先週、祭日の月曜日に実家の親父から"昨日iMac届いたんで設定してよ"とのこと。
ワイフも仕事なので寒風吹きすさぶなか千葉の市川まで行ってきました。。
Macといえども今までマウスを触った事もない親父が使うには、なかなか敷居が高いものがあります。
WinもMacも誰でも使えるコンピュータを売り物にしていますが、それは幻想なのだと思い知らされました(笑)。
さて、帰りにお茶の水に立寄り谷口楽器さんに行ってきました。
Heringがセール中とのことなので"Free Blues"好きの私としてはストック用がお目当てでした。
CとBbです。殆どがこの布ケースになっていました。
最近はカバー前面に"Free Blues"と書かれた新型もあるのですが、森のなかまとしては気の抜けたアラベスクのある従来タイプがしっくりきます。
WEBで出ている値段よりも安いのでもっと購入しても良かったのですが、最近出費も多かったのと、例のものが合ったので2本に止めました。
これが例のもの。。以前
セミブラックさんに教えて頂いた"Suzuki air WAVE"です。
色々な色がありますが、オレンジを選びました。黒とオレンジの組み合わせは結構好きです。
Made in Chinaです。
なーんだ教育用のシングルがちょっとあか抜けた(笑)やつ?
いえいえ、なんとRichter(リヒター)配列なんです。
つまり10Holersと同じ配列なんです!
キーはCのみです。
箱の裏は中のブックレット(見開きの一枚ですが)が見えます。
始めてハーモニカに触れる子供さんむけの内容になっています。全部みせちゃうと何なので気になる方はお店でゲットしましょう(画像検索すればありますが)。
YouTubeには
Ronnie Shellistさんのレビューもありますが、まぁ人それぞれでしょう。
同じSuzukiの"Fire Breath"と並べています。
どうです?デカイでしょ?筆箱くらいの大きさがあります。
カバー表面は梨地に加工されていて唇が張り付き難いのです。
実は、忙しくて箱さえ開けていなかったので今日吹くのが始めてです。
どうせ。。。と思っていましたが結構きちんとした音(しかも音量まで結構デカイ)なので良い意味で裏切られました(笑)。
サイズ大きいので演奏し難いかなと思っていたら割と順応してしまったのか、普通の10Holesとあまり変わりなく吹けました。
パッカー、タングブロック、オクターブ、ベンド、トリル等は殆ど同じに行けます。
このサイズのため、手を使ったワウ等の技は相当手が大きくないとできないでしょう。。
私はあまり気にしませんがOld Sandbyのマウスピースが細くてくわえ易いというかたには良いのではないでしょうか?
あまりに普通にふけるので「やるまい」と思った調整をしてみることにしました(笑)。
では、分解しましょう(笑)。レッツ!
air WAVEのハープカバーはツメで止まっています。
ハープ左右に1カ所ずつ、後ろのカバーを支えている柱に1つ、マウスピース側に3カ所と合計5カ所あります(両面で10カ所)。
この手の撮影にワイフの協力が得られるわけもなく、MFでセルフタイマー。左手でカメラを支えシャッターを押した右手は直にハーモニカへ。。。なので見難くてすみません(三脚出すのが面倒だったので)。。
先ずは左右を外します。カバー開口部に指を入れて爪がある箇所(開口部から見えます)を狙ってボディとカバーの間に爪を差し込みながらクイッとやるとカパッと外れます。擬音ばっかりですみません(笑)。
マイナスドライバとかを突っ込むと樹脂がやられてしまいます。爪で十分です。
なお、air WAVE の樹脂は十分弾力があるのですが
GoldenMelodyのコームを折ってしまった事もあるので、この時期冷たい状態のままは開け閉めしない方が良いでしょう。
左右の爪が撮れたら、カバーの支柱部の爪も外します。同じくグイっとカパッです。
最後にマウスピース側の溝に爪を入れて全ての爪が外れます。組立時は逆の順番で行えば良いでしょう。
メッキによるシルバープレート?と思いましたが、とても軽いです。恐らくアルミ板かと思います。磁石はつきませんでした。
低年齢向けということから、音質や耐久性よりも、コストと腐食への耐性からアルミを使用したのかと思われます。
ドローリードの#1番が面白い付き方をしていますね。。
air WAVEの構成パーツです。
ドロー側カバーの#1のリード先端があたりの部分が丸く凹んでいます。
面白い付き方をしていたのはリードが振動している時に先端が触れてしまわないようにとの配慮なんですね(マウスピース側は狭くなっていきますので)。
コームを前から見てみます。
そして後ろからもみてみます(笑)。
エンボスしてみようかと思いましたが、音叉やスパナを当てるとスリットのエッジあたりがゴリゴリするので止めました。
リード根元から結構な量のGapが付いていたので指と爪でクイクイと下げました。
これで、ハイノートベンドも綺麗にでるようになりました。
Over Blowは一応できますが、如何せんリードが柔か過ぎるのかSquealingを取りきるのが難しく、そこまでする必要もないかとスッパリ諦めました。
多分Tarbo Tapeでなんとかなるかと思いますが、本日はやらずじまいです。
とても綺麗な製品でしたが、リードを削った時の金属バリが少々残っていましたので(日本の製品でもあります)一通り調整を終えてから水洗い(笑)して組み立てました。
細いネジですが普通のプラス#1でOKなようです。
プレートがアルミなのか柔らかいので歪まないように強く締め過ぎないようにしましょう。
レスポンスも良くなり、ますます普通の10Holesと違いが少なくなりました(笑)。
全体的に質量が足りないせいなのか高品質というカンジの音ではありませんが、樹脂カバーが振動する位に音を響かせてやると、適当にダーティなカンジになるような気がします(笑)。
お気に入りは、この後ろ姿でしょうか。なんかウワーンとホバリングしてカッ飛びそうな宇宙船のようでカッコいいでしょ?
ピアニカやリコーダ等の楽器が教育用に使われている現在、学校で大量購入とかはないのでしょうが(海外市場を睨んでいるのかな?)、敢えてリヒター配列でこのような製品を出してくるSuzukiという会社は応援せずにはいられませんよね。
ビビッドな色合いと、きちんと音の出る製品。お値段も1500円以下位でしょう。
是非、10Holes吹きな方は手にとってみて、肩の力を抜いて楽しんでみて下さい。
■最近流行っている?番外編
事後報告になりますが
逃走していたバルブがお正月に出てきました(笑)。
Service Kitに付属するバルブには64系の低音用立体成形バルブ(?)はありませんが、これで何が起きても大丈夫でしょう。。
やっぱり、ひょんな事で見つかるんですね。。
これで一年の運を使い果たさない事を祈ります(笑)。
こちらは谷口楽器さんで偶然みつけたSuzukiのクロマチック用バルブです。
以前Service Kitを買った時に「バルブ単体だとお幾らですか?」と尋ねたら「Hohnerですか?Suzukiですか?」と聞かれたので「えっ?」と思たの思い出し、今回air WAVEと一緒に購入してみました。
シート状に繋がっているのを切って使うようです。
Hohnerのものと違い独特の柔らかさがあって好きなのであります。
モノの写真ばかりだったので最後に。。
バルブが戻って来た日に夢見ヶ崎に初詣に行ってきました。ここは神社、広場、動物園が一緒な所です。
フンボルトペンギン達がもの凄く元気でありました。
柱後のペンギンなんかはロールしながら飛んでくるTom Cat(F-14)のようでカッコいいー!
おかではボーッとしている事が多い彼らですが、あらためてペンギンは海の中を飛ぶ鳥っという事を認識させられます。
しかし、ペンギン達には嬉しい寒さなのかもしれませんが、人間や他の動物にはシンドイ寒さであります。
帰りにこんな光景に出会いました。
すずめさんのオブジェがついた車止めですが、近所の方でしょうか手編みのマントと「ありがとう」のメッセージがついていました。
色々と想像してしまい、和やかな気持ちになってしまいます。
いろいろポッカポッカですね。
来週もホドホドに元気よく、がんばりましょう。