出てくるのは、汚らしさとか、見窄らしさだけです。


こんな通りをひとりで歩き、時々は立ち止まり、上を見上げ、振り返り、また、ゆっくり歩きはじめる。う~ん、いいなぁ~。

それと、あの一番上の階の窓辺に佇み、大きめのカップにタップリと入ったコーヒーなど飲みながら、ボンヤリと外を眺めていたりして、コーヒーはやっぱり“カプチーノ”でしょうか。

寒いニッポン、寒い午後、炬燵に入って、パレルモを歩いています。

それでは、また明日。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする