いつものように見ています。
NHK朝ドラ『べっぴんさん』、我が家ではBSで7時30分からの放送を、朝食を食べながら見ています。
7時45分に食べ終わり、“こころ旅”を眺めて、8時より朝のウォーキングを約1時間が朝の決まりとなっています。
それにしても、“べっぴんさん”ですが、馴染むまでにいつもより時間が掛かりました。何処かで、スタートダッシュに躓いた何て囁かれていたような、確かに、出だしの掴みに失敗したと思います。
ヒロインの「すみれ」に存在感が薄いのです、役柄的にも存在感が無いので、演じる役者にそれなりに、ただ、黙っていても、見つめていても、佇んでいても、ちょっとした仕草でも、表情とかでも、それなりに語りかけてくる演技が要求されると思います。
それに加えて、キアリスの仲間、君枝、明美、良子の三人ですが、君枝と良子のキャラクターの設定が明確でなく、「すみれ」に被る部分もあり、画面を見ていて、いまだに、君枝と良子の区別がつきません。
明美だけは、キャラクター設定が他の三人と異なる為、演じ方も楽だし、見ている方も楽です。やはり、それなりの過去、それなりの境遇、それなり不幸は、演じ易いし共感し易いと思います。
それにしても、まったくの無名?四人の役者で、地味なストーリー展開ですから、朝ドラとしては、やはり視聴率もイマイチ地味になっているようです。
でも、わたしとしては、朝の決まりで、朝食を食べながらの視聴は、いつものように続いています。9月から始まって丁度半ばに差し掛かり、やっと、やっと、見慣れてきて、それなりに楽しみとなってきました。
デパート大急?出店を巡るお話は、それなりに面白くなってきました。やはり、大急の社長が伊武雅刀で、それなりに画面が絞まります。
それにしても、すみれ、君枝、良子の三人の亭主連中の「男組」の頼り無いこと、キアリス四人組も頼り無いのですが、この男組は、世間を、商売を、知っているようで、まったく知らないような設定で、イマイチ存在感がありません。
さきほどから、存在感、存在感と何度も云って来ましたが、もの凄い存在感の方を忘れていまして。
すみれの父の兄です。これには参りました、目つきと云い、口元の歪み云い、声と云い、唸るようた、呟くような、ドスの利いた台詞回し、あくの強さ丸出しの役柄設定で、弟役の“あの生瀬勝久”をも喰っていました。
演じた方を、まったく知らなかったのですが、脇役として、かなり、かなり、有名な方だそうで、本田博太朗と云い我が茨城県は水戸の出身で、私より1歳年下で65歳。
ある作品で、ほとんどのセリフを「うーん」しか言わないというユニークな父親役を務めて話題になったことがあるそうです。今回もそんな“怪演”の一端を垣間見せてくれました。
怪演とか、熱演とかをする役者は、わたし的には、それほど評価していないのですが、脇でチョットだけ!は必要で、画面が惹き引き締まり、それなりに厚みとか、重みとか・・・、おでんの辛子的でOKだと思います。
でも、しかし、辛子だけ食べる訳にはいきませんので、まあ、そういう事で、主役を助けるバイプレーヤーの芝居なのでしょう。
兎に角、まあ、少しずつ面白くなっています。
あと半分、楽しませて下さい。
でも、しかし、後半は本田博太朗の出番は無い?
それでは、また。