歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

新潟市⑤萬代橋は“千二百七十歩なり露の橋”

2012年01月25日 | 旅の話し
一昨日の続きです。

新潟の夜が明け、いつもの朝と同じ時間に目覚めました。

トイレに行って、ベット脇のパソコンを起動して、メールを確認して、ブログのアクセス状況を見て、ニュースをチラット見て、窓の外を確認して、着替えをして、ひとりで朝の散歩に出発です。

6時20分過ぎにホテルの玄関を出ました。


こんな通りにホテルは面しているのです。


人影も、車の影も少ない土曜日の、新潟市の、萬代橋通り?の、上大川前交叉点の、早朝風景。


初めての、遠くの、知らない街を、ひとり歩く、ワクワクします。

新潟米の“シュー”が、何と!5個入りで“390円”ですか? まさかクリーム無しのシューだけ?そんなことはあり得ませんから、きっとカワイイ一口サイズなのでしょう。一個78円です。 


新潟市は、日本海側で唯一の政令指定都市で、人口は80万人の大都会なのです。かなり、都会ぽいビルです。地震が来たらかなり危ない気がします。新潟は災害の街なのです。


萬代橋が近づいて来ました。


何やら、傍らに、石碑です。


歌碑のようですが、文字がヘナヘナで読めません。


あの“高浜虚子”の歌碑のようです。「千二百 七十歩なり 露の橋」ですか・・・・・・・。虚子らしく、大変具体的で判り易く、きっちり五七五で詠んでいます、がぁ、う~ん、唸ってしまいます。こんなんで俳句なの?


だいたいですよ、橋を渡るときに長さを歩数で測ると考えていても、下流の景色を見たり、上流の景色を見たり、川面を眺めたり、空を見上げたり、考えたり、歓心したり、いろいろしたりするのです。

いろいろ見たり、感じたり、考えたりしていたら、絶対に歩数を忘れるのです。渡りはじめから終わるまで、569・570・571・・・1124・1125・1126・・・・・・何て、“伊能忠敬”じゃあるまいし、ホントに本人が数えたのでしょうか? 

もしかして、ホントに虚子自身が、「いいか!みんな!これから俺はこの橋を何歩で渡れるかを数え、その歩数を歌に詠む、気が散るから、脇で余計な話しを絶対するな!」と宣言したのでしょうか。まぁ、それは、それで、面白いですけどね。

私の想像では、渡った後で、先生是非記念に一句となり、歌を捻っている時に“橋の長さを歩数で表現したら?”と思いつき、傍らの弟子に歩かせてその歩数を報告させたのでは?と思うのです。

それで、1270歩で橋の長さ782㍍を割ると、一歩が57.3㎝となります。歩幅は身長から100㎝を引いた値が標準だそうで、歩いた方の身長は157㎝と推定されます。

そこで虚子の身長を調べてみたら、何と!何と!180㎝の大男とか、137㎝の小男だと面白かったのですが、そのような身長に関する記述は発見できませんでした。

まあ、誰の歩数でも、この「千二百 七十歩なり 露の橋」を詠んだのは虚子に間違いありません。兎に角、萬代橋の袂の傍らには、高浜虚子が50歳の“露の頃”に詠んだ句碑があります。


さあ、三代目の萬代橋307㍍は目の前です。何歩で渡れるか数え?・・・・・・ます。


それでは、次回。


コメント (1)
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