歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

温水洗浄便座のフタが割れました、交換品は対策済みでした

2010年05月12日 | その他

5月2日なのですが、用を足してフタを閉めたら、パッキンと割れてしまったのです。まさか、こんなところが割れる何て!驚きでした。

実は前日に、パソコンのマウスのコードが断線して交換していたのです。2日続けてのトラブルの発生です。話は逸れますが、その3日後に自転車の後輪がパンクしました。

それで、洗浄便座を交換したのが去年の1月28日です。前の便座はほぼ15年使用しました。水が漏れるようになり、現在の製品と交換したのです。もちろん自分で取り付けました。

一年の保証期間は過ぎているのですが、普通に使っていてフタが割れるのは、製品として問題ではと思い、ネットでいろいろ検索すると、同一メーカーの同一型番の製品でまったく同じように割れているのです。

詳しくはこちらへ
http://bbs.kakaku.com/bbs/22005010233/SortID=10604971/

それで、わたくしは、メーカーの相談室に電話を掛けたのです。
「割れる現象はこれまでありましたか?」
「いいえ、わたくしは聞いておりません」
「ネットにはいろいろ載っていますが知りませんか?」
わたくしは知りませんです」
応対したのは若い男性なのですが、正直で嘘が苦手な真面目な方のようで、いかにも“知らないふり”をしているのがわかるのです。

フタが割れたと初めて聞いたのならば、それなりに状況を把握しようと、いろいろ聞いてくる筈ですが、こちらが云う事を、“はい”とか“そうですか”と気のない返事をするだけで、まったく割れには興味が無い様子で、質問はまったくしてこないのです。

そこで、
「この件は、もしかして、この相談窓口ではなく、別の窓口なの?」
「いえ、ここでお受けしております」
「あなた、今、類似の相談が無いかPCの画面を見なが応対していますよね?」
「はい」
「それにも出てないと云うこと?」
「はい、そうです」
「ネットにはいろいろ載っているのに、まったく、そう言う相談は無いのね?」
「はい、わたくしは、知りません」
「あなた、さっきから“わたくし”は聞いてませんとか、わたくしは知りませんとか、云っているけど、“私は”あなた個人に聞いているのでは無いのですよ、製造メーカーとして、組織として、割れの現象を把握していないのか?と、聞いているのです。個人的見解は聞いていません」
「はい、そうですね、申し訳ありません」
「兎に角、修理をお願いします。でも、現象的には無償修理だと思っているけど」
「はい、それは、現物を確認してからと云う事で・・・・・・・」
「まぁ、そうだろうね。それでかまわないけど」
「それでは、5日の日に伺う事でよろしいですか、時間の方は朝のうちにご連絡致します」

それで、最後に
「わたしは、プラスチック成形の品質管理を30年ほどやっていたが、どう見てもこのフタは強度が不足していると思う。フタの左側に“ダンパー装置”が付いているので、閉めるときの応力はすべて、左側に集中する構造であり、それに他の機種と比較しても、フタの厚みが薄い、また、ダンパー効果が強すぎると思う、それなのに、応力集中する部分のコーナーの“R”が小さ過ぎる。設計強度がギリギリで、ダンパー効果と成形加工のバラツキを吸収することが出来ず、割れの現象が発生しているので、強度の対策した製品でなければ、再発の危険性が高いと思う」

そして、それに対して、
「はい、判りました、大変、貴重なご意見を頂き、まことにアリガトウ御座います、関係部署に伝え、参考にさせて頂きます」

との、大変、心のこもらない言葉、心のこもらない口調で、相談係りとの電話を終えたのです。

それで、5日の午前中にサービスマンが来て、現物を確認し無償となったのですが、サービスマンも相談窓口の担当者と同じく、割れに関しては“わたくしは、聞いてません、知りません”との見解でした。

その日、部品の手配の関係から、13日に交換に伺いますとの連絡があり、翌日に、部品の手配が予定より早くなったので、8日に伺うとなったのでした。

それで、これが交換されたフタです。


フタ側面のA部と、フタ上面のB部の箇所が、割れたモノと比較して、大きくRが付いているのです。明らかに強度不足を認識して形状変更を行っていたのです。

※比較の為に割れた箇所を右に置いてみました。

メーカーとしては、便座のフタが割れても、重大事故に繋がる欠陥ではないとの認識で、割れたことを“メーカーの相談窓口”に云って来た場合いに限って無償対応をしているのでしょう。

“販売店”に云って来たり、黙って修理部品を購入する客には、フタの料金、郵送料をしっかり頂いているようです。

でも、しかし、フタが割れるのは開閉時です、細かな破片が飛び散る事もあるのです。その破片が眼に入る可能性もあります。小さな子供ほど、割れる箇所からの距離が近く危険なのです。

昨日は、パロマの事故の刑事裁判があり、経営者が有罪判決を受けました。死者が20数人も発生しているのですから、当然の判決です。

便座のフタが割れても、経営者が刑事責任を問われることは無いと思いますが、“知っていながら、知らんぷり”は、とても、とても、問題のある行為です。本質的には、パロマと同じです。

利益の為なら手段を選ばず、金儲がすべて、儲けた奴が勝ち、そんな風潮はいつまでも続きません。企業は商品を売るのではなく、“信用”を売るのです。でも、日本人は忘れっぽいから多少の事は大丈夫だと思っているかも?

個人としては、道義的にもやれない事を、企業人としては、道義もへったくれもなくなるのです。きっと、パロマの社長も個人的には立派な人格者なのです、たぶん。社長の地位が判断を狂わせたのです。

まぁ、馬の耳に念仏でしょうか? 馬に失礼か?


それでは、また明日。

コメント (55)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本髪で和服姿で成人式の前... | トップ | パンクで無我の境地で4時間... »
最新の画像もっと見る

55 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同じくフタが割れました。 (ekkun)
2010-12-18 12:09:23
同じく今日割れました。
全く同じ製品で全く同じ状況です。
フタの交換は東芝のサポートだったのでしょうか?
返信する
Re同じくフタが割れました (cocoro1)
2010-12-18 14:51:25
蓋の裏側に書いてある東芝の相談室に電話しました。無償交換です。
返信する
Unknown (kodd)
2010-12-25 17:07:25
私の所も割れました。2年です。相談室に電話しましたが、無償交換にはなりませんでした。
ほかのメーカー品のものを買います。
返信する
Unknown (tr_5)
2011-01-06 10:17:23
はじめまして,うちのは1/1の最初のトイレで割れやがりました(苦笑).明日,修理の方から電話がかかってくる予定,無償交換で交渉してみます.
返信する
Unknown (tr_5)
2011-01-07 15:03:19
後日談,本日修理の方がきて無償交換してくれました.新しい蓋はR処理された対策品でしたよ.
こちらの記事とても参考になりました,ありがとうございました.
返信する
Unknown (cocoro1)
2011-01-07 20:06:47
「tr_5」さん、役に立ったようで、何よりです。便座の蓋があんな割れ方をするのは、欠陥としか言いようがありません。無償だったり、有償だったり、東芝も往生際が悪すぎです。
返信する
Unknown (にゃんにゃ)
2011-02-12 14:41:07
私も約2年で、蓋が割れました。センターに電話しましたが、有償で交換ということで、無償になりませんでした。
無償だったのは保証期間内の方でしょうか?
返信する
Reにゃんにゃ様 (cocoro1)
2011-02-13 09:45:19
わたしの場合は保証期間を2ヶ月ほど過ぎていましたが無償でした。兎に角、あのような箇所が1年や2年で壊れるのは、明らかに欠陥商品です。東芝も形状変更をして、強度の改善をしている事実がなによりの証拠です。消費者庁に相談したらいいと思います。人命に関わる欠陥でなくとも、商品の機能を著しく低下させる瑕疵だと思います。頑張って下さい!
返信する
対策済み品と無償交換 (mait)
2011-03-27 20:30:01
2011/02/22交換しました。むろん無償。使用期間は約2年。
東芝生活家電ご相談センターに電話したところ
便座が割れるという報告はありませんという回答で、交換に際しては有償になるとの模範的(マニュアル通り)の回答しか得られませんでした。そこで、ネット上でたくさん同じような現象が出ているので、そのような回答しかできないなら消費者センターに電話すると言ったところ、後日連絡があり無償交換となりました。
東芝とあろう会社が、今だ隠ぺい体質であることに残念でなりません。
返信する
原発も東芝です (cocoro1)
2011-03-28 02:27:41
福島原発の冷却装置の製造が東芝だそうです。非常用冷却装置が“非常時”に機能しないのは明らかに欠陥です。原子力ですから、便座の蓋のような対応はあり得ないと思いますが・・・・・・。でも、かなり不安です。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

その他」カテゴリの最新記事