はい、前回の続きです。
『人新世の資本論』を読んで、綴って、記憶と記録にとどめ、惚け防止対策を行っております。
本日は、第一章の小見出し『18.周辺部の二重負担』のお話。
『資本は・・・否定的帰結を・・・周辺部へ転嫁・・・例えば南米チリでは欧米人の「ヘルシーな食生活」のために、輸出向けのアボカドの栽培・・・多量の水・・・土壌養分を食い尽くす・・・他の植物の栽培困難・・・干ばつ・・・気候変動・・・自国食料生産が困難』
そして、パンデミックで矛盾が顕在化で、歴史が変わる!かも?
「南米のチリでは、干ばつで水が希少・・・コロナ対策として手洗いに使われる水が、輸出用のアボカド栽培に使われている・・・これは、水道水が民営化され、料金が上がり、一般庶民の使用が困難になった為である」
民間にできる事は民間にです。イギリスのサッチャー政権、アメリカのレーガン政権が口火を切った、民営化、新自由主義です。
日本では、小泉内閣の郵政民営化が口火を切りました。アメリカの金融資本の要求と、小泉の個人的選挙区事情が合致しての民営化でした。
でも、しかし、新自由主義はパンデミックで幕を下ろします。新自由主義では、世の中が回らなくなってきたのです。
自民党岸田政権も「新しい資本主義」を、「成長より分配」を口にし始めました。最近では党内の反発から「成長と分配」言い直しているようです。
そんな世界が変わろうとしているときに、私の嫌いな、いや、好きくない、関西漫才と吉本興業の大阪では、周回遅れで、新自由主義的政策を掲げる「維新が支持を拡大」しているのです。
反中央、反東京、反公務員、特に、反公務員で支持を伸ばしているのです。
大阪商人気質として、反東京・反政権として、議員・公務員を権力の末端として、「お上の手先」として対立させ、攻撃し、庶民の「反お上感情」を煽り、利用し、支持を拡大してきました。
議員も公務員も、庶民の敵ではありません。そう見えてしまう事は、ままあるのですが、議員は我々の代表です。公務員は国民の為、公共の為に働くのが使命。
議員が敵として見られがちなのは、世襲と職業化により、選挙民の代表とは異なるり、特別な人種に見えてしまうからです。
議員が減れば議会に我々の声が届きにくくなります。公務員削減は我々の生活に、マイナス要因として跳ね返ってきます。欧米諸国と比較しても、公務員数は人口比で比較して、かなり少ないのです。
新自由主義的、小さい政府的、身を切る改革は、今回のコロナ禍で、大阪市民に感染者・死者数の日本最悪の状況として、跳ね返ってきました。
維新橋下徹が、府知事、市長時代に、保健所の統合削減、保健師の削減、公立病院の医師・看護師の削減という、「身を切る改革」の結末です。
今回のコロナ禍の惨状を見て、大阪人は気が付くのでしょうか? これだけ身を切られても、吉本芸人の馬鹿話に大口あけて、笑って自らを慰め、これまでのように、ひたすら信じて、維新を支持を続けるのでしょうか?
いや、きっと、きっと、眼を覚まし、維新を切る行動に立ち上がると、思うきょうこの頃。
救いは、その先頭に立っている「れいわ新撰組」の「大石あきこ衆議院議員」です。
橋下徹が府知事に当選し、職員を集めた朝礼で「民間は就業時間外で朝礼をおこなう」との発言に対して、府の職員であった彼女が「我々はサービス残業を強いられている。あなたは知っているのか」と噛みついた方でした。
最近、大石さん、橋下徹に名誉毀損で訴えられたそうです。かなり、かなり、橋下維新は焦っているようです。これで、大石さんの知名度は上がります。
兎に角、大阪の「れいわ新撰組」対「維新」の争いは、日本のこれからの政治に、大きく影響を与えると思います。大阪では自民も立憲も枠の外です。夏の参議院選挙が楽しみです。
兎に角、大石あきこさん、いままでにないタイプの政治家です。選挙カーの看板に掲げる『大阪にカジノはあかんよ!』反対!は使わない、この表現は、とても、とても、OKです。遠く茨城の空の下でおじさんは応援しています。
話しは、ペルーで、アボカドで、水道の民営化で、新自由主義で、周回遅れの維新へ、そして、れいわ新撰組、「大石あきこ」へと、流れに任せて、綴ってきました。
本日は、これで、第一章の小見出し『18.周辺部の二重負担』のお話を終わります。
それでは、また。