昨日の続きです。
B氏・・・え~と。今日は、私の方から先に、これまでシリーズのタイトルにあるように、諸説を展開してきたのですが、少し整理したいと思います。
シリーズのタイトルを順番に並べると、
① 下山事件を考える?
② 下山事件は失敗だった
③“下山事件”複雑怪奇は事後工作!?
④“下山事件”検死100体の経験に意味無し!
⑤“下山事件”結果としての殺害
⑥“下山事件”キャノン機関はヘボだった!
⑦“下山事件”追及する側の思惑は?
と、云う事で7回も続けてきています。まぁ、よくもここまで、引っぱってきたもんだとは思うのです。
それで、3回目の“複雑怪奇は事後工作”についてですが、いまいちハッキリとした見解が無かったように思うので、もう一度、お願いします。
私・・・判りました。確かに読み返すと、事件を複雑怪奇に見せている原因は、事後工作である。として、話を進めていた筈が、その点について、ほとんど何も話していませんでした。
え~と。先ず、順を追って説明すると、下山事件は、計画段階では殺害を目的としていなかっが、結果として殺してしまった。その意味で失敗でした。
それで、結果としての殺害から、独自組織の独自計画の可能性を云いました。この組織も殺害までは考えていなかったと思うのです。
独自の要求に対して、総裁が最後まで抵抗したことにより、結果として殺害に到ったと。兎に角、拷問と云う手段が使われている事、これが決め手です。拷問は本来、殺害を目的としていません。
B氏・・・すると、キャノン機関も、独自組織も、結果としての殺害と云う事になるわけ?
私・・・そう云う事です。
B氏・・・そうすると、死体の処理方法については、殺害後に急遽決められたと? でも、それなりに事前に準備された、方法と場所が、選択されている様子が窺える気がするけど?
私・・・そこなんです。そこが「複雑な事後工作」と関係するのです。わたくしのスルドイ推理で、下山事件の全体像を“必要にして充分”“簡潔にして明解”に説明したいと思います。
B氏・・・そう。最初にそう云う全体像を明らかににして、そこから、個別の事実、個別の証言にそって、検証、解釈、推理、推測、憶測、等で、話を展開して行くぺきでした。
私・・・そうですが、話して、考えて、また話て、そして考えると云う、流れですから、そう旨く話は、理想的には展開しないのです。
B氏・・・そうすると、シリーズを進める間に、かなり検証、解釈、推理、推測、憶測は、変わってきたと云う事?
私・・・それは、まぁ~、日々、熟慮し、熟考し、思い巡らし、思い直し、それなりに頭を働かせた結果ですから、かなりの変貌を遂げている訳です。
B氏・・・そうだったのォ! 何か、自信ありげにしゃべっている様に見えたけど、もしかして、その場の勢いで、考えてもいなかった事もしゃべっていたりして?
私・・・まぁ。それは、それで、その場の勢い、いゃ。“ひらめき”と云う事もありました。
B氏・・・兎も角、それでは、あらためて“必要にして充分”“簡潔にして明解”な説明を聞きたいと思います。
私・・・それでは、
①下山事件は、ある国内の日本人組織が、計画実行したものであり、占領軍の情報機関は主導的には関わっていなかった。
②情報機関は、下山総裁が拉致された時点で、情報収集を開始し、殺害後に介入してきた。
③介入してき占領軍の情報機関はキャノン機関とは“別の組織”であった。この組織が、三鷹、松川の謀略工作を計画した情報機関である。
④総裁の轢断現場は、“別の謀略”の現場として、計画されていた場所であった。
⑤別の謀略とは、三鷹事件、松川事件の一連の破壊工作である。
⑥下山事件の現場は、本来であれば、“綾瀬事件”と云う、脱線転覆事件の現場になる筈であった。
⑦結果として殺害してしまった総裁の遺体を、列車に轢かせる事で、国鉄労組や左翼勢力の犯行を匂わせ、後に続く三鷹、松川の事件と合わせ、世論を組合、共産党から引き離す事に“利用”した。
⑧計画外で殺害した遺体を、列車妨害計画の工作員を使って遺体を轢断し、“自殺”に見せかける工作をした。
⑨計画されていなかった殺害、計画された列車妨害現場、この二つ結を付けた事で、自殺に見せかける工作に綻びが生じた。
⑩綻びを取り繕う為に、事件の捜査は曖昧な形で終結し、その後に「キャノン機関説」が流された。
⑪キャノン機関説を流す事で、“他の機関”の関与、実行組織の存在を覆い隠す事に成功している。
⑫キャノン機関説は別の情報機関による“陽動作戦”であった。陽動作戦に引っかかったのが、矢田貴美雄であり松本清張であった。
⑬事件後に、キャノン機関員の証言とか、関係者に近い筋からの二次情報、三次情報とか、犯行に加わったと云う人間の証言とか、謀略工作が行われた。
⑭キャノン機関説は米国にとって都合がよかった。キャノン機関の周辺をいくら探っても、まったく関与していないので、答えは出てこない。
⑮追及側のキャノン機関であるとの“思い込み”や、“決めつけ”や“願望”で作り上げた脚本に、現実の証言を無理矢理組み込もうとして、問題をより複雑にしてしまった。
複雑に見えるモノは、実は以外と単純であり、複雑にしているのは、問題を解く側の思い込みに原因がある・・・・・・そんな気がするのです。
B氏・・・何となく全体像が掴めてきた気が、そうすると、次は、その結論に到る、事実や、証拠や、証言とかを、そのストーリーに沿って説明してくれる。
私・・・その先に、分け入って行きますか?
B氏・・・ここまで来たら、もう、途中で引き返す事はできません。行き着く処まで行こうじゃないの。
私・・・判りました。それでは、次回は、具体的な処に分け入ります。
それでは、また明日。
B氏・・・え~と。今日は、私の方から先に、これまでシリーズのタイトルにあるように、諸説を展開してきたのですが、少し整理したいと思います。
シリーズのタイトルを順番に並べると、
① 下山事件を考える?
② 下山事件は失敗だった
③“下山事件”複雑怪奇は事後工作!?
④“下山事件”検死100体の経験に意味無し!
⑤“下山事件”結果としての殺害
⑥“下山事件”キャノン機関はヘボだった!
⑦“下山事件”追及する側の思惑は?
と、云う事で7回も続けてきています。まぁ、よくもここまで、引っぱってきたもんだとは思うのです。
それで、3回目の“複雑怪奇は事後工作”についてですが、いまいちハッキリとした見解が無かったように思うので、もう一度、お願いします。
私・・・判りました。確かに読み返すと、事件を複雑怪奇に見せている原因は、事後工作である。として、話を進めていた筈が、その点について、ほとんど何も話していませんでした。
え~と。先ず、順を追って説明すると、下山事件は、計画段階では殺害を目的としていなかっが、結果として殺してしまった。その意味で失敗でした。
それで、結果としての殺害から、独自組織の独自計画の可能性を云いました。この組織も殺害までは考えていなかったと思うのです。
独自の要求に対して、総裁が最後まで抵抗したことにより、結果として殺害に到ったと。兎に角、拷問と云う手段が使われている事、これが決め手です。拷問は本来、殺害を目的としていません。
B氏・・・すると、キャノン機関も、独自組織も、結果としての殺害と云う事になるわけ?
私・・・そう云う事です。
B氏・・・そうすると、死体の処理方法については、殺害後に急遽決められたと? でも、それなりに事前に準備された、方法と場所が、選択されている様子が窺える気がするけど?
私・・・そこなんです。そこが「複雑な事後工作」と関係するのです。わたくしのスルドイ推理で、下山事件の全体像を“必要にして充分”“簡潔にして明解”に説明したいと思います。
B氏・・・そう。最初にそう云う全体像を明らかににして、そこから、個別の事実、個別の証言にそって、検証、解釈、推理、推測、憶測、等で、話を展開して行くぺきでした。
私・・・そうですが、話して、考えて、また話て、そして考えると云う、流れですから、そう旨く話は、理想的には展開しないのです。
B氏・・・そうすると、シリーズを進める間に、かなり検証、解釈、推理、推測、憶測は、変わってきたと云う事?
私・・・それは、まぁ~、日々、熟慮し、熟考し、思い巡らし、思い直し、それなりに頭を働かせた結果ですから、かなりの変貌を遂げている訳です。
B氏・・・そうだったのォ! 何か、自信ありげにしゃべっている様に見えたけど、もしかして、その場の勢いで、考えてもいなかった事もしゃべっていたりして?
私・・・まぁ。それは、それで、その場の勢い、いゃ。“ひらめき”と云う事もありました。
B氏・・・兎も角、それでは、あらためて“必要にして充分”“簡潔にして明解”な説明を聞きたいと思います。
私・・・それでは、
①下山事件は、ある国内の日本人組織が、計画実行したものであり、占領軍の情報機関は主導的には関わっていなかった。
②情報機関は、下山総裁が拉致された時点で、情報収集を開始し、殺害後に介入してきた。
③介入してき占領軍の情報機関はキャノン機関とは“別の組織”であった。この組織が、三鷹、松川の謀略工作を計画した情報機関である。
④総裁の轢断現場は、“別の謀略”の現場として、計画されていた場所であった。
⑤別の謀略とは、三鷹事件、松川事件の一連の破壊工作である。
⑥下山事件の現場は、本来であれば、“綾瀬事件”と云う、脱線転覆事件の現場になる筈であった。
⑦結果として殺害してしまった総裁の遺体を、列車に轢かせる事で、国鉄労組や左翼勢力の犯行を匂わせ、後に続く三鷹、松川の事件と合わせ、世論を組合、共産党から引き離す事に“利用”した。
⑧計画外で殺害した遺体を、列車妨害計画の工作員を使って遺体を轢断し、“自殺”に見せかける工作をした。
⑨計画されていなかった殺害、計画された列車妨害現場、この二つ結を付けた事で、自殺に見せかける工作に綻びが生じた。
⑩綻びを取り繕う為に、事件の捜査は曖昧な形で終結し、その後に「キャノン機関説」が流された。
⑪キャノン機関説を流す事で、“他の機関”の関与、実行組織の存在を覆い隠す事に成功している。
⑫キャノン機関説は別の情報機関による“陽動作戦”であった。陽動作戦に引っかかったのが、矢田貴美雄であり松本清張であった。
⑬事件後に、キャノン機関員の証言とか、関係者に近い筋からの二次情報、三次情報とか、犯行に加わったと云う人間の証言とか、謀略工作が行われた。
⑭キャノン機関説は米国にとって都合がよかった。キャノン機関の周辺をいくら探っても、まったく関与していないので、答えは出てこない。
⑮追及側のキャノン機関であるとの“思い込み”や、“決めつけ”や“願望”で作り上げた脚本に、現実の証言を無理矢理組み込もうとして、問題をより複雑にしてしまった。
複雑に見えるモノは、実は以外と単純であり、複雑にしているのは、問題を解く側の思い込みに原因がある・・・・・・そんな気がするのです。
B氏・・・何となく全体像が掴めてきた気が、そうすると、次は、その結論に到る、事実や、証拠や、証言とかを、そのストーリーに沿って説明してくれる。
私・・・その先に、分け入って行きますか?
B氏・・・ここまで来たら、もう、途中で引き返す事はできません。行き着く処まで行こうじゃないの。
私・・・判りました。それでは、次回は、具体的な処に分け入ります。
それでは、また明日。